私たちの宴は終わった…
本日、劇団昴公演「WE HAPPY FEW われら幸運な少数」が千秋楽を迎えました。

稽古をしながら、演出の千葉さんと、キャスト達、プランナーのスタッフさん達とで色んな事を試しては壊し、構築し、ここまで来た長い道のりでした。

私が演じたヘティも、色んな形を経てきました。もちろん他の役も皆そうなんですが…。演劇は劇場で観てもらう、というものなので、映画と違って基本、形には残りません。観て下さった方達の心の中にだけ残る…今回、この芝居をやりながら、そんな演劇の悲喜こもごもを考え、実感しておりました。ヘティとして、アルテミス・プレイヤーズとして、この作品の一員として、生きられた日々は人生の宝物です。

チケットが早い段階で完売になり、嬉しい悲鳴でしたが、お問い合わせ頂いたのに観られなかった方、申し訳ありませんでした…

キャストの集合写真です!






「私たちは夢のようなもの…」
ヘティのラストの台詞です。演劇とはそういうもの、ですが、これからも劇団昴は、芝居をつくり続けて行きます!


ありがとうございました!またいつか、舞台でお目にかかりましょう…



※千葉さんが着ているTシャツは、キャストたちから記念に送ったキャラクターTシャツです。




| 稽古場日記::WE HAPPY FEW われら幸運な少数 | 01:23 | comments (x) | trackback (x) |
舞台の脇役と縁の下の力持ち
ヘレン役の林佳代子です。

今回は、アルコール依存症気味の落ちぶれた女優の役を演じております。
演出の千葉さんには、自由に泳がせていただいてるので、まるで、水槽の中の赤い金魚…ま、そんなにスイスイ泳いではいませんが…。
稽古中、シーンを作っている最中「かよさんは、そこで酒飲んでてくださーい」と、何度言われた事でしょう。
おかしな事をやらかした時でも、「酔っ払ってるから大丈夫です!」と気遣って?くださったり。
酔っ払い役って、結構何やってもゆるされたりして…(笑)



これはですね、ヘレンの椅子です(勝手に自分でそう思ってるだけですが)。舞台の脇役ですが、美しい!



これは、舞台に飾られたセットの一部です。
舞台には、このお芝居に登場する劇団「アルテミス・プレイヤーズ」で使われた小道具と思われる物たちが飾られています。
この劇団は、シェイクスピア作品を数多く公演した劇団です。
なので…、髑髏といえば、アレです。「ハムレット」の“墓掘り(第一の道化)”が、掘った穴から放り出す、ヨーリック(ハムレット幼少期の道化)の頭蓋骨です!
そして「アルテミス•プレイヤーズ」が「ハムレット」をやった時の小道具に違いない。と、思いを巡らせば、その時の配役は、多分、“ハムレット”をヘティ、親友の“ホレイショー”をフローラ……で、”墓掘り”は、ヘレンですねぇーー。
酒飲んでる役ですしね(笑)。
なんて、小道具一つから、色々と想像から妄想に変わって行くのでありました。

さて、ここで縁の下の力持ちとは、舞台上には登場しないスタッフのことです。



左が、照明オペレーターの、いつもにこやかな高橋明子さん。以前長旅でご一緒しました!
右が音響オペレーターの北野さおりさん。「評決」でもお世話になりました。
物静かなイメージですが、とても面白い方!と、私は思っています。



消え物(舞台上で消費してしまうもの)制作中のお二人。
それ、サンドイッチね??衛生面にも気をつかうので大変ですね。



撮られるのは、好きじゃないとか言ってましたが、トースターでパンを焼いている砂田佑樹くん。
トースターで焼かれちゃったみたいに、赤く写ってますが、俳優のキミは、これからどんどん撮られてゆくのですぞ。



「あのね、せんぱーい、僕は、仕事を完璧にやってますよー。」と、心の中で絶対に言ってる桑原良太君。
コロナ禍(2年前)「羅生門」老婆と下人で、共演しましたね!

今回は、15人の俳優が登場しますが、舞台裏にはその倍以上のマンパワーがあり、このお芝居を創り上げているのです。
縁の下の力持ちあってのお芝居です。



最後に、開演前の女子達。
このあと徐々に緊張が高まって(多分)、開演の合図と共に、舞台への一歩を踏み出すのです!じゃーーん!

| 稽古場日記::WE HAPPY FEW われら幸運な少数 | 10:34 | comments (x) | trackback (x) |
素敵な音楽をありがとうございます
「WE HAPPY FEW」本日9公演目の折り返しを迎えました!

