ウィー・アー『ザ・ウィアー(The Wier)』フォーエバー!!
劇団昴公演『The Weir~堰』、
9月10日に開幕して17日間16公演。
おかげ様をもちまして好評の裡に無事閉幕いたしました。

このコロナ下にご来場ご観劇賜り、終演後には連日ダブルのカーテンコール!!(千秋楽はトリプル!!!)でお迎えくださった皆々様、誠に有り難うございました。

また
平時であれば遠方から駆け付けてくださる皆様からの「県境を跨いで移動できないので涙を飲んで今回の観劇は諦めますが、応援しています!」という御手紙やメールの数々…。
一同たいへん励みとさせていただきました。有り難うございました。




最終ブログ担当は、当然アカレンジャーことジャック永井です。
秘密戦隊ゴレンジャーの必殺技“ゴレンジャー・ストーム”が、最後にアカレンジャーが蹴って完成することにあやかって。。
…え?まだそれ続けるのかって??
続けますとも、初志貫徹!


さて、
上の写真は千秋楽の前日に撮ったもの。
中央に演出の小笠原響さん。衣装を着ているのは出演者。

黒い服は裏方の正装。
前列中央に舞台監督の三輪。向かって右から舞台監督助手の河田、夏目、笹井、新藤、山田。後方に音響オペレーターの北野さん、照明オペレーターの熊田さん。一番左に 引率のような佇まいの舞監助手の紫藤。

写真外では、
稽古初日にアイルランドの国柄や国民性を教えてくださった翻訳の小宮山さん、稽古初期から幕開きまで度々稽古場に来てくださった美術の松岡さん、衣装の萩野さん、照明の阿部さん、音響の藤平さん。
座内からは、稽古を仕切ってくれた演出助手の小関。& この日は出張中の制作・村上と作業中の大山。
…仮に全員居たとしても みんな舞台上に乗れちゃったんじゃないかしら?と思えるような、可愛らしくも頼もしいチーム。

~~~



「響さんの演出は、宝探しのようで“考古学的”」と、いつぞや書きましたが…
考古学には当然ながら根気と体力が不可欠で。
「明日は通し稽古を二回やりましょう」× 数日。…でも、これが意外と疲れない。
やれば何かを発見してもらえる、という期待感。前回より進歩したぞ、という充実感…。
しかし、考えてみたら…二回観る側は さぞ疲れるのでは??
しかもノンアルとはいえ目の前でうまそうにビールを飲まれたひにゃあ…。
「でもまぁ毎晩ワイン一本あけてるんで。」…いやぁ~なんたる体力。

残念ながら感染予防のため、打ち上げの無い本公演。
響さんには『次回昴へお招きした際には、われわれ堰チームメンバーは いつでも一緒に呑む権利』を約束していただきました♪

なるべく早く、その機会が訪れますように。
響さん、本当に有り難うございました!

~~~



「三輪(舞台監督)は、助手たちと共にピット昴(稽古場 兼 本番会場)に住み込んでいるのでは??」と、キャストの我々は疑っています。

立ち稽古の初日には 舞台は既に立体的に出来上がり、以降 日々色が塗られ、小物が飾られ…。美術の松岡さんが考えてくださった理想のプラン通りに、着々と仕上げられてゆく。
「さぁて、今日は昨日とどこが変わったでしょう?」「あ!床が張られている」「ビールタップが本物になってる!」…間違い探しを楽しむような毎日。
『ぬくもりを感じるバー』との お客様からの好評は、さもありなん。だって全部 手作りなんだもの!!



ビール主任の笹井、衣装主任の新藤も、毎日遅くまでよくやってくれました。
何の心配をせずともビールは快調に出るし (㈲宮林商店様、酒類全般たいへんお世話になりました)、
衣装の萩野さんが用意してくださった“着るだけで役に入りこめる衣装たち”は、毎回きちんと綺麗に整えられて出番を待っている。(ジャックのスーツは敢えてヨレヨレ)

『堰』劇中にも妖精の話が出てくることもあり、おとぎ話『靴屋の妖精』になぞらえて、僕は裏方のみんなを心の中で『黒い妖精さん』と呼んでいました。

くしくも三人は、昴の次回作『クリスマス・キャロル』に出演。
妖精ならぬ“精霊”が出てくる、昴の看板演目。

皆々様、ぜひ三人の表舞台での大活躍にご期待ください!

~~~

演出助手の小関も、稽古の仕切りからスケジュール管理まで お疲れ様でした。
響さんの演出の隣で録ったメモ書きは、これから優れた演出家を目指していく上で 貴重な財産となるでしょう。
(たまたまいない日に集合写真撮っちゃってゴメンよぉ~。)

4人の研修生たちも稽古初日から本っ当に良くやってくれました。
酒場のセットは小道具だらけ。それらを芝居に支障なく管理するには…よほど役者のすることをしっかり見ていないと出来ない。
グラスと水物、タバコの火、お札に小銭、壁の写真や飾り物、棚の置物、などなど。

稽古中、
危うく自分のではないグラスを持ちそうになった時には「先ほどグラスを持ち違えていらっしゃいましたが…」と紫藤からチェックが入り(感染予防のため要注意)、
タバコの火をつけ損ねた時には「マッチが湿気ってましたか?」と夏目が気をかけてくれ…

河田と山田はプロンプをしながらセリフの間違いをチェックし、毎日帰りにそのメモを渡してくれ…



いやぁ~よく見ていたなぁ~君たち!
決して短くはない稽古時間中ずっと集中して。
研修生=見習い期間。それだけ集中して気を配れる君たちは、いずれ芝居で配役されても 気持ちを切らさず稽古に集中できるに違いない。早くその日が来ることを一先輩として願っています。お疲れ様!

