氷山の水面下の部分
稽古場では立ち稽古が順調に進み、
いよいよ中盤の山場を迎えております。

今回の「谷間の女たち」は作家アリエル・ドルフマン氏が
1973年のチリ・クーデターとその後のチリの状況をベースに書いた戯曲です。

というわけで稽古場にはチリ関連の書籍が


さらに翻訳家の水谷八也先生からもお借りした


個人的に購入した(この本の翻訳も水谷先生でした。)


他にも今回の座組で映像資料を観たりと、
氷山の水面下の部分は確実に大きくなっています。

もちろん皆様にお見せする「水面上の氷山」も!

初日まであと19日!
劇場でお待ちしております!


本日のブログは兵士役の原一登(ハラカズノリ)でした。
| 稽古場日記::谷間の女たち | 02:48 | comments (x) | trackback (x) |
女たち
最近はすっかり秋らしくなりましたね。でも日差しはまだまだ暑いですね…

北海道生まれの僕には耐えられません。秋は秋らしくしてほしいです。

さて!立ち稽古も着々と進んできてました!面白いです!

台詞回し、小道具の使い方などなど。

問題なく進んでいるのは研修生が小道具を作ったり

探したりと用意をしてくれているおかげです。

ありがとう!みんなのおかげで稽古が進んでます!!

今日の稽古の休憩中にお茶場(飲み物やちょっとしたお菓子などが食べられるように用意してあるスペース)で

お菓子を食べていると村の女たちが集まってきてなにやら不思議な動きを始めました。

ん?どうやらエクササイズをやっているようです。



ワインオープナーというエクササイズでウエストが細くなるみたいです。

なるほど、やはり男たちが帰ってくるのを待っているんですね~。

何日も何ヶ月も何年も…!

休憩中でも役作りを忘れない先輩たち、さすがっす!

僕もさらに身体を鍛えないとな…

などと思いながらもお菓子を食べている手も止まらない食欲の秋…


兵士役 加賀谷 崇文
| 稽古場日記::谷間の女たち | 13:49 | comments (x) | trackback (x) |
見えてきた?
立ち稽古が始まりました!

読み合わせで広がった世界がより立体的になり、

見えなかった絵がはっきりと見えてきました。

文字がどんどんと絵になっていく時間はわくわくします…。

シーンを表す絵はきっと何パターンもあって、

その中から絵をひとつまたひとつ試していく…。

一体どんな絵が完成するのか!



写真は、稽古をお手伝いしてくれている木村雅子ちゃんが作ってきてくれた、

舞台設定にちなんだトウモロコシのパンケーキです。

キレイなきいろ!

こうやって生活の絵もはっきりしていくんですねー!

わくわくするなあ!むしゃむしゃ!

【あんどうさくら】
| 稽古場日記::谷間の女たち | 04:44 | comments (x) | trackback (x) |
始まりました!
こちらではご無沙汰しております。三輪学です。
本日より『谷間の女たち』の稽古が本格始動いたしました。

こちらの公演ブログでは出演者が交代で稽古場の模様をご紹介する予定になっています。

僭越ながら出演者の一人でありますワタクシが稽古初日のブログを担当させていただきます。

さて、稽古初日といいますと、『初日顔合わせ』というものが大体行われます。

本日のような稽古初日の前に、それぞれいろいろなスタッフは事前の打ち合わせや
稽古までに必要な仕事が始まっていますし、
俳優それぞれも戯曲のバックグラウンドを研究したり、
自主トレーニングを進めていたりするわけですが、

稽古初日にその一同が会し、慣れ親しんだ劇団員も、初めてお仕事をご一緒するスタッフ陣も顔を合わせて
あらためて『谷間の女たち』成功に向けての全体の『顔合わせ』が行われるわけです。



その後、台本の読み合わせに。

今まで一人で読んでいた台本が、それぞれの俳優の台詞として発せられると、
平面であったものが、ものすごい勢いで立体的になっていくのを感じます。

これから稽古が進み、読み稽古から立ち稽古になれば、さらに世界は広がっていく…

初日からそれが楽しみで仕方なくなるような稽古でした。

その雰囲気の一部でもこちらの記事でご紹介できたらなぁとブログ担当出演者一同思っております。

そして何よりも本番の舞台を楽しみにしてご来場いただけることを願っております。

今回劇団ホームページよりオンラインチケット予約ができるようになっております。
http://www.theatercompany-subaru.com/public.html#a10
今まで通りの電話予約も可能ですが、電話受付時間外でもご予約が可能となっておりますので、
そちらも是非ご活用ください。

