『稽古最終日』


ブログを見てくださってる皆様、いつもありがとうございます〜!
リー役のあんどうさくらです。

リーは2人の息子を女手一つで育てた女性。
以前、田中さんに演出頂いた『ラビットホール』でも子を持つ母の役で、ここ数年母親役を演じる機会が増えました。
しかも今度はティーンエイジャーの子供が2人…!
経験のないことは想像するしかありませんが、今回は子供の頃見ていた母の姿を思い出すことが多かったです。

我が家は父が仕事で忙しく、父親は日曜と長期休みにしか会えない人だと思ってました。
そして父が出張や海外赴任であっちこっち行っている間、母はひとりで兄と私を、時に絶叫しながら育ててくれました。
特に兄はやんちゃなとこもあり、今ならその絶叫が理解できます(笑)


夜も更けて暗い中、庭で缶ビールを飲みながらタバコをふかす母。
あの時の母は1日の終わりにやっと訪れる、ひとり静かな時間を味わってたのかな〜。

4月から始まった稽古もいよいよ最終日をむかえました。
それぞれが想像して馴染ませ積み重ねてきた『マーヴィンズルーム』がまもなく開幕です〜!
みなさまぜひ足をお運びくださいませ〜〜!

初日はすぐそこだ〜!


あんどうさくら

| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 11:44 | comments (x) | trackback (x) |
時の流れと年齢と


老人ホーム所長役の岩田翼です

磯辺万沙子さん演じるウォーリー医師と同様に、僕が演じるこの老人ホーム所長も戯曲上の設定は女性。「マーヴィンズルーム」の映画化版「マイルーム」では、アメリカの大ヒットドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」ミランダ役で有名な女優シンシア・ニクソンさんが演じた役です。こちらもまた「なんで俺~!?」とチラっと思いましたが、2年前の昴公演『ラビットホール』でもお世話になった演出の田中壮太郎さんから「岩田さんにピッタリだと思いますよ」と言われれば引き受けないわけがありません

この作品の原作者スコット・マクファーソン氏はエイズによって33歳で亡くなり、その年に「シカゴのゲイとレズビアンの殿堂」入りした方です。その事と関係するのかしないのかわかりませんが、戯曲上の性別と演じる俳優の性別も時にはジェンダーフリーでいいんじゃないかと今は思っています

さて『マーヴィンズルーム』公演初日まであと10日ばかり。稽古もいよいよ大詰めになってきました

この作品、昴では1997年7月の初演『マーヴィンの部屋』(訳・演出 松本永実子)に続いて2度目の上演となります

1997年7月といえば僕は大学を卒業してすぐの夏。大学は演劇科でもないし、演劇部に入ったことも無かったのですが、色々考えて、とある(昴以外の)劇団の養成所に入ったばかりのころです

そしてまあ色々と時と場所を経て、その5年後の2002年4月に劇団昴に準劇団員として入団することになりました

入ったばかりですが、ありがたいことに、その年の5月には昴P-BOX公演『フィリップの理由』で15歳のフィリップ役をやらせていただくことになっていました

しかしねぇ、当時僕はもう30歳目前。タイトルロールで出演させてもらえる誇りやありがたさ、ドキドキやワクワクもありましたが、「15歳役って……どうすんのよ?」と少し複雑な思いも。「おれだってもう15なんだからっ」ってセリフがあったのですが、それが確か芝居の最終盤のほうのセリフだったんで、お客さんそれ聞いて「オイオイそうだったのかい!?」ってズッコケやしないかと心配したりしてました

50歳になった今思うと、30歳近くで15歳の役って、舞台ならまあ別におかしいともなんとも思わないんですがね

話は横道にそれますが、秋の昴公演『広い世界のほとりに』にもティーンエイジャーがたくさん出てきます。誰がやるんでしょうねぇ。昴には若い新人たちがたくさん入ってきてますからね。お楽しみに!

