『君恋し』一座☆他己紹介リレー 最終回!
柿沼幸一役の御友公喜さんから、ご紹介頂きました、梅園香代子役、磯辺万沙子です。

ついに、ついに、ついに!
『君恋し〜ハナの咲かなかった男〜』の舞台、間も無く初日を迎えようとしています。

今年冬2月、台本を手にし、二村定一のCDを聞き、譜面を貰い、2月末から楽器(バイオリンとギター)のレッスンを始め、歌の練習に励み、そして、稽古初日を迎え、歌とダンスと、芝居!芝居!芝居!

いろんな事がありました〜〜
柿沼幸一役の金房求さんが、お病気で降板、大先輩の御友公喜さんに変わり、大車輪で御友さんがセリフを入れ、動き出し、何とも陽気で、情けない、柿沼幸一が出来上がって行きました。
大先輩は、静かなる人ですが、舞台の上で、演技は踊るよ、軽やかに〜〜です(^^)
私も足を怪我して、杖をついて稽古場通いました。実は杖は怪我した2日後からは不要だったのですが、稽古場に通う電車の中での親切な人たちの出会いと、夫が物凄く気遣ってくれて、嬉しくて甘えて、杖の生活をちょっと延ばしてしまいました。

さて、独特の“人情喜劇”世界を描く中島淳彦作品は、昨年夏のサード公演『無頼の女房』に続いて、2作目です。
中島作品には昭和の匂いがあります。
劇団道学先生の「キネマのジョニー」も、昭和の映画史の1ページが元になっていましたし、彼の取り扱うものには、昭和という時代と、その時代を生きた人間への郷愁があります。
人間に対する暖かい眼差や、愛しさといったものを感じます。
そして、軽やかな遊び心の中に、時折見せる、ブラックな、中島敦彦さんの罠が隠されています。
中島さんが、執筆中にクスッと笑って、役者たちを試している気配を感じます。

そして、その中島さんの罠に掛からないよう、演出の黒岩さんが手綱を引き締めてくれています。

この作品は、洋物名作路線劇団と世間の人から思われている、我が劇団昴にはとても遠い作品と思われるかもしれません。
でも、役者個々人のアイデンティティは、この懐かしい音楽に震え、戦後の闇市の匂いと、一方で、戦争からの開放感を、戦争を知らない子供たちでも、染みるように共感するのです。

劇団昴が挑戦する、中島敦彦作『君恋し』
9月19日木曜日から26日木曜日まで、池袋西口、東京芸術劇場、シアターウエストにて上演致します。

笑って、歌って、ホロっとして。
お客様の心揺さぶるように、頑張ります。
是非、観にいらして下さいませ!


長くもあり短くもあり、泣いて、笑って、汗を流した稽古場から、池袋に旅立ちました。

稽古場で撮った、チーム『君恋し』のメンバーです。
名前は明記しません。
スタッフ、キャスト全員で作り上げて来ました。















劇場にてお待ち申し上げます!


磯辺万沙子
| 稽古場日記::君恋し | 12:00 | comments (x) | trackback (x) |

  
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