『ラインの監視』Watch on the Rhine
秋も深まり、『ラインの監視』本番も近づいて参りました。

研修生の山本・福永です。

さて、今回『ラインの監視』の題名にもある「ライン」について探ってみたいと思います。


早速調査!



手がかりは『ラインの監視』英題"Watch on the Rhine"の「Rhine」・・・・


(闇雲に調べると携帯機器アプリケーションで「LINE」ばかり検索ヒットするので……)




ライン【Rhein】
ヨーロッパ西部の大河。スイス東部のアルプス山脈に源を発し、フランスとドイツの国境を流れた後、ドイツ・オランダを経て北海に注ぐ。
古来西ヨーロッパ内陸部の重要な水上運送路。国際河川。古称、レヌス。長さ1,320km。(『大辞林』第三版より)


そう、「ライン」とは川の名前のことなのです!

実はこの川の全長、正しくは1,233km。
既に出版されている辞書等の記載よりも90km短かったということが近年判明しました。

どうやら百と十の位を書き間違えたといううっかりミスが原因で、誤った数字が定着してしまったというのです。

初めてライン川が辞典に記載されたのは1932年、間違いに気付いたのは20世紀初頭、日本でこの事実に関する新聞記事が掲載されたのが2010年ですから、長さだけの歴史も長い。

全長1,233km中なんと約700kmがドイツを流れています。この流域を主軸のひとつとしてドイツ史は展開していくため、ドイツにとって重要な川でした。

故にドイツの方はこの川を「父なる川("Vater Rhine")」と呼んでいるそうです。

特に第一次世界大戦まで国境防衛ラインとして、軍事的役割を果たしていたとのこと。

『ラインの監視』の舞台は1940年、と少しで後になりますが、第二次世界大戦の真っ只中です。

私たちは戦争という出来事を実際に経験したことがありません。歴史の授業や体験談を伝え聞く程度にとどまります。

しかし、『ラインの監視』という舞台を通して、戦争という状況で人がどのように生きてきたか、少しでも知ることができると思うのです。

ファレリー家に娘一家が帰ったきたことで、一体何が起こるのか……

その続きは劇場にて。

| 稽古場日記::ラインの監視 | 13:19 | comments (x) | trackback (x) |

  
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