愉快なキャストたち
7月になりました!
溶けてしまいそうなくらい暑い日々が続いてますが、皆様いかがお過ごしですか?

私は溶け始めている体を再構築するかのように、ご褒美をいつもより多くしたり、好きな洋服を着たり、大好きな曲をガンガンに流して暑さを忘れるくらい楽しんだり、というメンタル的対策をしてやり過ごしてます。
特に「大好きな曲を聴く」は、効果抜群ですが、好きが溢れすぎてより燃え上がる可能性があるので用法用量に気をつけて…

そんな私、上林未菜美は『宮澤賢治・宛名のない手紙』にて、ポーセ役を演じます!

ポーセは、町屋さん演じるチュンセの妹で、とても兄さん思いの健気な子です。
彼女の魅力は沢山ありますが、あえてここでは内緒にします。
公演を観て、皆様の思うポーセの魅力を見つけてもらえたらなと思います!

ふと今までの昴公演での自分を振り返ってみたときに、妹を演じるのはこれで3役目になります。
1役目は『クリスマス・キャロル』のファン。
スクルージの妹です。
2役目も同じく『クリスマス・キャロル』のベリンダ・クラチット。
ティムのお姉ちゃんでマーサ姉さんとピーター兄さんの妹です。
そして今回3役目、チュンセの妹ポーセ。

妹の他にも『WE HAPPY FEW われら幸運な少数』ではヘレンの娘ロザリンドを演じたり、『クリスマス・キャロル』に至ってはマーサ、ピーターも演じたりと、"家族"を演じることが多いなぁーと思いました。

どの作品も実際の家族に加え、違う世界線の新しい家族が出来たようで暖かい気持ちになります。

舞台が終わったあとも、一緒に家族を演じた先輩や後輩に出会った時、家族に会った時と同じようなちょっと心が弾んでフワッとほぐれるようなそんな気持ちになります。

たった2ヶ月くらいを過ごしただけなのに、まるで家族のような心の近さになれるのは、舞台の不思議であり面白いところですねー!


さて、自分のことを振り返ってきましたが、ここからは『宮澤賢治・宛名のない手紙』に出演するキャストの皆様を私目線で紹介します!

ベテランと若手が織り交ざった今座組。
私から見て関係の深い人もいれば今回が初絡みの人もいます。
それも含めて、皆様の紹介参ります!!



まずはこの人!
私のブログに出るのは2回目。
影、カワセミほかを演じる、聡鳥圭さん!

圭ちゃんとは『クリスマス・キャロル』での共演をきっかけに、プライベートの話をしたり、共通の推しの話で盛り上がったり、一緒にふざけたりと仲良くさせてもらってます笑

彼女は歌もダンスも上手で、今回の舞台でも大活躍です!
ポーセとしても大切な掛け合いのシーンがあるのでぜひ注目してみてくださいね。




続いては…
劇団昴附属養成所からの大抜擢!
影、ねずみほかを演じる、森島美玖さん!

とても歌声が綺麗でキュートな森島さん。
養成所と両立しながらの稽古なので、午前中に授業を受け午後は本公演の稽古、という一日中芝居漬けなんて日もあって…。

そんな彼女の魅せるひとつひとつの役にぜひ注目してみてください!

続いてはこちらの2人!


洲本大輔(左)、赤江隼平(右)

八頭身スマートイケメン!
影・かっこう他を演じる赤江隼平くんと
頼りにしてます我が同期。
影ほかを演じる洲本大輔くん!

赤江くんと舞台で共演するのは初めて。
『WE HAPPY FEW』の時にスタッフでついてくれたり、オーディションで同じチームになったりと微妙にすれ違っていたので、今回一緒に舞台に立てることがすごく楽しみでした!

