「ラインの監視」「じゃがいもの監視。」
本日は研修生白倉、広瀬でお送りします!



秋も、いよいよ深まり、冬の姿が、ちらちらと見え隠れし始めて来ましたね。

秋と言えば「スポーツの秋」に「読書の秋」と様々ですが、やはり注目すべきは「食欲の秋」でしょうか。
梨などの美味しい果物もそうですが、ホクホクのお芋も捨てがたいですね。


実は「ラインの監視」にも美味しいお芋さんが出て来るのです。
その名もポテトケーキ。
舞台となるアメリカではポピュラーなお料理で、ベーコンや玉ねぎを混ぜたおかず系から砂糖をまぶして焼いたスイーツ系など形も様々。

ポテトケーキmaYma


ポテトといえばじゃがいも、じゃがいもといえばドイツ!

…そういえば、ソーセージやビールはわかりますが、なぜドイツといえばじゃがいもなのでしょう?



そもそもじゃがいもの発祥地はペルー南部のチチカカ湖周辺。
そこからスペイン人が、ヨーロッパ諸国へと持ち込んできたようです。
ドイツで初めてじゃがいもが栽培されたのは1647年頃。
フランケン地方で栽培されたのが最初だとか…
1649年にはベルリンでも栽培が始まります。


実はじゃがいもは最初は観賞用として育てられていました。
それを食用として広めたのはフリードリッヒ大王を含むドイツ・プロイセンの大王達です。
フリードリッヒ大王は兵士たちに、満腹万全の状態で戦いに挑めるように“じゃがいも宣伝“という政策までしました。
“じゃがいも宣伝”のおかげで、ドイツ・プロイセンは7年戦争の食料難すらも乗り越えたのです。




“じゃがいも宣伝”というからにはどんな宣伝をしたか気になりますよね…。




先程書いたように、フリードリッヒ大王は食糧難をまぬがれる為、農民たちにじゃがいもを普及させようとしました。
しかし、プロイセンでは農民たちは知らない作物は食べない作らない、というのが常識でした。


そこでフリードリッヒ大王は自らじゃがいもを主食にし、農民たちに「フリードリッヒ大王は“じゃがいも”という作物を大量に栽培し、その畑を兵士たちに警備させているらしい」と噂を流しました。

一方、兵士たちには「あまり厳重に警備をしてはいけないぞ」、「眠りこけているように農民に見せるように」という指示を与えました。
兵士たちの本当の役目はじゃがいもを守ることではなく、警備をすることで農民たちにじゃがいもがどれだけ高価な食物であるのか興味を持たせることだったのです!

大王の思惑通りに、農民たちはじゃがいもに興味を持ち、兵士の目を盗んでじゃがいもを畑から盗み、後に自分で栽培を始めたのです。


これがフリードリッヒ大王の“じゃがいも宣伝”です。


他にもじゃがいもには色々な歴史が…皆様も興味が出てきたら調べてみてください。

ちなみに、ドイツではじゃがいもはマッシュして食べるのが基本なのだそう。
サラやクルトも、ドイツではじゃがいもを食べて生き延びていたのでしょうか……



クルト一家が嵐吹き荒れるドイツで、どんな暮らしを送っていたのかは是非劇場で確かめてください!




(じゃがいもにまつわる歴史や伝承には、諸説あります。)
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