【詩】のご紹介
 【隣村の老婆=リンバァ】の寺内よりえです。

本番迄約1週間!
色んな意味で最後の仕上げの時期です。

 私達が煮上がる迄、ブログをご覧の皆様にはひと息ついて頂こうと思い、【詩】をご紹介します。
 今公演のパンフレットのキャストインタビューで「好きな詩人について教えて下さい」というコーナーがあります。
ロルカが詩人でもあり、その繋がりです。
そこでお答えした詩ですが、文字数の関係で〈好きな理由〉しか提示できませんでしたので全文をご紹介させて頂きますネ。

フランスの詩人
ジュール•シュペルヴィエル
『樹』

むかし愛情があった、いろいろの優しい感情があった、
それが木になった。
この上なく上品な言葉があった、
いまはそれが木になり、小枝や葉むらになった。
恋する心臓にまとう綺麗な着物があった、
女だったか、それとも男だったか?
それもいまは木になって うわべには心が見えない。
枝を折って筋を見つめても
何も言わない
少なくとも人間の耳にはわからない。
折れ口は一言も語らず ひたすらの沈黙だけが
あらゆる細い筋からあふれ そこを小さな蟻が這って行く。

何と体をよじるのだ 樹は あらゆる方角へ行くかのように、
それでいて一歩も動くでなしに!
風が空から 樹を進ませようと躍起になる。
あれは樹を むらがる鳥の中でも
普通より形の大きい 一種の鳥にしたいのだろう。
だが樹の方はそ知らぬ顔だ。
知らなければならない 四季を通じて一本の樹であること、もっと口をつぐみ じっと見つめること、
人間の言葉を聴き 決して答えないこと、
知らなければならない 一枚の葉にそっくり自分を移し
そして それが飛び去って行くのを見送ること。

 
 如何でしょう⁉︎
パンフレットのこの詩が好きな理由と見比べて、皆さんなりに想像を膨らませて見て下さいネ。

 最後に新メンバーのご紹介です。
子供が欲しいイェルマ、でも授かる事が出来ない。
葛藤の末イェルマは…
『イェルマ』のクライマックスのシーン、他のアクションを担当して下さいました。
【梶 武志】さん です。





 梶さんは、演出家の金澤菜乃英さんとのお仕事の繋がりで今回参戦して下さいました。
アクション指導•演技指導•作•演出…とマルチにご活躍の方です。
とても素晴らしいシーンになっています。瞬きなしでご覧下さい‼︎
お待ちしています‼️
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージ『イェルマ』 | 00:48 | comments (x) | trackback (x) |

  
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