運動神経抜群の彼は持ち前の手足の長さやしなやかさを活かした表現がとてもダイナミックで、『マーヴィンズ・ルーム』や『広い世界のほとりに』とはまた違った彼をお楽しみいただけると思います。

さて、来ました我が同期、洲本大輔。
昴では『クリスマス・キャロル』以来の共演ですね。

それ以降はお互いの舞台を観てはあーだこーだ感想をいい(主に私が笑)、たまに会ったら「やっほー」「おう」くらいのさらっとした挨拶を交わすような感じ。

それでいて得意なことが正反対なので、わからないこととか悩みがあるとすぐ聞きに行って教えてもらってます笑

今回の舞台においてもそうで、小道具作りに手間取ったら「造形大好きお兄さーん」と呼んではヒントをもらい、彼がそろそろーっと私の横に来て「…すみません、ここの音なんですけど…」と楽譜を持ってきたときは一緒に音取りしております。

そんな彼も今回沢山役があります。
彼の特技が光る役もあるので乞うご期待!


ここからは先輩方のご紹介!



まずはこの方。
ユーモアを求める頼もしい優男!
影、車掌ほかを演じる江﨑泰介さん!

研修生の時からお世話になっていて、勉強会や『アルジャーノンに花束を』の旅公演に私がスタッフで参加したのをきっかけに話すようになって、そこから飲みに行ったり相談事もくだらない話もできるくらい近くなれたかなーと思います。

そんな後輩にも優しい江﨑さんですが、舞台では絶妙なところにユーモアを盛り込んできます。
様々な理由で残念ながらボツになってしまうこともありますが、その発想やイメージにいつも笑わせてもらってます笑

今回はどんなところでそれが輝くのか、ぜひご注目ください!

続いてはこちらのお2人!



金子由之さん(左)、市川奈央子さん(右)

心も体も包み込んでくれる根性姉さん!
影、三毛猫ほかを演じる市川奈央子さんと
唯一無二のオーラと逞しい背中!
山猫博士を演じる金子由之さん!

市川さんとは2021年の『クリスマス・キャロル』から4年間、役は変われどずっと共演している関係です。

初めは稽古の時もそんなに話すわけでもなく、仕事を教えてもらったり、一緒に出ているシーンの話をしたりという感じでしたが、『クリスマス・キャロル』での4年を経て徐々に距離も縮まり、今回の共演でより縮まってると思います!

いつも私の根の弱い所を優しく、でもしっかりと引き上げてくださったり、力任せになったり曲がった方に突っ走っていたら、冷静に正してくれる。
そして市川さん本人から出るパワーの強さ!!

改めてこう呼ばせてください。
心も体も包み込んでくれる根性姉さん!!


金子さんとは今回が初めての共演!
実は昨年末の劇団の忘年会にて、金子さんと飲みながら話をしていて「まだ一緒に舞台とかやってないよねー」「まぁ縁があるといいね笑」なんて話していたら今回一緒に舞台に立つことになって!
言霊ってやつかなぁとスピリチュアルな気分になりまして…笑

そんな金子さんといえば、やっぱり唯一無二なその演技!
そして役への考え方や作品への取り組み方にとても感銘を受けます。
その逞しく大きな背中に必死に食らいついて行きたい!そう思わせてくれる先輩です。

山猫博士と兄妹がどう関わっていくのか、ぜひお楽しみください!


では、最後にこの方のご紹介です。



高いポテンシャルと芝居愛!
チュンセを演じる町屋圭祐さん!

初めて会ったのは私達の期の修了公演のとき。
照明のオペレーターをしてくださったのが町屋さんでした。

それから『アルジャーノンに花束を』のスタッフとして袖から町屋さんの演技を見つめ、『WE HAPPY FEW』では同じ舞台上にいますがあまり絡む役ではなく…

だんだんと距離が近づき、今回はなんと兄妹!!

目を合わせてセリフを掛け合ってのお芝居がとっても新鮮で、読み合わせから町屋さんの演技をひしひしと感じて、私も応えたい!と心に優しく淡い火が灯りました。

稽古を経て、その火がどんどん大きくより一層鮮やかに燃えております。

初日を迎えるころには一体どんな火になっているでしょうか…


いやー長々書いてしまいました…笑
ここまで読んでくださりありがとうございます!