それでは次回のブログもお楽しみに!
| 稽古場日記::谷間の女たち | 23:10 | comments (x) | trackback (x) |
今年ももう終わりが近い…
今年も残りわずかになりました。

こんにちは。
「ヴィクトリア駅」チームです。

僕らのチームは、試演会七チームの中でも、おそらく一番短い・・・と思われるチームです。

そしてなんと、このチームだけ指導者の三輪さんをはじめ、男性のみのチームです!!
男性のみのチームというのも不思議なもので、稽古場も自然と熱気に満ち溢れています。

その熱気に満ちた『ヴィクトリア駅』チームも参加しいる試演会ですが、段々と予約も入ってきている今日この頃!

お席にも数限りがございますので、ご予約はお早目にお願い致します!!

それでは皆様、良いお年をお迎えください。

一同、劇場でお待ちいたしております。

加藤一平 桑原良太
| 稽古場日記::試演会 vol.1 | 23:59 | comments (x) | trackback (x) |
初、ブログ!
初めまして!今日からの試演会ブログ第一弾です。

この試演会は、劇団昴研修生及び準劇団員の修了公演であり、劇団若手俳優の修練の場です。
様々なジャンルの芝居に挑戦し、劇団先輩俳優の方々の指導・アドバイスの下、劇団昴の将来を支える俳優を育成するための公演となっています!



今回はその中の7チームの一つ『ヴィクトリア駅』に出演する加藤一平と桑原良太です!

さて、この『ヴィクトリア駅』は劇団員の三輪学さん指導のもと稽古が行われています。

この『ヴィクトリア駅』はあるタクシー運転手と指令係の二人芝居で、指令係がいつもの様にヴィクトリア駅に向かうように運転手に指示するのですが…

ここから先が気になる方は、会場でごらんください!!
日程は1月16日(金)~1月18日(日)

会場は池袋のスタジオ空洞でやります。
詳細は劇団のホームページでもご覧いただけます。

最後に出演者の一言!

桑原良太
『これからの稽古は先輩に必死に食らい付いていきます!!』

加藤一平
『これからの稽古は上の発言のように後輩に食らい付かれていきます。』

『ヴィクトリア駅』チームがお送り致しました!

加藤一平
| 稽古場日記::試演会 vol.1 | 23:59 | comments (x) | trackback (x) |
「親の顔が見たい」九州編 『板』 三輪学
三度登場のスタッフ三輪学です。

自分のブログ担当の回に、ブログクイズの当番も当たってしまいました。

今回の一文字は『い』でございます。



板の上で『板の上にあがりたい!』と文字を発表する三輪学。

ブログクイズとはなんぞや?と申しますと…

九州巡演中、"ある言葉"をバラバラにして一文字づつお見せしています。
最後の文字は、10月24日頃のブログで発表予定。
それらを並べ替えて、"ある言葉"にして、おハガキでご応募下さい。
正解者の中から抽選で5名様に『親の顔が見たい』特製Tシャツ(色は黒のみ)をプレゼントいたします!

★応募方法は、以下の通り。

おハガキに
①お答え
②ご住所
③お名前
④ご希望のサイズ(S・M・L) (男性基準サイズですので、女性には少し大きめになります)

を書いて下記の宛先にご応募下さい。

《宛先》
171-0014
東京都豊島区池袋2-14-10
ミゾタビル5-601
劇団昴『旅ブログクイズ』係


締め切りは10月31日(当日消印有効)です。
ブログ読者どなたでもご応募OKです。
皆様のご応募、お待ちしています!


