2018,11,20, Tuesday
ギャルビン宮本です。
本番まで残り10日を切り、今日は衣装パレードでした。
いよいよ皆さんにお会い出来るときが近づいてきています…。
それではさっそく本日の『出演者に尋問!』
召喚するのは、この2名、
見習い看護婦ナタリー・ストンバナット役、市川奈央子さん、
麻酔科医ダニエル・クラウリー役、宮島岳史くん、出廷してください。
(※左から宮島、市川)
ギャルビン宮本
「二人は同期なんだよね。」
クラウリー宮島
「そうです。演劇学校も入れると、えーと…うわ! 19年の付き合いになるみたいです。」
ギャルビン宮本
「ザ・サード・ステージで上演した『グリークス』で夫婦を演じてたね。」
ナタリー市川
「神様に離婚させられましたけどね(笑)」
ギャルビン宮本
「いっちゃん(※市川のこと)は『親の顔が見たい』が本公演デビューで、以降、昴で上演する畑澤聖悟(※『親の顔』の作者)作品に全て出演、他にも『谷間の女たち』『どん底』…と、今や昴にかかせない女優と言える活躍ぶりだね。」
ナタリー市川
「尊敬する宮本先輩からその様に言っていただけるなんて、光栄です 見放されないようにこれからも努力しますー。」
ギャルビン宮本
「いやいや、僕の方こそ見放さないでね(笑)
さて、そんな努力家の いっちゃん、今の稽古場で、何か思うことや実践していることはありますか?」
ナタリー市川
「演出の原田さんとは、これが初めてで、ワクワクと同時にド緊張しております!
原田さんはダメ出しの時間に、稽古場のあちこちに移動しながら各俳優に話しかけますよね。私は、自分が出ていない場面で直接関係ない場合でも『自分の役のヒントになればなぁー』と思って、原田さんの後をちょこちょことストーカーのように付きまとって、話を聞くようにしています。
(↑真面目でしょ?)(←※おいコラ、人の注釈を乗っ取るなー!)
あ、そういえば みやじ(※宮島のこと)とも本公演は初なんですよー。サード公演では何度か共演してるのに。」
ギャルビン宮本
「え、二人はこれが本公演・初共演なの?」
クラウリー宮島
「彼女に言われるまで忘れてましたが、そうなんです。」
ナタリー市川
「大きい劇団ならではの、私よりずっと上の先輩にも当てはまる“劇団あるある”らしいですね。そんな中で、沢山の方と共演出来てることは本当にありがたく、稽古が楽しい所以ですねー。」
ギャルビン宮本
「うんうん。
宮島は、最近は昴より外部公演の出演が多いね。久しぶりに昴に戻ってきて、何か感じることはある?」
クラウリー宮島
「ありますあります。昴っていいなぁ…って毎日感じてます。
演技の共通言語があるから稽古場のコミュニケーションがスムーズだし、新人は裏方の仕事も含め、昴という新しい環境でやって行くんだっていう熱気がすごいし、それに、気兼ねなく感想を言い合える同期も居るし…。
あ、そうそう。それと改めて『言葉、言葉、言葉…(ハムレット)』を大事にしている劇団なんだって思いました。」
ギャルビン宮本
「と言うと?」
クラウリー宮島
「稽古中の話なんですが、僕の役に『全員が一丸となって』と言う台詞がありまして、で、僕はイントネーションをですね、『全員¬が』と言うように『が』を下げて喋ったんですね。そしたら、見ていた先輩方が一斉にズッコケまして(笑)」
ギャルビン宮本
「正しくは『全員が』の『が』は平板で、下がらないね。」
クラウリー宮島
「勉強になりました…。で、休憩に入った途端、先輩が入れ替わり立ち代り『イントネーション違うよ』って、言いに来てくれたんです。
あ、ちなみに演出の原田さんからも、これは注意されまして、それを見ていた先輩は、原田さんの方を見て『……さすがッ!』てニヤリ。えええー、なにこの劇団(笑)」
ギャルビン宮本
「さっきから本当に楽しそうに話をしてるけど、例えば……この『評決』に対して嫌なことはないの?」
クラウリー宮島
「…え、なんですか唐突に。いや、あるわけないじゃないですか。」
ギャルビン宮本
「本当に?」
クラウリー宮島
「…もちろん。」
ギャルビン宮本
「裁判長、彼の“評決の台本”を新たな証拠として提出します。」
ギャルビン宮本
「ご覧ください。
クラウリー
タウラー
メアリー
この3つの名前が並ぶ箇所で、あなたは自分の台詞への書き込みもせずに『↓紛らわしいんじゃ ムカツク』と書いてますね、これはどういうことですか? 意図をお聞かせください。」
ナタリー市川
「私思うんだけど、台本にムカツクとか書き込んじゃいけないと思う。」
クラウリー宮島
「……お前、充さんに話したな!?」
(がばっ)
ギャルビン宮本
「あっ、何をする!? 返せ!」
ギャルビン宮本
「うわあー! こいつ、証拠を食っちまった! 廷吏!おい廷吏!……!!……!!…」
~~~~~
その後は尋問どころじゃなくなり、今日の裁判は途中で閉廷に…。
途中まではうまく尋問できてたと思ったのにさ。
まったく迷惑な証人だよ…。
やれやれ、彼の親の顔が見てみたいぜ。。
※この記事はフィクションであり、実在する、人物 地名 団体とは一切関係ありません。
~つづく~
本番まで残り10日を切り、今日は衣装パレードでした。
いよいよ皆さんにお会い出来るときが近づいてきています…。
それではさっそく本日の『出演者に尋問!』
召喚するのは、この2名、
見習い看護婦ナタリー・ストンバナット役、市川奈央子さん、
麻酔科医ダニエル・クラウリー役、宮島岳史くん、出廷してください。
(※左から宮島、市川)
ギャルビン宮本
「二人は同期なんだよね。」
クラウリー宮島
「そうです。演劇学校も入れると、えーと…うわ! 19年の付き合いになるみたいです。」
ギャルビン宮本
「ザ・サード・ステージで上演した『グリークス』で夫婦を演じてたね。」
ナタリー市川
「神様に離婚させられましたけどね(笑)」
ギャルビン宮本
「いっちゃん(※市川のこと)は『親の顔が見たい』が本公演デビューで、以降、昴で上演する畑澤聖悟(※『親の顔』の作者)作品に全て出演、他にも『谷間の女たち』『どん底』…と、今や昴にかかせない女優と言える活躍ぶりだね。」
ナタリー市川
「尊敬する宮本先輩からその様に言っていただけるなんて、光栄です 見放されないようにこれからも努力しますー。」
ギャルビン宮本
「いやいや、僕の方こそ見放さないでね(笑)
さて、そんな努力家の いっちゃん、今の稽古場で、何か思うことや実践していることはありますか?」
ナタリー市川
「演出の原田さんとは、これが初めてで、ワクワクと同時にド緊張しております!