皆様も一緒に銀河鉄道の旅をお楽しみください!

ポーセ役 上林未菜美
| 稽古場日記 | 13:12 | comments (x) | trackback (x) |
思い入れのある作品です
ブログをご覧の皆様!
かっこう、影ほかを演じます赤江隼平です!

今回のこの『宮澤賢治・宛名のない手紙』は僕にとってすごく思い入れのある作品なんです。

劇団昴は過去、長野県駒ヶ根市にある市民ミュージカル劇団と共同公演を行なっていました。
その1番最初に公演した作品がこの「宛名のない手紙」なんです!

なぜ、僕にとっての思い入れのある作品かというと、東京で俳優として活動する前に、この駒ヶ根市にある市民ミュージカル劇団で俳優の勉強をしていたんです!
僕が7年前、駒ヶ根市にいた頃にはもう共同公演は無くなっていましたが、当時劇団昴の方達とお芝居をして、活躍していた人たちにお芝居を学ばせてもらい今に至ります。

駒ヶ根の人たちの魂を受け継いで、この劇団昴本公演というプロの舞台で、この作品に携わることができたということが本当に感無量ですし、僕を育ててくれた駒ヶ根の人たちへの恩返しになったのかなぁと。

こういう経緯もあり、僕にとって思い入れのある作品なんです!


宮澤賢治が当時見ていたであろう世界、自然をセピアカラーではなく、ビビットにお届けします!
神秘的な素敵な空間へ皆様をお連れします!
是非、劇場に足をお運びください!
シアターグリーンで皆様のお越しをキャスト、スタッフ一同お待ちしております!


長野県トリオ!
中:矢﨑さん 左:関谷さん

裏でこの座組を支えてくれてる忘れちゃいけない2人をご紹介!
しかも2人とも僕と同じ長野県出身です!笑
昨年5月の劇団昴本公演「マーヴィンズルーム」でサポートしてくださった「やざ吉兄やん」こと矢﨑和哉先輩!今回も沢山お世話になってます!
本当に優しくてなんでもできる大好きな兄やんです!!
そして!
昨年10月の劇団昴本公演「広い世界のほとりに」に引き続き、関谷あづみさんがサポートしてくれています。今回は、演出助手とダンス振付助手を担ってくれています!
僕と同期ですが、頼れる姉御!!
| 稽古場日記 | 13:54 | comments (x) | trackback (x) |
思い出といっしょに
みなさん、はじめまして。
『宮澤賢治・宛名のない手紙』で「ねずみ、影ほか」を演じます、劇団昴附属養成所4期生の森島美玖です!
「養成所生?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね!
私はこの春から劇団昴附属養成所に入所しました。
なので養成所の授業の後、稽古へ向かうという芝居漬けのなんとも幸せな日々を送っております。


宮沢賢治(正字:宮澤賢治)といえば!!
とても個人的な思い出なのですが、
実は私が小学6年生の時の担任の先生の名前、宮澤賢治だったんです!!!
なんだかこういうの嬉しくなるんですよね!
はい、なんでもかんでも結びつけたくなる性格なのです。

ところで、みなさんも小学校の国語の授業などで宮澤賢治の作品に触れたことがあるのではないでしょうか。

私も『宮澤賢治・宛名のない手紙』に携わらせていただくにあたって、改めて関連作品やその他の作品を読んでみました。
独創的な表現やリズミカルな語感の造語で綴られた物語の数々に触れていくうちに、宮澤賢治ワールドマップが作れそうな、不思議な感覚が芽生えました。

『宮澤賢治・宛名のない手紙』は『銀河鉄道の夜』を軸に、宮澤賢治のさまざまな名作が緩やかに絡み合いながら人生そのものを旅しているかのような作品だなぁと感じました。

この現実と空想が混じり合ったような世界を、芝居に加えて歌とダンスを織り交ぜながら、生演奏でお届けいたします!

