制作日記 stage design編
先日、二回目のスタッフ打ち合わせがありました。

前回のメンバーに照明の古宮俊昭さんも加わりました。

やはり惚れ惚れするような豪華なスタッフ陣!
 

今回は主に舞台セットについて。
美術の堀尾さんが模型を使って、素材や動きについて解説して下さいました。

演出の鵜山さんと堀尾さんの打ち合わせは、とにかく美術関係の名称が沢山出てきます。
美術に造詣の深い鵜山さんのスマートフォンには、美術館所蔵の名画が沢山保存されていて、どんな画家のどんな絵のイメージという話題になると、タップタップでパンッっとその絵画が出てきます。

演劇界も、今や最先端のテクノロジーを駆使して総合芸術へと導いてゆく時代だな〜と口を開けて感慨に耽ってしまいました。

★写真は、装置の模型を使っての打ち合わせの様子です。

左にいらっしゃるのが、美術の堀尾幸男氏。中央がコートを脱ぐ間もなくアシスタントする助手の齊藤佑子さん。右のメガネの男性が演出家鵜山仁氏。

舞台は三幕。

氷河期、マンモス、青空、戦争…

しめて五千年という、ばかみたいに壮大な物語を、たった三幕でどう展開していくのか?!

大人気舞台美術家、堀尾幸男氏の腕が鳴ります。

乞うご期待!

*****************

すばる倶楽部会報『危機一髪』号が、そろそろお手元に届く頃かと存じます。

会報でもご案内致しましたが、今回は、初の試みとして、ミニミニ交流会を企画しました。

あたたかい春の午後、劇団昴の役者を囲んで、お茶を頂きながら、おしゃべりするというだけの大変シンプルなイベントです。

私たちお茶会実行委員会は、二月上旬から会議を繰り返し、ロケハンを行い、覆面調査員となって東京中の喫茶店やカフェを捜索&検索。

甘いもの、もう大丈夫('〜`;)
というくらいケーキを試食。

随分、喫茶店やカフェに詳しくなりました。

そしてついに、お茶会にピッタリのここぞっ!というお店を見つけたのです。

東京駅八重洲北口より徒歩三分程のところにある【ビストログリルシャトー】さんというお店です。

普段は、老舗の洋食屋さんで、ランチも人気のとても雰囲気のある素敵なお店です。
広い店内がなんと、すばる倶楽部会員様ご一行貸切りでございます♪
更に、シャトーさんの自家製ケーキをご用意してお待ちしております。

劇団昴からの参加者は、『危機一髪』出演者より、金子由之、姉崎公美、宮本充、米倉紀之子、高草量平、町屋圭祐というラインナップとなります。

4月9日(月)〜ご予約スタートいたしました!

定員20名様のこじんまりとした、アットホームな会にしたいと思っております。

舞台の話、劇団や役者への思い、日常の出来事などなど、皆様と密にじっくりと語らえるのを楽しみにしております。

新規ご入会でのご参加もオッケーです。

実行委員の私も、当日ちゃっかりこっそり居合わせる魂胆でございます。

末永〜く続けていきたい企画です。

その為には、第一回を成功させなくてはなりません!

是非是非、皆様、奮ってご参加下さいますよう心よりお願い申し上げます。

ご静聴ありがとうございました。

日時 4月21日(土)14〜16時

詳細については、HP公演情報のコーナーを御覧下さい。

ご予約またはお問い合わせ
 03-6907-8415(平日10〜18時)


| 稽古場日記::危機一髪 | 14:17 | comments (x) | trackback (x) |
制作日記 P・S・T編
制作会議から一週間。

制作って何やってるの?

近くで見ている筈の私も、目に見えるものと見えないものがあり、制作のお仕事というものの奥の深さを実感する一週間でした。

今週は、特に大きな動きとして、公演後のトークイベント(昴では、ポスト・ショウ・トークと呼んでいます。)に参加して頂くゲストが決定いたしました。

まずは、演出家鵜山仁氏!
三回のポスト・ショウ・トーク全てに参加決定!

お二人目は、『危機一髪』を翻訳された早稲田大学教授の水谷八也先生。
ワイルダー通には堪らない、アカデミックな回になりそうですね。

それから、美術家堀尾幸男氏。
斬新でダイナミックな舞台美術から落語の舞台まで幅広く活躍されています。お話もとても面白く、鵜山さんとの相性もピッタリなご様子でした。

そして最後に、次回11月昴本公演『石棺 チェルノブイリの黙示録』の演出家青井陽治氏が登場!

