ロシア
セミがミンミン大合唱していた頃に始まった『どん底』のお稽古。秋の気配と同時進行で、確実に初日が近付いて来ます。
今回のブログは私、アンナ・大坂が担当致します。

明治時代に新劇というジャンルが誕生してから様々な劇団が繰り返し上演してきた「THE 新劇」と言っても過言ではないであろう『どん底』。プロダクションの士気も自然と上がります。

『どん底』はロシア人のマキシム・ゴーリキィが1902年に著した戯曲。同年にモスクワ芸術座が初演。しかしこれは検閲で削除されたテキストによるものだったそうです。

この頃のロシアはロマノフ王朝最後の皇帝となるニコライ2世の治世。
『どん底』初演の2年後1904年に日露戦争、1905年には血の日曜日事件が起こり第一次ロシア革命が勃発。
そんな政情不安なロシアにおいてゴーリキィの思い描いた完全な形で『どん底』という作品を上演出来なかったのは当然の事かもしれません。

その後ロシアは第一次世界大戦に参戦、大戦中の1917年に二月革命・十月革命を経て、1922年にソビエト社会主義共和国連邦が成立します。
『どん底』の完全上演は初演から約四半世紀経った1928年の事だそうです。

史上初の社会主義革命を達成、神を否定した国家で上演された『どん底』がどの様な視点で演出されたのか。うーん、実に興味深いです…。

おやおや、気が付けば何やら年号多発のお堅いブログに…(・・;)
ええ、そうなのです。既にお分かりかとは思いますが実は私、大のロシア好き!
中でもロシア史におけるロシア革命のくだりが大好物でございまして!一旦語りだすとまぁ、止まらない止まらない(笑)

きっかけはこちらの漫画♪

大坂さんロシア

「新劇人のくせにチェーホフじゃないんかいっ!?」というツッコミが聞こえてくるかのよう(笑)

しかし絵を見てピンときた方も多いはず。そうです、『ベルサイユのばら』で有名な池田理代子先生の作品です。

高校時代にこの『オルフェウスの窓』を読み耽り、登場人物の足どりと各国の情勢を年表に起こし、文化・地理等を調べているうちに、すっかり魅力に取り付かれてしまったというワケなのです。

ああ、憧れのロシア…。
しかし未だその地を踏むこと叶わず。

旅立つ目処はいつまでたっても立たないので、せめてラフマニノフを流しジャムを舐めて紅茶を味わい、遥かなる白き大地に思いを馳せる事に致しょう♪

妄想って大事!(* ̄ー ̄)

           大坂史子
| 稽古場日記::どん底 | 09:27 | comments (x) | trackback (x) |

  
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