というものでございます。

たった今知った!という方も過去の記事をお読みになって是非ご応募ください。


ということで今回は『板の上』のお話。

舞台はしばしば『板』と表現されます。

舞台の幕開きに役者が舞台上にスタンバイしていたりすることを『板付き』と言います。

照明が暗い中で舞台上にスタンバイするのを『暗転板付き(あんてんいたつき)』、

緞帳幕が降りた中でスタンバイすることを『緞帳板付き(どんちょういたつき)』などと言ったりいたします。

逆に舞台袖でスタンバイしていることを『陰板(かげいた)』と言います。

今回の写真は舞台袖で撮影しましたので、陰板の『板』ですね。

まぁ今回はスタッフなのでいくら待機しても出番はないわけですが…(笑)

役者として舞台に出演したい!というのは、

「役者として板の上に上がりたい!」なんて言ったりするんです。

ちなみに日常会話に出てくる

『最近仕事も板に付いてきたねぇ』という表現は、

板付きとは違い、

役者として舞台にしっかり立っているねぇという褒め言葉からきた表現なんですよ。

さて、そんな『板』は前回の私の記事で書かせていただいたように、

セットを立てる為に釘を打ったりするものですから、広い意味で言うと消耗品なんですね。

しかしいくら消耗するからといって乱雑に扱ってはいけません。

役者にとっても、スタッフにとっても『板』は神聖なものなのです。

その『板』に釘ではなくテープで何かを固定するという作業がよく発生します。

今回の『親の顔が見たい』でいうと、舞台に敷き詰めているカーペットの縁を止めるために

テープが使われています。



どんなテープでもかまわないのか?というとそうではありません。

一般的なガムテープなどでは、しっかり止められる反面、

剥がすときに板に粘着が残ってしまったり、粘着が強すぎて

板を一緒にはがして舞台を傷めてしまったりするのです。

そこで今回使用しているのが『養生テープ』という代物です。

建築現場や、内装工事なので、汚れては困るものを養生するため、

ビニールシートなどの固定に使われるテープです。

この子がなかなか優秀でありまして、

ちゃんと固定する!

でも剥がすときに貼った面を痛めない!

そして粘着も残らない!

というマストな粘着度の優れもの。

※劇場によっては他の指定のテープがあり、使用できない場合もあります

セロハンテープなどとも違って、ガムテープのように好きな位置で手で簡単に切れる!

これも養生テープの優れた一面です。

そんな便利なテープなものですから、楽屋まわりでも大活躍!

ここにも



ここにも



ここにも!



あまりに便利なものですから、奪い去られないように

お茶場担当の先輩は、このテープはお茶場専用です!と宣言するほどです。



ちょっと置いておくと別の作業のため他のスタッフに持ち去られてしまうのです。

今度こそ正真正銘の便利アイテム、

こちらのテープは三輪家の日常生活でも大活躍しています。

ちょっとメモ書きを貼り付けたり、印をつけたり、

物置にしまうダンボールを止めたり、中に収めてあるものを書いて貼ったり…

ヌキチョウと違って一般的なホームセンターで購入できますので、

一家に一本、養生テープをおすすめいたします。いや、ほんとに。


さてさて旅の始まりでは100本以上トラックに積まれていたこの養生テープ、

残す会場も少なくなりだいぶ本数が減ってまいりました。

移動明けの福岡の板の上でも

役者、スタッフ、そして養生テープが大活躍することでしょう。
| 地方公演::親の顔が見たい | 22:06 | comments (x) | trackback (x) |
「親の顔が見たい」九州編 『根』 三輪学
再びスタッフとして参加しています三輪学です。

さて、前回は舞台セットの組み立てに便利なアイテム、『ヌキチョウ』をご紹介いたしましたが、

舞台上でまったく釘をつかっていないわけではなく、絶対に数本釘が使われる部分があります。

それが『根釘(ネクギ)』と言われるものです。



このように舞台セットを劇場の床面と固定するために打ち込まれる釘のことです。

いくつも釘の跡が残っているのがおわかりになりますでしょうか?