稽古は毎日、チャレンジと発見の連続です!
失敗を恐れず体当たりできる稽古場の空気感は、私にとってとても刺激的で勇気が湧いてきます!
歌稽古、芝居稽古が進む中、来週からダンスの稽古も始まります!
さらに立体的なものになっていくのが今からとても楽しみです!

皆様のご来場、心よりお待ちしております!
| 稽古場日記 | 21:19 | comments (x) | trackback (x) |
どこまでも
こんにちは!
『宮澤賢治・宛名のない手紙』で「影・カワセミ・ほか」を演じます、聡鳥圭です!

突然の猛暑の訪れとともに、いよいよ立ち稽古が始まりました。
5日間の読み合わせで積み上げてきたものを、更に具体的に、立体的にしていきます。

今回、僕を含め出演者の内の6名はアンサンブルとして出演します。
6人で47役を演じ、歌とダンスも盛りだくさん!
我々、公演中はかなーりハードに動き回ります!
さっきあそこにいたはずなのに、こんなところにも?!と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません…。


これは僕個人の感覚なのですが、宮沢賢治の作品の根底には、共通して「生命力」のようなものが流れているように思うのです。

賢治自身の生命力は勿論、人間そのものの持つ生命の力。
動物、植物、自然、ありとあらゆるものの「生きる力」が、糸のように、河のように、血潮のように、流れているイメージです。

僕たちアンサンブルが演じるのは、いわゆるそういう「命」そのもののように思います。鳥になったり、星になったり、風になったり、人になったり…。形はちがっているけれど、同じ世界に存在する、ひとつの生命であることには変わりがない。

そのことは、賢治が導いた「本当のしあわせ」の答えにつながっています。

今作のことを交えてお話ししますと、チュンセとポーセは「物語」という「どこへでも、どこまでも行ける通行券」を持って、銀河鉄道に乗り、旅をします。

演劇も、まさに「どこまでもいける切符」そのもの。
賢治もそういう思いから、自分の生徒達に戯曲を書いたのかもしれないな、と思ったり。

観に来てくださる皆様にも、チュンセやポーセと同じように、僕たちが旅してきたのと同じように、この作品を通して皆さん自身の旅を楽しんでいただけるような、そんな作品に出来たら良いなぁと思っています。


最後に、そんな僕たちが奮闘している姿をチラッとお届け!
歌唱指導・片桐雅子さんにお越しいただいての歌稽古の様子です!






歌うことの楽しさと、表現の幅を体で感じた歌稽古でした!
技術の向上のためにも、これからも地道に練習を重ねていきます!


まだまだ稽古は始まったばかり。
僕も稽古の中で色んな旅をしながら、どんなところに行けるのか、どこまで行けるのか、楽しみに臨みたいと思います!

心の底からたくさんの人に見ていただきたいと思える作品です。
皆様、ぜひぜひ劇場までお越しくださいませ!
| 稽古場日記 | 10:03 | comments (x) | trackback (x) |
宛名のない手紙、稽古スタート!
いつも劇団ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

サードステージ公演『フツーの生活 長崎編』の熱もまだ醒めやらぬうちに、昴本公演『宮澤賢治・宛名のない手紙』の稽古が始まりました!