皆様、本日は13時開演ですのでお時間お間違えないようお気をつけください!


今回のブログ担当は私、チャーリーを演じております舞山裕子(まやま ゆうこ)です。

伸ばしていた髪をバッサリ切りまして、ぼくっ子ショートで挑んでおります!

私がご紹介するのは…この作品に素晴らしい音楽を作曲してくださった玉麻尚一さんです。

「アルテミス・プレイヤーズ」のメンバーに囲まれた玉麻さん。女優陣からハートが溢れ出ます。





とても優しくて笑顔が素敵なんです!


稽古場で稽古を見ながらその場で曲を紡いでいく姿は、とてもカッコよくて惚れてしまいそうです。

同じ旋律だけど、全く違う印象の曲調に編曲されていて、なのに昔から知っているような心地よく心に沁みてくる音楽。

演じている俳優たちは背中を支えてもらって芝居に集中できてます。

素敵な音楽をありがとうございます!

皆様ぜひ劇中に流れる音楽も楽しんでください!


舞山
| 稽古場日記::WE HAPPY FEW われら幸運な少数 | 07:57 | comments (x) | trackback (x) |
たくさんの平和が天から訪れますように
みなさんは「The ガジラ」という劇団をご存知でしょうか。そこの看板俳優千葉哲也さんが、今回の演出家です。
数十年前?よく観に行きました。
千葉さんの鬼気迫る演技にドキドキ、ザワザワでした。
だから湯屋ちゃんも言ってたけど「怖い」「近寄り難い」と思っていました。
その千葉さんがニコニコして、丁寧語でお話しなさる、まさしくギャップ萌え!です。


※撮影時のみマスクを外しています。


毎日の稽古、見ていると、役者がどんどん変化していくのがわかり、楽しくて仕方がありませんでした。
千葉さん、演出助手の三上陽永さん、心から感謝します。
今後とも宜しくお付き合いいただきたいです。

さて、幕が開き5日が経ちました。
日々、座組みのみんなが愛おしく思われます。

劇中「マクベス」でガートルードが弾くラフマニノフの「鐘」ですが、和音に無い保続音が使われていて、それが鐘の音を連想させ「鐘」と名付けられたのでは無いか?との説があります。
この曲は、音響の藤原美保子さんとガートルード役の磯辺万沙子さんが相談して決めたそうです。
戦いが続く世界への警鐘かもしれませんね。

アイビィが語るヘブライ語のセリフ「たくさんの平和が天から訪れますように」と願いつつ頑張ります。

私個人は、パーティーで3人のお友達(関泰子、脇坂晴菜、望月真理子)と話すシーンが好きで楽しんでます。笑



舞台写真撮影=梅原渉

     ジョスリン竹村叔子
| 稽古場日記::WE HAPPY FEW われら幸運な少数 | 20:05 | comments (x) | trackback (x) |
幕開け
ビクビクしていた稽古初日…。
演出の千葉さん…怖かったらどうしよう…。だって顔が怖いし…。あの顔で怒られたら私、撃沈すること間違いなし…。

…と、考える間もなく怒涛の勢いで稽古は進んだ!
アイデアの宝石箱のような千葉さんからは次から次へとアイデアが!!
実際に演じてみてくれたり、私達は一気に千葉ワールドへ。




舞台が久々すぎてオタオタしてる私をみんなが引っ張り上げてくれる。
もう感謝しかない!

もう何年も観客席側だった私、舞台からはどんな景色が見えるんだろう。





我ら少数、2週間の航海の旅の始まりです!!

フローラ役、湯屋敦子
| 稽古場日記::WE HAPPY FEW われら幸運な少数 | 00:49 | comments (x) | trackback (x) |
舞台監督さん
かつて、昴のYOSHIKI(X JAPAN)と呼ばれた男・・・  ※敬称略




かつて、昴の役所広司と呼ばれた男・・・  ※敬称略





そう、彼は『WE HAPPY FEW』の舞台監督、三輪学さんです。
私、レジ役の中西陽介がご紹介いたします。


実は、三輪さんは劇団昴の俳優の一人です。
彼は昴に入団する前から自分の劇団を率いて活動していたため、役者としてだけではなく道具作り、舞台監督の仕事やPC作業など、マルチな才能を持っています。

噂によると、大学も演劇で入ったとか・・・

三輪さんと私は期が近いので、新人の頃一緒にスタッフとして『クリスマス・キャロル』など、昴の公演に参加したこともあります。その頃はとても初々しかったですが、今や貫禄さえあります。

日々、舞台監督として稽古を支え、また若手への指導も怠りません。


笑顔がステキな舞監さん!