とにかく、年齢の件、当時はわりと切実な悩みだったんです

で、思いついたのが、当時、僕と同世代なのに10代の役がハマってたレオナルド・ディカプリオ氏の映画を観て参考にしよう!ってこと。「ギルバート・グレイプ」や「ザ・ビーチ」、「タイタニック」などはすでに観てたけど、前者2つは演技天才すぎて参考にならないし、「タイタニック」はカッコ良すぎるのでまあ置いといて、しばらく探した後、これがいい!と選んだのが映画「マイルーム(邦題)」、つまり『マーヴィンズルーム』の映画化版だったんですねぇ。ちょっと親に反発する息子役ってところも共通点があったので、即レンタル

レオ様演じるハンクはカッコ良いだけじゃなく、若さゆえの反抗心だったり、思いのほか純粋だったり、次に何するか予測のつかない感じがとても素敵でした。それを参考に僕の演技もとても素敵に、と言えればいいんですが、まあ、一生懸命やりましたってところです

その後、しばらくしてから知ったのですが、僕が大学生のころ、実はうちの親が昴公演の初演の『マーヴィンの部屋』を観てたらしく、実家で当時のチラシとパンフレットと、親が作品を気に入って買ったのか出版された台本まで発見しました。それで初めて、昴でもかつて上演されていたことを知り、感想を聞いてみると、とても良かったらしく、僕も観てみたかったなと思いました



とまあ、自分のことばかり書いてしまいましたが、そんな僕が20数年経って、今回の公演の中では、ある意味アクセント的な、サポート的な役にまわり、準劇団員で30歳になったばかり(言っていいのか!?)の赤江君が10代のハンクを演じ、ということに、何だか年月の経過と感慨を感じるのです

そして、これまた自分の初舞台の話で恐縮ですが、当時、僕の母親役としてお世話になった磯辺万沙子さんとは、その時以来20数年ぶりにご一緒させていただくことに。そしてこれまた初舞台の時に、稽古場では緊張でガチガチだった僕を優しく励ましてくれた共演者の米倉紀之子さんが今回は主演。磯辺さんのブログを読んで、そんな紀之子さんにも、誰かに励まされながら、もがいた新人時代があったんだなぁと、あらためて思いましたよ

『マーヴィンズルーム』出演者、スタッフ一同、それぞれが自分の役割を精一杯果たしつつ、さらにお互い支え合いつつ、刺激を与え合いつつ、力を合わせて、サポートし合って、良い作品になるように邁進してます

どうぞお楽しみにー
| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 20:05 | comments (x) | trackback (x) |
振り返ると、思い出ばかり


ウォーリー医師役の磯辺万沙子です。

このウォーリー医師は、戯曲上では本来男性の役で、この『マーヴィンズルーム』を映画化した『マイルーム』では、ロバート・デ・ニーロが演じた役です。
ま、それを私(とりあえず女性)が演じるのですから、「何で私やろ〜」って、演出の田中壮太郎さんに聞きたいような〜、聞きたくないような〜、ま、今のところそんな感じです。
いずれにせよ、年を重ねると、おばさんだか、おじさんだか境目は分からなくなりますから、こんな感じでいいのかと、思ったりしております。

さてさて、私がとにかくキャッチボール(会話を交わす)する相手は、ベッシー役の米倉紀之子さんです。
米倉さんとの共演は、彼女のデビュー作まで遡ります。
1998年8月3日〜9日までの短い公演でしたが、その準備はものすごく、エネルギーも練習も一年以上費やした、アーサー・ミラー作『プレイング・フォア・タイム~命奏でて』という芝居での共演が最初です。劇団昴ザ・サード・ステージ公演で、私の企画制作。出演もしました。あー、今思い出してもどうしてあんなことが出来たのか?とんでもない作品でした。
出演者総勢44人!アウシュビッツの中に、楽器を弾けるからという理由で生かされたユダヤ人女性たちがいて、ガス室へ送られるユダヤ人へ行進曲を演奏したり、ドイツ人将校のためにベートーヴェンを演奏したりして生き残っていたという実話です。
オーケストラの生演奏。ベートーヴェンの「運命」や、アウシュビッツ行進曲やスッペの曲やら何曲も演奏しなければならなかったので、全く楽器を触ったこともなかった女優たちが必死で一年以上かけて練習しました。
私はバイオリン!
米倉さんの役マリアーヌは、楽器が弾けないのに生かされた複雑な役どころで、カポに強姦されたり、盗んだり、とにかく激しすぎる役でした。舞台の上での強姦シーンは凄まじかった。
初舞台でこんなハードな役を。。大変だっただろうと思います。
主役の松谷さんと共に、ロンドンから来たムーブメントのイラン・レイシェルさんとの練習が、私たちの合同練習の後に毎日何時間も行われていました。
本番5分前に、「キ~シ~コ~」と呼びながら、細かい動きの新たなアイディアを思いついたイランさんが舞台袖までやってきて、開演を押してでも、稽古をしたりした日もあり、あんな経験は後にも先にもあの時が初めてでした。
一年生の紀之子ちゃんは、さぞかし混乱混乱!だったと思います。でもそれを乗り越えていく紀之子ちゃんの逞しさと頑張りは感動的でした。