宛名ブログの最初を飾りますのは、「たぬき、車掌 他」を演じます、江﨑泰介です。


さて、今回の作品ですが、宮澤賢治の童話や詩集の中からいくつか選び、それらをオムニバスに取り上げて一本の戯曲に仕上げています。
なので、ご覧になると「あ、この話知ってる!」と思っていただけると思いますので、どうぞ楽しみにお待ちください。

この『宮澤賢治・宛名のない手紙』は、今回演出の菊地准さんが、1987年に書き下ろした作品です。
その時は劇団若手の為の勉強会として、その後1996年に長野県の駒ヶ根市民の皆さんとの共同制作という形で上演されました。
それからも東京公演、地方公演と成長していき、今回、昴公演として上演されるのは実に26年ぶりとなります。

初演の勉強会が1987年…僕ですら、その時小学校低学年ですから、今回出演する劇団員の半数が、まだこの世に生まれていません。
『アルジャーノンに花束を』、『クリスマスキャロル』に並ぶ、劇団昴の財産の一つと言えるでしょう。
そんな作品に出演できることを、稽古が始まる前からとても楽しみにしていました。

このブログを書いている現時点で、読み合わせ稽古3日目。出演者も徐々に緊張がほぐれてきて、遊び心が顔を覗かせてきました。
これからの稽古で、宮澤賢治の作品が持つ魅力をどこまで引き出せるか。言葉だけではなく、歌や踊りのエネルギーも使って、全身全霊で稽古に取り組みたいと思っています。

最後に、今回『宮澤賢治・宛名のない手紙』を一緒に作っていく出演者、演出の准さん。




そして、今回スタッフとして参加してくれる劇団の若手たちです!



関係者一同、劇場でお待ちしています!

| 稽古場日記 | 19:59 | comments (x) | trackback (x) |
「アシバー ~沖縄遊侠伝~」公演終了しました!
いつも劇団昴公演BLOGをご覧いただき、ありがとうございます。

3月28日に初日を迎えた『アシバー~沖縄遊侠伝~』ですが
無事、千穐楽を迎えることが出来ました。

そして、このアシバーBLOGも今回の更新をもちまして最終回となります。
いつもご愛読いただき、本当にありがとうございました。

記念すべき最終回は、我らが兄貴!「宮下 智」役の金尾さんからのメッセージを
お届けします。
それでは、どうぞ!


「『アシバー~沖縄遊侠伝~』 お陰様で無事公演を終えました。
 
沢山の方々のご来場、有難うございました。私、宮下智役をやらせていただいた金尾哲夫です。

公演中は好天気が続き、世間では花見には最適の日々のようでした。
勿論我々には花見などの余裕はなく、
自然の陽光の代わりに照明ライトを浴びる舞台公演の日々でした。

そして気が付くと、千穐楽にあわせるように、桜も散っていたのでした。
満開の桜もいつかは散るように、我々の舞台も熱く咲いてパッと散ったようです。


ところで公演が終わると<バラシ>という作業にとりかかります。
つまり舞台の取り壊し、片付けです。

私はこの時の空気が嫌いではありません。

そう、桜の様子に似ているのです。
つい先程までは、皆の熱い演技と共に舞台のセットや小道具など
それぞれが生きて花を咲かせていた舞台空間。

それが<バラシ>が始まると、だんだんと舞台は無機的な空間に移ろいます。
何か悲しいのは確かなのですが
そこには生の舞台の宿命というか、華々しく咲いて潔く散り去るという美学を感じてしまうのです。

何かいいじゃないですか。


取り留めのない私感を述べてしまいました。

さて今回の公演『アシバー』、皆様のご感想は如何でしたでしょうか。
この<ザ・サード・ステージ>は、元来若手役者の修業の場として発足いたしました。
現在もその精神は引き継がれています。

しかも今回は<LABO>公演。LABO、つまりラボラトリー。
つまり実験的公演の要素が含まれているのでしょう。
今回の公演の企画・制作のチーフ平林引太朗君(長間恒夫役)は何の実験をしようとしたのでしょうか。

確かにこの度の『アシバー~』は、これまでの昴ではあまり取り上げられる作品ではないように思われます。
しかしながら歌舞伎の世界でもアニメ作品を取り入れたり
ワイヤーで劇場空間を飛び回ったりする時代、
彼の実験は、やはり演劇の成し得る<可能性>を探っていたのではないでしょうか。


若者は色々な挑戦(実験)をします。
そこでは多少の成功もあるでしょうが、失敗も付き物です。

しかしそれらの行動は、貴重なものの発見に繋がるかもしれません。
勿論皆様方には厳しいご批評をいただきたいと思います。
と同時にご寛容の心で、暖かく見守っていただきたいとも願っております。
どうか今後とも<ザ・サード・ステージ>を宜しくお願いいたします。
素晴らしい舞台をお届けしたいと思っております!

