試演会ブログ〜「邯鄲」チーム編②〜
皆様、こんにちは。
『邯鄲』チームです。

気がつけば本番初日まで残り1ヶ月を切り、
皆様にお目見えする日も近づいて参りました。

我々が演じます『邯鄲』は「近代能楽集」という本に収録されています。
(『邯鄲』は「近代能楽集」の中でも“枕”の話なだけにか、
一番頭に収録されております。)
これまで稽古を重ねて参りました我々ですが、
その間ずっと稽古場の木の床で過ごして参りました。

ところが、まだまだ未熟なうえ、普段から和室での生活に慣れていないため、
稽古場の木の床の上で、畳の上での立ち居振る舞いがなかなかしっくりいきません。

そこで、劇団にあります“上敷”を使って稽古をしてみました。




“上敷(じょうしき)”とは、舞台で使われる茣蓙(ござ)のことです。
この上敷は普段、各公演の衣裳合わせなどでも活躍しております。

指導の一柳みるさんがいない時に、
試しにこれを使って稽古をしてみた所、効果テキメン!

今までの固い木の床から打って変わって、
上敷の上の過ごし易いこと!
心なしか舞台上で見る風景もより鮮明になり、
イメージが拡がった気がします。

一柳みるさんも『効果あった!どこがどうって言えないけど、今までとは違う!』とちょっと嬉しそうでした。
このようなこともありつつ、
それぞれが日々悪戦苦闘しながらこの『邯鄲』に向き合っております。
残り1ヶ月弱、素敵なお芝居をお見せ出来るよう稽古に励みますのでどうぞ皆様会場にお運びください。
お待ちしております!

一柳みるから一言

立ち居振る舞いが、何か変だと感じていました。
聞いてみると、家に和室がない、あってもあまり使ってない、
という事で、日本人でありながら、畳の上で生活してない事が判明。
そんな話を雑談でしていましたら、留守の間にトライしたようです。
畳に座ったら芝居が変わる、って事は、日本人のDNAはまだ大丈夫なんですね。
あ~よかった!





| 稽古場日記::試演会 vol.1 | 12:29 | comments (x) | trackback (x) |
「弱き者、その名は・・」チームです。

本日、ブログをお届けしますのは、
『弱き者、その名は・・・』チームです。

我々が演じます『弱き者、その名は・・・』は、
アメリカのブロードウェイを代表する喜劇作家ニール・サイモンによる、
歌と踊りの一幕と二幕十場の小品からなる「名医先生」という作品の一小品となっております。
「名医先生」としての上演もさることながら、
各々の小品での抜粋上演もなされることが多い、喜劇好きに愛される作品です。

二幕十場ある「名医先生」の中でも、
飛び切りハチャメチャで慌ただしく、俗にファルス=笑劇と言われるものが
今回私たちの挑戦する『弱き者、その名は・・・』なのです。

毎稽古では、一回通すだけで息が上がり、
稽古が終わる頃には喉も気力もヘトヘトになってしまう私たち…。
トホホ…

役者は体力が命!日々の体づくりも芸の内!
マラソンやるぞー!


現在、指導の伊藤和晃さんの元、
福永光生・末森靖彦・舘田悠悠の三名で汗水垂らしながら稽古に励んでおります。
お客様に笑って頂ける作品を目指しますので、
皆様是非スタジオにいらしてください!

明後日15日からチケット予約が開始致します。
皆様の御予約のお電話お待ちしております。

よろしくお願い致します。
| 稽古場日記::試演会 vol.1 | 21:29 | comments (x) | trackback (x) |
『リリオム』(抜粋)に懸ける
こんにちは。

本日のブログは『リリオム』チームの山本有希子が担当致します。


さて、私たちが取り組む作品はモルナール・フィレンツ作、飯島正訳の『リリオム』です。

ならず者「リリオム」の人生の機微が愛と死、
そして天国での出来事を通して描かれる、ハンガリーの戯曲です。


今回は戯曲の前半部分の抜粋となります。
そこに登場する人物は四人。

回転木馬の客引きをしているならず者のリリオム、
彼の雇い主であるマダム・ムシュカート、
その日暮らしで精一杯の女中ユリとその友人であるマリ。

それぞれの胸には秘める愛があります。
それは互いにぶつかり合い、離れ合いもあれば惹かれ合いもします。


各人物を演じる四人から、作品に懸ける熱い想いを寄せてもらいました。

リリオム役
矢﨑和哉
「良い戦いを見せられるように頑張ります!」

マダム・ムシュカート役
木村雅子
「刺激し、刺激し合いながら、芝居の中で生で生きる喜びを求めます。
たったワンシーンの刹那なお芝居ですが、
マダム・ムシュカートの魂の叫びを、不器用な人間たちの色々な愛の形を、お届け出来たらと思います!!」