原田さんはダメ出しの時間に、稽古場のあちこちに移動しながら各俳優に話しかけますよね。私は、自分が出ていない場面で直接関係ない場合でも『自分の役のヒントになればなぁー』と思って、原田さんの後をちょこちょことストーカーのように付きまとって、話を聞くようにしています。
(↑真面目でしょ?)(←※おいコラ、人の注釈を乗っ取るなー!)
あ、そういえば みやじ(※宮島のこと)とも本公演は初なんですよー。サード公演では何度か共演してるのに。」
ギャルビン宮本
「え、二人はこれが本公演・初共演なの?」
クラウリー宮島
「彼女に言われるまで忘れてましたが、そうなんです。」
ナタリー市川
「大きい劇団ならではの、私よりずっと上の先輩にも当てはまる“劇団あるある”らしいですね。そんな中で、沢山の方と共演出来てることは本当にありがたく、稽古が楽しい所以ですねー。」
ギャルビン宮本
「うんうん。
宮島は、最近は昴より外部公演の出演が多いね。久しぶりに昴に戻ってきて、何か感じることはある?」
クラウリー宮島
「ありますあります。昴っていいなぁ…って毎日感じてます。
演技の共通言語があるから稽古場のコミュニケーションがスムーズだし、新人は裏方の仕事も含め、昴という新しい環境でやって行くんだっていう熱気がすごいし、それに、気兼ねなく感想を言い合える同期も居るし…。
あ、そうそう。それと改めて『言葉、言葉、言葉…(ハムレット)』を大事にしている劇団なんだって思いました。」
ギャルビン宮本
「と言うと?」
クラウリー宮島
「稽古中の話なんですが、僕の役に『全員が一丸となって』と言う台詞がありまして、で、僕はイントネーションをですね、『全員¬が』と言うように『が』を下げて喋ったんですね。そしたら、見ていた先輩方が一斉にズッコケまして(笑)」
ギャルビン宮本
「正しくは『全員が』の『が』は平板で、下がらないね。」
クラウリー宮島
「勉強になりました…。で、休憩に入った途端、先輩が入れ替わり立ち代り『イントネーション違うよ』って、言いに来てくれたんです。
あ、ちなみに演出の原田さんからも、これは注意されまして、それを見ていた先輩は、原田さんの方を見て『……さすがッ!』てニヤリ。えええー、なにこの劇団(笑)」
ギャルビン宮本
「さっきから本当に楽しそうに話をしてるけど、例えば……この『評決』に対して嫌なことはないの?」
クラウリー宮島
「…え、なんですか唐突に。いや、あるわけないじゃないですか。」
ギャルビン宮本
「本当に?」
クラウリー宮島
「…もちろん。」
ギャルビン宮本
「裁判長、彼の“評決の台本”を新たな証拠として提出します。」
ギャルビン宮本
「ご覧ください。
クラウリー
タウラー
メアリー
この3つの名前が並ぶ箇所で、あなたは自分の台詞への書き込みもせずに『↓紛らわしいんじゃ ムカツク』と書いてますね、これはどういうことですか? 意図をお聞かせください。」
ナタリー市川
「私思うんだけど、台本にムカツクとか書き込んじゃいけないと思う。」
クラウリー宮島
「……お前、充さんに話したな!?」
(がばっ)
ギャルビン宮本
「あっ、何をする!? 返せ!」
ギャルビン宮本
「うわあー! こいつ、証拠を食っちまった! 廷吏!おい廷吏!……!!……!!…」
~~~~~
その後は尋問どころじゃなくなり、今日の裁判は途中で閉廷に…。
途中まではうまく尋問できてたと思ったのにさ。
まったく迷惑な証人だよ…。
やれやれ、彼の親の顔が見てみたいぜ。。
※この記事はフィクションであり、実在する、人物 地名 団体とは一切関係ありません。
~つづく~
| 稽古場日記::評決 | 23:55 | comments (x) | trackback (x) |
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