タイムカプセル
こんにちは!磯辺万沙子です。
私は、主役の松山啓太の叔母役で、広島の島の網元(山口嘉三さん)の妻役。戦争の爪痕を描く作品の中での、箸休めのような感じですが、山口さんとの夫婦漫才のようなシーンになれば良いなと、只今稽古に励んでおります。

ところで、手紙にまつわるブログリレーです。

1985年、私は劇団昴のメンバーと共に筑波博の「電電公社館」で、ミニ芝居をやっていました。
携帯電話やパソコンでお料理を検索する、伊藤博文夫人?なんのこっちゃ!みたいな、シチュエーションで、今は当たり前の最先端技術をわかりやすく紹介するコーナー!半日交代で、8回づつくらい上演していたんです。
それを半年間も!

つくば科学万国博覧会!

科学博の会場では「ポストカプセル2001」という企画が行われていました。専用のポストに手紙やハガキを投函しておくと、16年後の2001年正月、21世紀の元旦に配達してくれるというものです。いわば郵便版のタイムカプセル。

28歳だった私は、16年後44歳の私に向けて手紙を出しました。

2001年!
44歳の私の手元に届いた時は、手紙の内容が青臭く感じて恥ずかしく、仕舞い込んでいました。

それから、20年の時が過ぎ、今一度読み返してみました。

「"44歳の私“、今、あなたは幸福ですか?44歳までの人生に後悔はありませんか?」という書き出しで、なんとも言えない、感情が湧いてきました。

「父と母を大切にしてあげてください。
[中略]
人を愛する満足感と、その影に潜むとりとめのない不安と、明日への希望と、毎日の暮らしが渦巻く28歳です。
[中略]
16年後の私は、いつまでも明るく、人を深く愛する人になっていて下さい。」

その頃、父が病気をし、仕事が上手くいかず母が苦労していた事を思い出しました。
そして、将来への不安と、揺れ動く乙女心?(笑)、日々の生活に追われる毎日、その生活の中でも夢を追う気持ちが溢れています。

「負うた子に教えられる」と、よく言いますが、夢を忘れず、人を愛し、明るくいて欲しいという気持ちにハッとします。
そして、あの頃の私は、生活に追われ、親孝行できなかったことが辛かったんだなって。

もう一度、あの手紙は、34年のタイムカプセルを通り過ぎて、今の私に、“何よりも大切なこと”を思い出させてくれました。










いつも私たちの体調を気にしてくださる万沙子さん(*´꒳`*)
国防婦人会のお稽古では、私たちが自分たちの動きを確認できるようにと動画を撮って送ってくださいます!
いつもありがとうございます!!
by 上林•夏目
| 稽古場日記::一枚のハガキ | 07:27 | comments (x) | trackback (x) |

  
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