ドイツからの難民です。
アルテミス・プレイヤーズ
劇団付きの音楽家、ガートルード・ローゼンバーム役の磯辺万沙子です。

私の役は、ドイツから息子(ヨーゼフ)と2人逃げてきたユダヤ人難民。
英語はわからないので、息子に通訳してもらっています。
母親です。
ドイツから、命からがら逃げてきたのも、ひとえに息子のためだったでしょう。

ユダヤ人です!
25年前に、アーサー・ミラー作『プレイング・フォア・タイム』という、アウシュビッツに入れられたユダヤ人たちの芝居を上演しました。
ムーブメントで参加していただいた、イラン・レイシェルさんにも、そして全国でアウシュヴィッツ強制収容所の犠牲者らの遺品や写真を展示する「心に刻むアウシュビッツ展」を主催していた青木進々さんからも、ユダヤ人を演ずる私たちに、迫害の中で、決して失うことがなかった誇りと立ち向かう勇気を持ち続けた民族の尊厳を忘れるなと、言われました。
その言葉を思い出します。

この芝居の中で、ヘブライ語で祈りを唱えるシーンがあります。
流石にヘブライ語を話せる人が周囲にいないので、イスラエル大使館に連絡し、広尾のユダヤ教会を教えられ、ラビを訪ねて行きました。
その日は金曜日で、ユダヤ教では、金曜日の午後はシナゴーグで安息日を迎えるための礼拝を行なうとのこと。
この日だけは、アポイントなしでも、ラビが会ってくださるとのこと。
他の日だと、ラビがお忙しいのでなかなかなか会っていただけないらしく、夫をせき立て、広尾に向かいました。
堅牢な建物の中に入り、なんとか、芝居で祈りを唱えることを伝え(日本語が通じる人はおらず、英語のみ)、録音させて頂きました。

芝居の中のほんの一瞬ですが、どうか注意して聞いて下さいね。




[シナゴーグの入口の写真]

イスラエル大使館の小田さん、ユダヤ教会の受付のお姉さん、そして、ラビ。ありがとうございました。
色々な方に支えられて、芝居は積み上げられていきます。

稽古も佳境に入って来ました。
初日まであと6日。

私たち出演者・スタッフも、皆、それぞれの家族に支えられ、大きな後押しを受けて、芝居に打ち込んでいられます。そのことを忘れないようにしなくては!ありがとうございます。

そして今日は、母の日!
全てのお母さんたちに感謝を捧げます。

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