演出家×演出家

ありそうでなかった組み合わせ。どんな内容が飛び出すのか、今から楽しみです。

このような、何とも豪華な方々が参加して下さる運びとなりました。

もちろん、劇団昴キャストメンバーも参加予定ですよ!

スペシャルゲストの参加日程は、チラシに掲載されます。

こちらのHPでもご案内していきますので、チェックして下さいね。

その他、すばる倶楽部会員様向けに発行している会報誌も間もなく完成いたします。

インタビュー記事やパーティー報告、新たなミニミニイベントの告知等…
今回も内容盛り沢山です。

それから、それから、

う〜ん、早く言いたーい。

おしゃべりな制作補佐がいるせいで、制作内部からの情報漏洩の危機!

危機一髪!!

三回目!?

次号に続く。

【追記】

トップページにもありましたが、大先輩飯田和平さんが、三月八日お亡くなりになりました。

私は、三百人劇場最後の年の『猫の恋、昴は天にのぼりつめ』というサード・ステージ公演で共演させて頂きました。

下町の工場の社長役を和平さんが演じ、私は、そこで働く社員玲子役でした。

娘のように可愛がってもらっているという勝手な設定を作り、和平社長もそれを受けとめてくださっているようでした。

開演前には、舞台袖でハイタッチをして気合いを入れてから舞台に向かうというのが、社長と私の恒例の儀式でした。

お互い、日に日にハイタッチの手は高く、力が強くなっていくのが何だか楽しく、正直、楽屋で調子が悪い時も、和平さんのあたたかい大きな掌に触れると気が引き締まり、安心して舞台に出られる自分がいました。決してぶれる事のない和平さんに、いつの間にか甘えていたのかもしれません。

本当にありがとうございました。

もっと沢山舞台でご一緒できると思っていました。

この場をかりて、心よりご冥福をお祈りいたします。


| 稽古場日記::危機一髪 | 19:44 | comments (x) | trackback (x) |
制作日記 project編
先日、制作担当者が集まり、『危機一髪』プロジェクトチームが結成され、戦略会議が開かれました!

ワイルダーの隠れた傑作をより多くの方に観て頂くにはどうしたら良いか!?

『怒りの葡萄』や『アルジャーノンに花束を』、『クリスマス・キャロル』等、劇団昴の数々の舞台を企画制作して世に送り出してきた制作のプロ荒川秀樹氏、石井考一氏、村上典子女史。

このお三方を中心に、私達俳優陣が制作補佐として参加するのがこの『危機一髪』プロジェクトチームなのです。
 

制作補佐メンバーには、チケット業務の達人、パソコンに強い人、フットワークの軽いフレッシュな若者達、知恵のある人、イラストの描ける人、力持ちetc...。

お芝居以外でも能力を持った役者たちが、自分が出演しない時には仲間をバックアップして惜しみ無く力を発揮してくれます。

私も『クリスマス・キャロル』や『イノセント・ピープル』に出演していた際には、劇場にスタッフとして来てくれている先輩や後輩の為にいつか恩返ししたいと思っていたものです。

出演している役者は良い芝居をして、舞台を成功させて、その努力に報いる。
制作は、良い芝居に報いる為に、沢山の方に観に来て頂く。

結果、お客様に喜んで頂く。

今回の『危機一髪』も、私達の敬愛する先輩方、愛すべき後輩達が出演しています。

とにかく輝いてほしい。
この瞬間のために生きているのだから。
そうすれば、きっと、お客様も満足して下さる。

そんな超シンプルな気持ちから、私達のプロジェクトは始まります。

桜の咲く頃、まずは、チラシが完成します。

巨匠、建石修志画伯が描く『危機一髪』の世界!
のけぞる程のインパクト大の仕上がりです。

役者は、このチラシのインパクトを凌駕できるのか?!役者生命の危機!

危機一髪!!

どうぞお楽しみに♪

次号に続く。



| 稽古場日記::危機一髪 | 17:32 | comments (x) | trackback (x) |
『危機一髪』始動
制作日記 Birth編

一雨毎に春の訪れを感じる今日この頃、皆様、如何お過ごしでしょうか?

