韓国式
「ポーランドの人形遣い」の宮本充です。
早いもので、明日が中日となりました。
すみません…初日の翌日から、ブログ、全然更新してませんでした。
今日は唯一の休演日。ちょっと余裕が出来たので、久しぶりに書きます。
舞台は一日に2時間弱。残りの時間で幾らでも書けそうなものですが、それがなかなか出来ないのです。
ほとんど一日中、芝居のことで頭が一杯で…



主役の中西陽介。
彼は今、頭も、体も、全て芝居で一杯でしょう。
中西は初日の幕が開いた今でも毎日、早い時刻に劇場に入り、ひとりで稽古をしています。
そして、終演後も遅くまでずっと残って稽古をしています。

膨大な台詞、人形操作、本当に大変な役。
稽古中も苦労していました。
先輩3人は稽古中、彼に色々とアドバイスをしました。
でも、ある所からそれ以上は、本人が自分で作り上げていかなければならないもの。
公演が始まってからは、彼の体を心配しつつも、じっと見守っていました。

そして、ここ数日、彼の演技が日増しに良くなって来ているのを感じるのです。
舞台の最中、薄暗い楽屋で彼の声をじっと聞き、また舞台のソデからこっそり覗いては、「今のところ、良くなったね!」「もうちょっと、惜しい!」などと囁き合ったりしているのです。

舞台には「二落ち」という言葉があります。
長い稽古を積んで初日を迎え、初日の舞台を終えると今までの緊張が緩み、二日目の演技が無意識の内に緊張感のないものになるという意味です。
時々、そういうことが起こります。
昔、韓国から日本に来ていた演劇青年に、「韓国にも二落ちはあるの?」と聞いたことがあります。
彼は「韓国にはそういう言葉はありません」と答えた後、こう言いました。
「韓国では、初日の舞台は大抵、出来が良くありません。でもその後どんどん良くなって、最終日が一番良くなるんです」

中西は今、韓国式。
日々、進歩の最中です。
今日は昨日より良い舞台に。
そして、明日は今日より良い舞台に。
そして我々も!

さあ、残り半分!
皆さまのご来場、心からお待ち申し上げております!

| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 00:09 | comments (x) | trackback (x) |

  
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