『WE HAPPY FEW』は劇団のお話。稽古を続けてチームとしての一体感も出てきました。劇団の中の劇団という感じです。

そして、最終稽古を終え、いよいよ舞台稽古へというわけですが、
最後の稽古でも演出の千葉さんの新たなアイデアがどんどん追加で盛り込まれ、作品はまだまだ進化し続けています。


稽古終了後には、5月生まれの出演者のささやかなお祝いです!
5月生まれ多いな・・・ 

HAPPY BIRTHDAY !!



チケットですが、おかげさまで完売の日が多くなっておりますが、若干お席が残っている日もございますので、昴チケットコール(03-6907-8415)までお問い合わせください。
| 稽古場日記::WE HAPPY FEW われら幸運な少数 | 23:33 | comments (x) | trackback (x) |
ドイツからの難民です。
アルテミス・プレイヤーズ
劇団付きの音楽家、ガートルード・ローゼンバーム役の磯辺万沙子です。

私の役は、ドイツから息子(ヨーゼフ)と2人逃げてきたユダヤ人難民。
英語はわからないので、息子に通訳してもらっています。
母親です。
ドイツから、命からがら逃げてきたのも、ひとえに息子のためだったでしょう。

ユダヤ人です!
25年前に、アーサー・ミラー作『プレイング・フォア・タイム』という、アウシュビッツに入れられたユダヤ人たちの芝居を上演しました。
ムーブメントで参加していただいた、イラン・レイシェルさんにも、そして全国でアウシュヴィッツ強制収容所の犠牲者らの遺品や写真を展示する「心に刻むアウシュビッツ展」を主催していた青木進々さんからも、ユダヤ人を演ずる私たちに、迫害の中で、決して失うことがなかった誇りと立ち向かう勇気を持ち続けた民族の尊厳を忘れるなと、言われました。
その言葉を思い出します。

この芝居の中で、ヘブライ語で祈りを唱えるシーンがあります。
流石にヘブライ語を話せる人が周囲にいないので、イスラエル大使館に連絡し、広尾のユダヤ教会を教えられ、ラビを訪ねて行きました。
その日は金曜日で、ユダヤ教では、金曜日の午後はシナゴーグで安息日を迎えるための礼拝を行なうとのこと。
この日だけは、アポイントなしでも、ラビが会ってくださるとのこと。
他の日だと、ラビがお忙しいのでなかなかなか会っていただけないらしく、夫をせき立て、広尾に向かいました。
堅牢な建物の中に入り、なんとか、芝居で祈りを唱えることを伝え(日本語が通じる人はおらず、英語のみ)、録音させて頂きました。

芝居の中のほんの一瞬ですが、どうか注意して聞いて下さいね。




[シナゴーグの入口の写真]

イスラエル大使館の小田さん、ユダヤ教会の受付のお姉さん、そして、ラビ。ありがとうございました。
色々な方に支えられて、芝居は積み上げられていきます。

稽古も佳境に入って来ました。
初日まであと6日。

私たち出演者・スタッフも、皆、それぞれの家族に支えられ、大きな後押しを受けて、芝居に打ち込んでいられます。そのことを忘れないようにしなくては!ありがとうございます。

そして今日は、母の日!
全てのお母さんたちに感謝を捧げます。

| 稽古場日記::WE HAPPY FEW われら幸運な少数 | 21:00 | comments (x) | trackback (x) |
弱きもの、汝の名は…
WE HAPPY FEW、ヨーゼフ役の町屋圭祐です。

Pit昴で上演する演目を、Pit昴で稽古を続けていられるなんて、贅沢な事だなぁと思います。
スタッフの方々が日々、作業をしてくださるので、日々、舞台装置や小道具や衣装が本番仕様になって行きます。
で、日々、物の量が増えてきているので、物を置くスペースが必要になってきます。
そうなると、次第に立場の弱い者たちが隅の方に追いやられ、場所を奪われてゆくのです。
ぼくには楽屋スペースが割り当てられて、そこに荷物を置いたり待機したりできますが、そのスペースは日々狭くなってきています。
ぼくは壁際のスペースだったのに、いつのまにか壁際はスチーマー置き場になり、スチーマーと中西陽介さんスペースの板挟みになっています。
中西さんもスペースが日々縮小され、その隣の石田さんも、押しやられています。
そんな中「まっち、ごめんね、そこ(僕のスペース)に、小道具も来るから!」とあっけらかんと先輩女優に言い渡されました。
本番が始まってしまったら、ぼくの居場所はどこになるのだろう…。
居場所を追われる身、という点では、今回のぼくと、ぼくが演じる役とは一致しています。