セットが動いたり転倒したりしないようにする

まさに『舞台の根っこ』となる大事な釘です。

ここだけはどうしても『旅仕様』というわけにはいきません。

いままでたくさんの劇場でこの根釘を打ってきました『親の顔が見たい』。

今回の九州巡演でさらに根釘は打たれてきましたし、

今後も各劇場で打たれることになります。

それぞれの劇場で、舞台に根を張り、役者が演じることによって会員の皆様の心に何かが芽生え、

観終わったあとも大切なものとして成長していく…

そんな実を落とす大木のような作品であればいいなぁと思い、

我々スタッフは今日もどこかで舞台に根を張っています。

おっと今日は移動日でした。

明日の飯塚でしっかり根を張らせていただきます!
| 地方公演::親の顔が見たい | 15:52 | comments (x) | trackback (x) |
「親の顔が見たい」九州編 便利アイテム 三輪学
こちらのブログでは『リア王』以来となります。
三輪学です。

今回の『親の顔が見たい』の九州巡演にスタッフとして同行しています。

巡演ということで、もちろん東京公演とは違って、
様々なものが『旅仕様』となるわけですが、
舞台セットもそのうちのひとつであります。

トラックに積み込む

劇場に搬入する

セットを組みあげる

本番

セットを解体する

トラックに積み込む

という手順を各会場で行うわけですから、
色々と工夫がしてあるわけです。

ひとつの会場のみで行われる公演の場合、
各パーツにわかれている舞台セットを組みあげる場合、
釘や木ネジなどが使われる事が多いのですが、

★すばやく組みあげる!
★すばやく解体できる!
★そしてセットを痛めない!

ということを考えると、釘やネジ止めはベストではないんです。

そこで今回のセットで使われているのが
この『抜き丁番』



通称『ヌキチョウ』であります。

このようにセットの連結部分につけてあります。



そう、みなさんご存知、ドアなどの開閉するものに使われている
『チョウツガイ』のようなものであります。
チョウツガイは『蝶番』などと表記されますが、
『丁番』と書かれる事もあるんです。
それでそのまま『チョウバン』と呼ばれることが多いものです。

このヌキチョウ、何が普通のチョウバンと違うかと申しますと、



このようにピンを抜きますと…



左右バラバラにわかれるんですね。



このチョウバンでセットのほとんどが連結されているんです。

組みあげるときはピンをさし、
解体するときはピンを抜く。

これだけで釘やネジを一切使わずに作業は完了します。

当然普通のチョウバンと同じ機能をもっていますので、
このように折りたたむこともできます。



今回はありませんが、あるシーンではドアがついていて開閉し、
あるシーンでは舞台転換されドアがはずされてただの開口部になる…
なんていう使い方が舞台でされることもあります。

ちなみにピンに黒い針金のような
ものがついているのは、最初っからセットにピンを備え付けておくための工夫です。
これでピンを取り出して差し込むという手間が減り、さらに作業スピードが上がります。

こんな便利なものがなぜ一般家庭に普及していないのか?

ほんとに謎です。

まず普通のホームセンターなどでは売っていません。

売ればいいのになぁと思っていますが、

よくよく考えたら一般家庭でヌキチョウが必要なことってほとんどないですね。

そりゃ売っていないわけです。

んーでもやっぱり便利だと思うんですけどねぇ。
| 地方公演::親の顔が見たい | 23:52 | comments (x) | trackback (x) |
ありがとうございました!
この度は劇団昴公演『リア王』にたくさんの御来場いただき誠にありがとうございました。

無事全公演終了いたしました。

久々の昴のシェイクスピア作品いかがだったでしょうか?

我々劇団員の中はもちろんのこと、

やはりお客様の皆様にも「昴のシェークスピア」というものの注目度の高さを実感いたしました。

我々劇団昴は、国内外の古典、現代劇、そして新作書き下ろしなど今後もチャレンジを続けていきます。

どのような作品に挑むにしても、劇団としての積み重ねが大切。

あらためて今回の『リア王』の上演でそう強く感じました。

これから始まる『イノセント・ピープル』『親の顔が見たい』の地方巡演、

そしてサード・ステージ公演『BLUE』、秋公演の『ラインの監視』、

様々な作品が積み重ねの上、昴らしさを継承し、

時には叩き壊し「今の昴」を表現していくことと思います。

早速近日中にこちらのブログで稽古場の様子がお伝えできると思います。

今後の劇団昴の作品もどうぞご期待ください!



※写真は千穐楽終演後の楽屋にて
| 稽古場日記::リア王 | 00:05 | comments (x) | trackback (x) |

  
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