そして、2003年の「RADA in TOKYO 10周年記念公演」、ノエル・カワード作、ニコラス・バーター演出『花粉熱』では、私の娘のソレル・ブリス役!
これもしんどかったね!
昼はRADAのワークショップを受け、夜は『花粉熱』の稽古!
私はピアノの弾き語りでシャンソンも歌いました。そのピアノの練習もやりながら、ワークショップでの様々な戯曲や課題に取り組んだり、肉体訓練やボイスの訓練やら。。
そして、『花粉熱』の稽古!脳が破裂しそうな毎日。
紀之子ちゃんは、破天荒なお転婆娘!
あの真面目な紀之子が、とんでもないファンキーな役。
とにかく、朝早くから夜中まで一日中稽古場にいました。でも最高に面白い作品でした。血と汗と涙?(は流してないけど)の成果はあったと自負しています。素敵な思い出です。

信じられないほど、あっという間に時は過ぎたんですね。
『プレイング・フォア・タイム』と『花粉熱』の思い出深いチラシや写真を皆様に見ていただきたかったのですが、我が家の資料の山をひっくり返す勇気も無く、皆様の想像で補って下さい。

そのほかにも、
2000年 「罪と罰」
2002年 「フィリップの理由」
2012年 「危機一髪」などなど、紀之子ちゃんとの共演作品は、ことごとく、色んな意味でしんどかった。でもその向こうに道が開ける、思い出深い作品ばかりです。

さて、この『マーヴィンズルーム』も、そのそれぞれの登場人物の人生をリアルに舞台に再現しお客様に伝え無ければなりません。
演出の田中壮太郎さんの嘘を許さない厳しい眼差しのその中で、右往左往しながらの稽古の日々です。

紀之子ちゃん!
平坦な道などどこにもない。でも、私たちの目指す道は間違いはないよ!
きっと素敵な思い出にいつかなるでしょう。



| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 21:52 | comments (x) | trackback (x) |
稽古場にて。


稽古が始まりました。
私は、台詞が無いので、何か変な感じです。それでも、リアクションを夢中で考えている自分がいる。


今年も新人達が新鮮な態度でサポートしてくれている。彼等の期待に応える芝居づくりをしたいと思っている。
演出家の田中さんが、人という字は、支えあっていると書かれているとおっしゃった。そんな演技を身につけたい。


岡田吉弘
| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 22:51 | comments (x) | trackback (x) |
由来の在処


ボブ役をやらせて頂きます、白倉裕人です!
ボブという名前を聞いて、真っ先にボブヘアーが頭に浮かんだ私ですので、思わずその語源を調べてみたのですが、ボブヘアーは「馬の尾を短くカットする」という意味が語源らしく、人名に関わってくる意味としては、ロバートという名前を呼ぶ際の愛称としてボブが使われているそうです。

普段何気なく使っている言葉達の意外な意味や由来を知ると思わずその語源を調べたくなりますが、そこは文明の利器であるスマホくんが大活躍してくれますね!

しかし便利な反面、簡単に知識を得られても実際にはその知識が染み付き難いものまた事実。現代社会に生きる私達にとって、物事の本質を捉えることはなかなか難しいことなのかなぁと日々の稽古を通してひしひしと感じております……!





それでも、積み重ねた小さな努力を形にできるようにより一層頑張らなくては!





5月に入り若葉の成長もあっという間、風が吹き抜けるように本番までの残り日数も一ヶ月を切りました!


それぞれ問題を抱える人々のありのままの日常。…果たして解決できるのか否か。

皆様、どうぞお楽しみに!


| 稽古場日記::マーヴィンズルーム | 21:53 | comments (x) | trackback (x) |

  
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