最後に改めて『アシバー~沖縄遊侠伝~』、ご観劇有難うございました!!」





金尾さん、ありがとうございました!


最後になりましたが、連日、非常に多くのお客様にご来場いただき、ありがとうございました。
出演者一同、今回の経験を糧に、更に面白く魅力的な舞台をお届けできるよう
精進していきたいと思います。

これからも、どうぞよろしくお願いします!


| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 19:19 | comments (x) | trackback (x) |
「アシバー ~沖縄遊侠伝~」開幕です!
「アシバー~沖縄遊侠伝~」チーム、ブログ担当服部です。


テクニカルリハーサル、舞台稽古を終えて
昨日はAチームの、そして本日はBチームの初日を迎えます!

昨日Aチームの初日は、沢山のお客様にご来場いただきました。
本当にありがとうございます。


今後ご来場予定で、ご予約がお済みでないお客様は
公演日によっては、当日券がご用意できないかもしれませんので
必ずチケットコールにて、ご確認・ご予約をお願い致します。



演劇に携わってきて、いつも感じることですが
作り手の思想やテーマが、観客の皆様にどのように受け取ってもらえるかは
幕が開いてみないとわかりません。

狙い通りに行くこともあれば、あれれ??(汗)ということもございます。


「アシバー」チームは、それぞれがテーマ性を持ち
作品の良さを丁寧伝えるという、昴のポリシーはそのままに
大胆に芝居を展開していくことを大事にしてきたように思います。

俳優が自分の発想に囚われすぎて無難な演技をしないよう、猪崎監督に指摘されてきました。
その成果が表れるよう、千秋楽まで、大胆に伸び伸びと舞台の上で生きたいと思います。


このお芝居、舞台上で男も女も泣いたり笑ったり
ジェットコースターの如くアップダウンが激しく(笑)大変ですが
ご来場いただいた皆様に「あ~、面白かった!」と気持ちよく劇場を後にしていただければ幸いです。



それでは、皆様、Pit 昴にて、熱~いドラマをお楽しみください!

みなさまのご来場をお待ちしておりますm(__)m




●写真は、初日開場前に、みんなで客席を作った直後です。

こうして客席が完成すると、ピリリと心地よい緊張感に包まれ
キャスト・スタッフ一同、本番に向けてぐ~っと、集中を高めていくのですよ♪
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 10:45 | comments (x) | trackback (x) |
ヤクザに二人の妻!?
長かった冬の寒さも漸く緩み、稽古帰りの火照った身体に
ほのかな春の香りを含む夜風が心地よい日々でしたが
間もなく初日を迎える運びとなり、残すはテクニカルリハーサル、舞台稽古のみとなりました。

この舞台、幕が開いたら、ノンストップの95分!オトコとオンナがハイテンションで
ホンネをぶつけ合い、バチバチ火花を散らしております!(笑)

演じ終わると、心地よい疲れと共に、爽快感に包まれます。



あっ、申し遅れました、私、宮下智役の金尾哲夫です。
今回は私の女房役・波子の服部幸子さんと市川奈央子さんの紹介を頼まれましたので
しばらくのお付き合いをお願いいたします。