この度、次回本公演『危機一髪』の制作ブログを担当する事になりました劇団昴劇団員の矢島祐果と申します。

はじめましての方も、お久しぶりの方も、どうぞよろしくお願いいたします。

さてさて、本年の劇団昴本公演はソーントン・ワイルダー作『危機一髪』でスタートします。

『わが町』などで知られるアメリカを代表する作家の一人ですが、なんと、この作品でワイルダーは3度目のピューリッツァー賞(1943年)を受賞。紛れもない隠れた傑作なのです。
演出は、各劇団やプロデュース公演にひっぱりだこの鵜山仁氏が昴初登場。スタッフ陣も今をときめく錚々たる面々が集結してくださいました。

先日、第一回目のスタッフ会議が行われましたので、その模様をチラッとご紹介します。

まずは、演出鵜山氏の全体のコンセプトについての説明。

鵜山さんのイメージがババーンと映し出され、

そこに、舞台美術の堀尾幸男氏の繰り出すアイディアがスルッとはまり、瞬く間に3Dの世界に。

さらに、萩野緑さんデザインの衣装をつけた役者たちが動きだし…。

白黒だった会議のテーブルは、あっという間に、『危機一髪』ワールドへ。

演目が決まって十月十日ほど、それぞれのスタッフさんのもとで育まれていた構想が遂に集まって、産声をあげた記念すべき誕生の瞬間です。

早く成長が観たい。

早く大きくなあれ。

今はまだババーンとか、スルッしか言えなくてすみません。

こんな事では、制作ブログ存続の危機!

危機一髪!!

今日は題名だけでも覚えていって下さい。

次号に続く。



| 稽古場日記::危機一髪 | 21:38 | comments (x) | trackback (x) |
また逢う日まで。
26日の千穐楽を持ちまして、19年間皆様に愛された劇団昴『クリスマス・キャロル』東京公演は、一旦お休みとなります。

ご来場頂いたお客様、また、このブログにお付きあい下さった皆様、各市民劇場、演劇鑑賞会の皆様、本当にありがとうございました。

私たち劇団昴の俳優たちは、この作品に感動し、憧れ、関わり、もがき、色々な方々と出会い、成長させて頂きました。

これを、次の作品にも生かせる様、精進して参りますので、来年からの劇団昴もどうぞよろしくお願い申しあげます。

そしてまた、皆様とクリスマスにお目にかかれる事を楽しみにしております。

どこかの街で、またスクルージの「ばかばかしい」というつぶやきが聞こえてきたら、呼んで下さい。

どうぞ、お元気で、佳いお年をお迎え下さい。

メリークリスマス



ハッピーニューイヤー!

| 稽古場日記::クリスマス・キャロル | 01:20 | comments (x) | trackback (x) |
スクルージよりメッセージ★
出演者よりメッセージ★
ラストはこの方、我等がスクルージ役の金子由之さんです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

シンプルでありながら幅のある作品で4年間スクルージと格闘できた事 スタッフキャスト お客様に感謝です。最後の舞台ぜひ見てください。 金子由之

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

| 稽古場日記::クリスマス・キャロル | 09:25 | comments (x) | trackback (x) |
制作よりメッセージ☆
特別編第二弾は、長きに渡ってキャロルの制作を担当してきた、村上典子(ふみこ)さんにも、現在の胸のうちを語って頂きました。

普段は裏方に徹しているお二人ですが、私たち出演者以上に何年間もクリスマスキャロルを見てきたお二人に、無理言って筆を執って頂きました。

書きたいことは山ほどあるそうですが、続きはエッセイ出版を待ちましょう。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「クリスマス・キャロル」は劇団制作部(当時)に入ったばかり、二年目の冬に西本バージョンのキャロルに旅制作で付いたのが最初でした。
どんな職種でもそうですが、“初めて”というのは本人も周囲も大変。
何がなんだかさっぱり分からず、スタッフのおじさま達に怒られ、俳優からは雨のように注意され…。初めて行った公演先の新潟の田畑、その向こうに見える八海山を見ながら「東京に帰りたいな」とちょっと涙ぐみながら(笑)眺めたのを覚えています。いま思い出すと笑ってしまいますが。