マリ役
広瀬和
「マリは、ヒロインのユリのお友達です。
貴族でもなく、奴隷ほどでもなく、だけどお腹をすかして、一生懸命働いて、
お友達と遊んだり、恋をしたり…そんな『普通』の女の子です。
いまのありふれた『普通』とは違いますが、本当に『普通』の女の子なんです。
そのマリの『普通』が観てくださる方にも伝わるように頑張ります。」

ユリ役
山本有希子
「ユリという一人の女の子がならず者に恋している。
それをどのように描けるか、非常に難しく悶える毎日。
ですが、それを乗り越え、皆さまに舞台をお届けします!」


要田禎子さん指導のもと、細かく細かく人物の言葉を探り、感情を試行錯誤しております。
その作業は非常に緻密で難しく、四苦八苦しながら稽古する日々です。
これが産みの苦しみというものでしょうか……。

四人が織り成す人間模様がどのように描かれるのか。
スタジオに足をお運び頂き、是非ご覧下さいませ。

乞うご期待!



山本有希子

| 稽古場日記::試演会 vol.1 | 23:55 | comments (x) | trackback (x) |
「Hello! Out There~おーい、助けてくれ」の稽古ブログ①

こんにちは。

「Hello! Out There〜おーい、助けてくれ」チームの木村香織です。


この物語は、牢屋に入れられた流れ者の男と、その男の世話をする少女のお話です。
2人が接触する事で運命の歯車が動き始めます。

歯車を動かす為に、稽古では役同士の魂をぶつけ合っています。


まだまだ未熟な所もあり苦戦する事はありますが、
日々稽古を重ね確実にお互いの役の魂が叫び・求めているのを感じます。

観に来て下さった方にもそれを感じて貰いたいと思います。


まるで2人しか出ないような言い回しをしてしまいましたが、全部で6人でます。
ただ、話しのメインは男と少女なので、稽古も殆ど2人で稽古しています。
なので今日の稽古も2人だったので、
お休みだった他の人達はお休みした人の定位置ということで、こんな感じで写真に登場!





次回、24日の更新には全員集合している写真が載ると思います。
男2役・矢﨑和哉(上段・一番左)
女房役・脇坂晴菜(上段・左から二番目)
亭主役・白倉裕人(上段・右から二番目)
男1役・末森靖彦(上段・一番右)
男役・福永光男(下段・左)
少女役・木村香織(下段・右)

この6人で頑張りますので、よろしくお願い致します!
| 稽古場日記::試演会 vol.1 | 13:37 | comments (x) | trackback (x) |
冷えてきましたね。
別役実作「死体のある風景」チームです。
このチームは、磯辺 万沙子さんに指導して頂いております。

この作品は不条理劇と言われています。
不条理劇と聞くと…なんだか、とっつきにくい芝居のように思ってしまいがちですが、
不条理劇って一体なんなのでしょう?

リアリズム演劇を含め、従来の演劇では、
登場人物の目的がストーリーの軸となり、そこへ向かって起承転結します。

不条理演劇では、登場人物の目的が不可解で曖昧なものである事が多いです。
登場人物を取り巻く状況は最初から行き詰まっており、
彼らはそれに対しなんらかの変化を望みますが、とりとめもない不毛な会話の中にしだいに埋もれていきます。


うーん…不条理劇って、なんだか宇宙飛行士がやる真っ白な千ピースパズルみたいですね…


不条理演劇の代表的な作り手には、
ベケットやイヨネスコ、ハロルド・ピンターやエドワード・オールビー、ジャン・ジュネ、
そして日本の別役実さんがいます。


カミュは、「人間は不条理な存在である」と言ったそうです。
もしかしたら不条理の中にこそリアルな人間がいるのかもしれませんね。


ちょっと格好つけすぎましたかね(笑)


そんな高い壁に挑むメンバーは、桑原 良太と舘田 悠悠です。
そして、この作品の主役といっても過言ではない、首吊り縄です!!