今回のWE HAPPY FEWは女性劇団のドラマなので、出演者は女性が多く、女優陣がメインの舞台です、男優陣は刺身のツマ…いや、でも、最初からツマを目指して演技に取り組んでいたらイケナイわけなので、強力な女優陣に負けないように、稽古に励んでおります。



※撮影時のみマスクを外しています。

演出は千葉哲也さん。
とても辛抱強い方だなぁと思っています。
決して稽古場の雰囲気をピリピリしたものにさせない持って行き方がすごい。
そして一度作ったものをあっけなく壊して創り直す。
創作とはほんとうにこの繰り返しなのだなぁと思いますし、千葉さんのもとで芝居ができる喜びを感じます。
千葉哲也さんは、演出したり、役者にチェックを出したりする時、ニコニコしています。
うむ、ニヤニヤしている様にも見えます。
楽しんでいらっしゃるのか、苦笑いしているのか、登場人物の“しょうもなさ”を面白がっているのか、…ともかく、果てしない器の大きさを感じます。

初日まで10日間。
Pit昴にお客が入り、舞台上の出来事とどんな科学反応を起こすのか。
本番が楽しみであるとともに不安でもあります。
広々とした楽屋が設けられた大劇場で行われる芝居でも、狭い楽屋スペースしか与えられない小空間での芝居でも、お客様に会える本番への心持ちは、まったく変わらないなと思います。
| 稽古場日記::WE HAPPY FEW われら幸運な少数 | 09:40 | comments (x) | trackback (x) |
はじめての!!
はじめての!!!!
本公演!!!!!!!!!!

う!!!れ!!!!!しーーーー!!!!

どうも、初本公演に浮かれている古谷みちるです。

私が演じる役であり今回の相棒となるアイヴィちゃん!なんと!!!
歌います!!!
お楽しみに!!!!!!


女だらけのお芝居なので、色んなところで話に花が咲いたり美味しいものを共有したりとても楽しい稽古場です♪

作業中のみんなをパシャリっ!




女がたくさんいる集団って、バラバラなようでまとまっていて、仲良い人もいれば意外と二人きりで話したことない人がいたり…
でもいろんな関係性があってわやわやするのって楽しいよね、愛しいよねって思うのです。
そしてそういうのって、いつの時代もあんまり変わらないんだなって感じるお芝居です。

そんな中で、私は歌ったり泣いたり笑ったりして生きています!!

女たちが、精一杯生きた軌跡を、ぜひPitで体感しに来てくださいな!!!!!
| 稽古場日記::WE HAPPY FEW われら幸運な少数 | 11:50 | comments (x) | trackback (x) |
奮闘している若手たち!
本番初日まであと20日を切りました!
今回のブログを担当します、上林未菜美です。

私事ですが、今年の4月より正劇団員に昇格しまして、初めての公演がこの「WE HAPPY FEW われら幸運な少数」です。

程よいプレッシャーと先輩方の力を舞台上でひしひしと感じております。
この作品と、ロザリンドと出会うことができて本当に嬉しく思います。


さて、稽古は残り約2週間となり、セットや小道具、衣裳もだいぶ見えてまいりました!
ここに照明、音響が加わった時の感動ってすごいんですよね…
楽しみです!!



今回、私の他にも初めて昴の舞台につく子達もいます。
そんな新人ちゃん6名を紹介したいと思います!

まずはメンズ!

左から赤江隼平さん、砂田佑樹さん、井澤智さん


お次はレディース!

左から中島鱗さん、島田遥さん、賀原美空さん

※撮影時のみマスクを外しております。


小道具を用意してくれたり、舞台セットを組んでくれたり、衣裳の管理をしてくれております!
さらに稽古中の音響やきっかけのタイミングなどのメモをとってくれたりと、キャストとして本当に助かっております。


私もまだまだ若手ですが、こんな時代もあったなと微笑ましく思ったり…w


彼ら、彼女らも私たちアルテミス・プレイヤーズの一員と言っても過言ではありません。


千穐楽まで走り抜けたいと思います!!


ありがたいことにお席が少なくなっております!
ぜひお早めのご予約お待ちしております!
| 稽古場日記::WE HAPPY FEW われら幸運な少数 | 23:04 | comments (x) | trackback (x) |

  
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