以来、15年ずっと「クリスマス・キャロル」の現場についてきました。初代の内田稔さん以外、今回の金子由之さんを入れて5人のスクルージさんたち、そして多くのキャスト、スタッフの皆さんとその時々に起こった様々な出来事を乗り越えて、心を尽くして皆で創ってきました。
この作品は地方公演も多く、各地で様々な観客の皆さま、公演に携わる“キャロル”を愛してくださる方々と出会うことが出来ましたし、毎年東京で上演する時には、三百人劇場でもあうるすぽっとでも、いつも待っていてくださった観客の皆さまがいて下さいました。
足掛け20年もの間、上演し続けてこられたのは、そういう、客席からも届く思いの積み重ねがあったからではないかと今、感じています。
そんな“キャロル”もひとまず休演。残念な思いもありますが、また再び“キャロル”を上演出来たら…!その時はまたスタッフとして関われたら嬉しいです。
      村上典子
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




| 稽古場日記::クリスマス・キャロル | 20:45 | comments (x) | trackback (x) |
舞台監督よりメッセージ★
今回は、特別編として、本番中の総指揮官、舞台監督の黒木辰男さんにも、キャロルへの思いを語って頂きましたので、お届けします。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

今年も又クリスマスキャロルで終わります。今回は4年目という事で仕事もスムーズにいき、関西地区の公演も楽しくいきました。昴のクリスマスキャロルは20年目だそうで、私は石波さんからです。その後金尾さんの時もやりましたが、旅公演のみでした。どうしても好きになれない作品でした。今回やっと好きになれそうです。そしたら今回で一時休演だそうです。手がかかる作品ですが、昴の代表作になっている事はとても嬉しく思います。きっと復活してくれると願っております。
黒木辰男

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

| 稽古場日記::クリスマス・キャロル | 20:36 | comments (x) | trackback (x) |
キャロル そしてパーティー
染谷麻衣ちゃんの投稿でもお伝えしておりますように、公演中も劇団員がすばる倶楽部パーティーの準備で、大わらわです!

中でも、パーティーリーダーの中西陽介君は、連日打合せに追われ、何やら出し物にもこだわりまくりなようで、田中正彦監督の、例のあの映像も含め、今年のパーティーは、熱のこもった、いつもとひと味違うものになりそうです。

写真は、パーティーリーダーの中西陽介君とキャロル出演者。すばる倶楽部についてコメントもどうぞ。

*中西君の掲げている紙は、パーティーのご案内です。ご入会、パーティーのお申し込みの締め切り期限が迫っております!

皆様のご入会を劇団員一同心よりお待ち申し上げております。

♪今年も キャロル劇場楽しみにして下さい!お待ちしております!  牛山茂

♪すばるは意欲的な作品が目白押しです。スクルージ以外の役もぜひ見てください。金子由之

♪劇団昴はこれからも益々、皆様に感動して頂ける芝居を創って行きますので、御声援をお願いいたします。
すばる倶楽部パーティーお待ちしております。
       山中誠也

♪皆様メリー・クリスマス! すばる倶楽部パーティーでは、毎年豪華で美味しいと評判の劇団員が腕をふるった料理と、ここでしか見られない昴の一年をまとめた大作?映画、出し物などを楽しんで頂ける一年に一度の機会です。何より皆様と色々お話できる懇親タイムを心待ちにしています。ぜひふるってご参加下さい、お待ちしています!

   高山佳音里

| 稽古場日記::クリスマス・キャロル | 20:32 | comments (x) | trackback (x) |
クラチット夫人よりメッセージ☆
イブ二回公演も、この時間は、未来の精霊が登場し、いよいよクライマックスを迎えようとしております。

毎回、皆様の涙を誘うクラチット家、その中でも、貧乏でも明るく、燐とした美しさと強さで家族を支えるクラチット夫人役の佐藤しのぶさんからメッセージです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

とうとう『クリスマス・キャロル』も、数ステージを残すのみとなりました。
今年で一時休止だなんて寂しい限りです。
でも‥お芝居は上演されてこそ命が宿るもの。
どこかに、ぜひ『クリスマス・キャロル』を観てみたいと思って下さってる方達がいる事を信じて、再びお目にかかる日を楽しみにしています。
メリークリスマス!
また、近いうちに‥ 佐藤しのぶ

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

| 稽古場日記::クリスマス・キャロル | 21:00 | comments (x) | trackback (x) |

  
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