どんな化学反応が3人?の中で起こるのかは、是非劇場でご覧ください!!


桑原良太・舘田悠悠
| 稽古場日記::試演会 vol.1 | 16:03 | comments (x) | trackback (x) |
試演会ブログ、マクベスチーム!

こんにちは。
「30min マクベス」チームです。

このチームは
準劇団員の加藤一平、矢﨑和哉
研修生の白倉裕人、村松妙子
の4人です。

指導は宮本充さんにして頂いております。

この演目は福田恆存訳の「マクベス」を元に、
通常だと2時間半は掛かるところを30分にまとめたものです。

この試演会の為に宮本さんがまとめてくださいました。

ありがとうございます!


稽古では細かく丁寧に台詞の基礎を叩き込まれています。


宮本さんといえば絵がとても上手で有名ですが、
今日は新たな一面を見せて頂きました。

突然、「歌を入れたいんだよね。」
と1枚の譜面を取り出し、おもむろにピアノを弾きだしました。

そして驚きの一言、

「昨日電車の中で考えたんだよね。」

‥どれだけ多才なのだろう‥。


その才能に負けじと我々も殺陣のシーンを自分たちで試行錯誤を繰り返しながら作っております。




さぁ「30min マクベス」
短い分、面白さや見所は凝縮してお届けできる‥かも!


どうぞ、お楽しみに!

| 稽古場日記::試演会 vol.1 | 06:49 | comments (x) | trackback (x) |
試演会ブログ~「邯鄲」チーム編~
皆様、こんにちは。
本日の試演会ブログは、「邯鄲」チームが書かせていただきます。

私たちのやる演目…
三島由紀夫作 「近代能楽集 邯鄲」

本当に台詞の言い回しが難しい!
何しろ、生まれて初めて口にする言葉もあって、戸惑いもありました。
『言葉』が大事になってくる作品なので、
言葉の意味・どうやって相手に伝えるか等々、皆で苦戦しながら頑張って作っています。

またこの作品の指導をしてくださるのは、一柳みるさん。
みるさんの指導を受けていると、
絡まっていた糸が徐々に解けていく感じがして…
自分なりに理解することが出来ていくので、
一回一回の稽古が新鮮で楽しいです。

そんな「邯鄲」のメンバーはこちらっ!


「はい、チーズ」ではなく、「かんたーん」の声でパシャり✨

皆からコメントもいただきました!

一柳みる『メンバーと初めて読み合わせをした日、
「しまった!何でこの作品を選んでしまったのか!」 と頭がくらくらしました。
あれから、約二ヶ月…少しずつ、少しずつ、台詞が変わって来たように感じます。
それと、いくらか自分で考えるようになったかな?
これが贔屓目ではないと信じたい!(笑)。
さあ、これからが愛の鞭、ビシビシ!楽しい稽古場になりますね!』


加藤一平『前回に続いてですが…(笑)
邯鄲ではまた違う色合いを出していきたいと思います♪』

脇坂晴菜『一つ一つの稽古の積み重ねと言葉を大切に。
今の自分がやれること全てを使って皆様にこの作品を伝えることが出来たらと思います。
もちろん、楽しむことも忘れずに✨』

末森靖彦『トップバッターという重責はありますが、
三島由紀夫先生の世界感をお届け出来るよう稽古に励みます。』

山本有希子『ひとつひとつの言葉と向き合い、三島由紀夫の世界を皆さまにお伝えできるよう邁進致します。』


そして、「邯鄲」は七作品ある中のトップバッターを務めさせていただきます。
トップバッターの私たちが皆様のハートをガッチリ掴めるよう頑張ります!


以上、「邯鄲」チームでした✨


次はどこのチームがブログを書くのかお楽しみに音符
| 稽古場日記::試演会 vol.1 | 23:23 | comments (x) | trackback (x) |
「BLUE」シアワセナキモチ
昨日、無事「BLUE」千穐楽を迎えました。

観劇してくださった方々、そして、この公演を支えてくださった方々…皆様に大きな感謝を。



色んな方の
「感動しました。」「泣きました。」「もう一度みたい!」
というお言葉をいただいて、
それが日々の公演の糧になりましたし、
やっていて良かったと実感することも出来ました。
ありがとうございました。

またプロジェクションマッピングを使った、
新しい舞台の演出方法に携われたことは
すごく良い経験になりました。

千穐楽後には楽しく打ち上げをし・・・


また8月の誕生日の人のお祝いもしました!