さてこの宮下智・波子夫婦。

舞台ではヤクザの智は亭主関白なのか恐妻家なのか
中々判断に苦しむところではありますが
少なくとも妻の波子姐さんはそんじょそこらのヤワな女性とは異なるようです。

ま、あらゆる女の武器を持ち合わせ、またそれを有効利用しているようであります。




●まずは写真、向かって右のBチーム波子役の市川奈央子さん。


相手役の私が抱いた市川・波子のイメージ : 元気。女の円熟期前半。
例えて言うならジュリアナ東京卒業生、ボディコン。
一緒に歩く時は全身体密着型。
さっぱり明るい江戸っ子風。
料理上手、旨い!
照れながらもロマンチックなムードにはかなり弱い。
涙もろいが、その涙を意地でも見せようとしない、が、その技術が稚拙なので
相手にばれてしまう。
デートは海の見える場所を好むが、足許は砂浜ではなくあくまでもコンクリート。
例えて言うなら横浜ふ頭。


●次は、写真向かって左のAチーム波子役の服部幸子さん。


相手役の私が抱いた服部・波子のイメージ : 妖艶。女の円熟期中間前後、爛熟期大分手前。
例えて言うなら証券会社出世挫折後水商売卒業生。
一緒に歩く時は、微妙で意味ありげな微かな接触を楽しむ。
料理下手、外食に頼る。
ロマンチックなムードは決して嫌いではないが
あくまでもそれらが醸し出すレベルの高い精神性を重要視する。
チャラくて浮付いた環境には嫌悪をもよおす。
デートは場所・時を選ばず、二人でいれば全て良し。
涙もろくはないが、泣く時は隠しもせず、往々にして相手の目を鋭く見つめ訴えるような時がある。



・・・とまあ勝手な印象を抱いてしまいましたが
これはあくまでもお二方が稽古場で演じておられる波子からのイメージ。
役者ご本人の人間性や趣味・趣向とは一切関係はありません。

とは言えお二方には怒られそうです。桑原桑原・・・(笑)



さてこんなお二方、舞台本番ではどんな味を出してくれるか、楽しみです。乞う、ご期待!


では劇場で、お待ちしております!
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 07:31 | comments (x) | trackback (x) |
アシバー 情念のオンナ、英子ちゃん!
皆様、こんにちは!「アシバー ~沖縄遊侠伝~」ブログ担当の服部です。


通し稽古もあと一回、思えばあっという間の稽古期間でした!

テンポが命のコメディ。台詞がリズミカルに出るよう皆で工夫したり
シリアスなシーンを濃密に演じてみたりと、色々トライし、充実した稽古期間でした。

ここまで来たら、仲間を信頼して、自分を信じて、思い切りよく、エネルギッシュに演じるのみ!でございます(笑)



さて、前回までで男性キャストの紹介も済みまして、
今回は、土建会社さんにヤクザがゾロゾロ…といった男臭~い舞台に花を添える?!
女性キャストの紹介をさせていただきたいと思います。


今回は、コザのカッちゃんこと、佐々木誠二先輩に、喜納英子(きな えいこ)役のお二人をご紹介いただきました。
それでは、どうぞ!



『コザの便利屋、上原勝男役 佐々木誠二が、喜納英子役の大矢朋子さん、秋田奈帆子さんを紹介させていただきます。


静と動?お二方、同じ台詞、同じ場面を演じていても、かなり印象の違う仕上がり。
傍らで見ていて、別の物語か?と錯覚することもしばしば。此れぞダブルキャストの醍醐味!



静の中にも動、動の中にも静が有り、各々のチームで、日々刺激的な瞬間が生まれております。
もし叶うならば、喜納英子、AB両キャスト観ていただきたい!!



●写真向かって右の、Aチームの大矢朋子さん
忘れ難いザ・サード・ステージ公演「修道女」のヒロイン・シュザンヌという健気な少女から
最近は「アルジャーノンに花束を」の、愛情が深すぎる故のDVマザー!