~~~

「やっぱり昴の芝居は光と音がイイ!」。
現在は各方面で活躍されている昴OBの諸先輩が、古巣を観に来て必ずおっしゃるのがコレ。今回はいつにも増して高評でした。

古びたバーの光と 昔話(妖精の話)の光。
日常生活の中の音と 記憶や空想上の音。
これらが絶妙に交錯することで、この“実際には事件らしいことは何もないストーリー”を、観客の心の奥底に響くドラマへと導いてくれました。

あぁ~、一度でいいから
劇中で振り返って見たかったなぁ~、妖精話の時の 怪しい光に照らされた店内を。
心底 聞き入ってみたかったなぁ~、昔話の場面に流れる音楽と 最終盤の波の音を。

出づっぱり喋りっぱなしではそうもいかず。
そもそも、その楽しみは客席に居てこそのもの。御客様に 光と音とのコラボレーションをお楽しみ頂くことこそ我々役者の喜びです。
照明の阿部さんとオペレーターの熊田さん、音響の藤平さんとオペレーター北野さん、有り難うございました。

~~~

こうなったら
パンフに名前のある人みんな書いちゃお。



宣伝美術の真家さん。
昴ではいつもお世話になっていますが、
今回のチラシ、実は僕の大のお気に入り。だって可愛いんだもん♪♪
色合いといいイラストといい…とても50過ぎのむさいオッサンが暴れる芝居とは思えない(笑)。しかし劇全体のイメージにはジャストフィット。有り難うございました。


制作の劇団昴さん。
つまり、制作部・村上、大山。

感染対策等いつもと違う公演ということで、今回もっとも神経を使い頭を痛めたであろう制作部。
公演が終わればゆっくり休める俳優部と違い、日々業務は続くのだろうけど…
ひと山越えたところで たまにはのんびりしてちょ。とりわけ僕と同期で同学年の村上、お互い若くはないんだからさ。

えーと、
パンフに載ってる人については以上ですかね。

あ、
載ってないけど いつも大変なのが
票券チーフの茂在。と、日々入れ替わりでサポートしてくれていたみんな。
ことに今回は 感染対策で半減した客席をなんとかやりくりして良く対応してくれました。

昴の場内係はご存知の通り 非出演者たちが、お客様とのコミュニケーションを兼ね入れ替わり総出でやっているのですが…、
今回は「密を避けよ」のお達しを受けて各回必要最少人数。会話も控え 気を使う事柄も多く大変だったことでしょう。みなさんお疲れ様でした。


えぇーと…、
あと誰のこと書いてないかな?
もうみんな書いちゃったかな??
…そうすると もう書くこと無いので…

書き終わっちゃうんだよなぁ…。

書き終わりたくないのですよ!

そりゃ芝居の幕は下りたんですけどね。
身に余る拍手を浴びて、最高に幸せに幕は下りたんですけども……
ブログまで書き終わると、もうホントーに終わっちゃう気がしたりして…。

これを書いてるのがスマホじゃなくて
手紙だったら、
涙で文字が滲んでいるところです。(ウソです…いえ、半分本当かも)

あ!
まだほとんど書いてない人たちがいました!

共演の、後輩4人。
よし、彼らを最後に筆を置こう。。

いつぞや「稽古はいい空気です」と書きましたが、結局 稽古初日から本番千秋楽に至るまで、ずーーっと いい空気でした。
感染対策で窓・ドア開けっ放し&空調回しっぱなしだったから、ではなく、

演出家の的確なサジェスチョンを受け止めて、各人が自分の役と真摯に向き合っていたからだと思います。
それぞれの自分の役への愛着の深さは、このブログの読書皆様にはお分かりいただけるでしょう。

ふつう、
一番期が上の出演者は“座長”と呼ばれ、一座を引っ張る存在であったり、時には場を引き締めたりするもんなのでしょうが…

僕はそんな存在でもなく、引き締めようにも そもそも緩んでいないので その必要がない。

先輩からの“厳しめのアドバイス”は後輩たちにとって、ときに良い刺激だったり、
ときに行き過ぎて逆効果だったり、はたまた 単なる“先輩かぜ”に思われたり…。

それが今回は、不思議なほど 風も波も無し。山場も修羅場も、影も無し。
まぁ全員おだやかな性格だから不思議がることもないとはいえ、

僕にとっては、実は全員が『ガッツリ共演は初めて』の後輩たち。
当初は若干の不安もあったものの…

それぞれが毎日良い準備をして稽古場にやって来るので…余計なアドバイスの必要も無し。
『たまたま年長の一出演者』として、皆を信頼して芝居に臨むことができました。


今回 僕が唯一“先輩かぜ”を吹かせたことを自認しているのは、
「ブログは一人4回、一生懸命書くべし」との指令のみ。

しぶしぶかと思ったら、
すぐさまゴレンジャー話にまでノッてくれる、優しくも頼もしい後輩たちよ、

昴らしい充実の舞台を
みんなで作り上げることが出来て、感無量です。
稽古中も本番中も、ずぅーっと楽しかった。
つくづく、みんなと共演できて幸せだったよ♪♪
ありがとう!!!


以上
『The Weir~堰』ブログ、
長々とご愛読いただき有り難うございました。

最後に

五人揃ってゴレン……じゃなかった、

五人揃って、
『The Weir~堰』!!!!!



| 稽古場日記::The Weir ─堰─ | 13:39 | comments (x) | trackback (x) |

  
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