江﨑さんはなんと千穐楽の日がお誕生日でした!



そして、人形の紹介がまだ終わってませんでしたね。
残りの人形たちも紹介したいと思います。


白馬!

体に様々な装飾が施されており、
動くとチャリチャリ音が鳴ります。(笑)
それがまた可愛くて劇中でも効果的に使用されました。
目つきは悪いけれど、とっても可愛い人形です。


最後に・・・

ブルー!

他の四体とは違い、
この一体だけがギョロリとした目をしており異色な感じ。
けれど、その中でも他の四体よりどこか温かみを感じるような
人形に見えるのは私だけでしょうか・・・?

以上、人形五体が出演者でもありました!
遠目から見ていて人形がよく見えなかった方もいらしたかと思います。
こんな風になっていたんですよ。


さあ、これが本当に本当の最後のブログ。
拙い文章でしたが
最後まで読んで頂きありがとうございました。

公演ブログは、8月14日北とぴあで上演する「親の顔が見たい」を始め、
これからも続いていきます。
書き手によって、視点が違うと思いますので、
ぜひ、これからも劇団昴公演BLOGを見ていただければと思います。



今後の劇団昴の公演をお楽しみに!

そして、短い間でしたが
本当にありがとうございまいした!!!




準劇団員
脇坂晴菜
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージ『BLUE』 | 14:55 | comments (x) | trackback (x) |
「BLUE」千龝楽前夜
本日2回目の本番の前にこんな撮り下ろしショットを…



1回目の公演と2回目の間に座って記念撮影!!
………をしているわけではございません。

連日、盛況の為に補助席を出していて
お客様が座りやすいかどうか実際に座って座席の間隔を測っている風景(笑)

そして!!

本日2回目の公演後には、
ポストショートークが…初司会の舞山裕子は緊張していたようですが、
初めてとは思えない程の自由な進行ぶり。

ゲストに演出の高橋正徳さん、
昴メンバーは今回、家族を演じた松谷彼哉、中西陽介、染谷麻衣、槙乃萌美、町屋圭祐でした。



次は袖からのショット、
出演者はいつもこんな目線で次の出番を待っているんですね。



ポストショートークは、
真面目な話から笑い話まで大いに会場は盛り上がり幕を閉じました。

さあ、明日は千龝楽、怪我の無いよう、
この『BLUE』をお客様に楽しんでいただけるよう一同全力を尽くします。

大島大次郎
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージ『BLUE』 | 22:01 | comments (x) | trackback (x) |
「BLUE」駆け抜ける。

準劇団員の脇坂です。
本番の二日目・三日目が終わり、
本日、四日目!
明日が千龝楽だなんて信じられません…!
一公演・一公演あっという間に過ぎていき一日が早く過ぎる毎日ですが、
残りの公演も「楽しく」をモットーに頑張ります!


今日も人形を紹介していきます!
今回は二体!

まずは…

王女

ピンクのドレスに縦ロールが可愛い人形です。でもやっぱり何処か性格が悪そうな雰囲気を醸し出している…(笑)

そして

騎士

くるくるふわふわの髪の毛とお髭が良いですよね!王女もそうですが、洋服の装飾がよりキャラクターの良さを出していて素敵!


さあ!本日は、
13:00公演と18:00公演の二回公演です!
18:00公演の終了後には、ポスト・ショー・トークもございます。

一昨日ポスト・ショー・トークでは人形役の人達が登場し



昨日のポスト・ショー・トークでは、演出の高橋さん・脚本の秋之さん、そして…なんと原作者の乙一さんがいらっしゃいました!

(帽子を被っているのが乙一さんです…!)

普段聞くことの出来ないようなお話がいっぱいで、お客様も楽しんでいただけているようで良かったです!

本日のポスト・ショー・トークでは、どんな話が聞けるでしょうか!?
どうぞお楽しみに!

今日も頑張ります!!


準劇団員
脇坂晴菜
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージ『BLUE』 | 11:52 | comments (x) | trackback (x) |

  
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