●写真向かって左の、Bチームの秋田奈帆子さん
JOKO演劇学校「お気に召すまま」のフィービーは凄かった! 「グリークス」の女奴隷は楽しそうだった。


個性的な二人の女優が挑む喜納英子in「アシバー ~沖縄遊侠伝~」是非、お見逃し無きように!』



コザのカッちゃんからの熱~いメッセージでございました。

本当に、皆様、「二人の英子」を、是非、お見逃し無きように!!
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 11:36 | comments (x) | trackback (x) |
アシバー プロデューサー参上!
皆様、こんにちは!「アシバー~沖縄遊侠伝~」ブログ担当の服部幸子です。


先日、「衣裳付き通し稽古」がありました。

衣裳は俳優が慣れるために、本番用の衣裳を普段の稽古で身に付けることはありますが
何分、汚れや破損を防ぐために、必要以上には身に付けないことが多いです。
洗濯機で洗えない衣裳だと、クリーニングも大変ですからね。

和服が衣裳の場合、稽古では浴衣で代用することが多く、
私も稽古では浴衣で大いに汗をかいております。

「衣装付き通し稽古」では、実際の舞台上で、衣裳にどんな影響が出るかもわかります。


ドラマというのは、日常ではない事件が起こり、日常ではない動きを伴います。

ケンカや取っ組み合い、床を這いずり回ったり、激しい抱擁があったり…。
それによって、衣裳の思わぬところが破損したり、汚れたりするものです。

小道具、バッグや帽子靴なども同じですね、
本番用のもので実際に動いてみると、バッグが扱いにくい素材だったり、サイズが合わなかったり
靴などは動きによっては脱げたりします。

そういったことを稽古で確認し、補強したり、場合によっては変更が必要になります。


そして、本番用の衣裳やヘアメークをすると、より役に入り込みやすくもなりますね♪
衣裳やヘアメークは、俳優を助けてくれる大切な要素です!



さて、今回のキャスト紹介は、この公演の立役者、企画発案者であり
そして長間恒夫専務役を務める、平林弘太朗さんです。



平林君は以前から、猪崎亘昭監督の下で研鑽を積み、その信頼も厚く、
監督を昴に映像演技講師として招いてくれました。

猪崎監督のワークショップに参加したり、監督とタッグを組みたいと希望した俳優達が集まり
今回の公演の運びとなりましたが、
平林君の情熱と、人徳で、劇団昴 ザ・サード・ステージのラボ公演としての上演が実現しました。

本当に頭が下がります。

制作トップとして、やらなくてはならないことが山積みの中
長間専務という重要な役を、シングルキャストで務めます。

超多忙スケジュールの中、制作トップとキャストを見事に両立させています。

そして、これまで沢山の映画やドラマなどを著名な俳優さん達と創り上げてきた猪崎監督が、
昴の俳優とこんなに長期に亘って、お付き合いしていただけることが
私達にとって素晴らしい体験になるはずです。

監督や平林君のご好意や尽力に応えるためにも、気合を入れて取り組み、舞台を成功させたいですね!



平林君は、昔から正義感の強い、好青年というイメージがあるのですが
最近は貫禄も出てきて、立派な大人のオトコの雰囲気を備えてきました。

マスコミでも、人柄のよさそうなお父さんや、会社員さんなど数多く配役されています。
最近の猪崎監督のドラマにも、警察関係者の役で出演していましたね。

今回の長間専務は、会社のヤクザに絡まれて、エライ目に遭う気の毒な男性ですが・・・
どころがどっこい!
それだけではないのがドラマでございます(笑)

猪崎監督曰く、「平林の人の良さプラス、オトコの狡さ、身勝手さも出るといいな~」と…。
いや~、オトコの狡さ、身勝手さ…オンナは、そういうダメなところに惚れてしまうものなのよ~♥

これは、失礼いたしました、服部の独り言でございます。

平林君、今回は、世のおじ様たちが、イケナイと思いつつ、
あなたの長間専務に共感を覚えるのではないかしら…?



土建会社の象徴『ヘルメット』を手にする平林君、お似合いです!
あまりにも自然なので、被ってもらいました(笑)
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 11:08 | comments (x) | trackback (x) |

  
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