ファンとフレッド
皆様、こんにちは!
今回、「クリスマス・キャロル」で、フレッド他役を演じさせていただきます、加藤和将です!

今回の「クリスマス・キャロル」には、2022年からスタッフとして携わっていました。
ずっと袖から観ていた芝居に出るのは、なんだかすごく緊張しますが、フレッドは、ずっと演じてみたかった役だったので、それ以上に嬉しいです!

「クリスマス・キャロル」という作品、フレッド役、先輩方から脈々と受け継がれてきた、この作品、この役を皆様に届けられる日を心待ちにしております!

そして、この物語の中でも受け継がれるものがあります。
皆様に少し伝えられたらと思い、劇中では、見られないツーショットを!



フレッドの母親、そして、スクルージ伯父さんの妹ファンとのツーショットです。
スクルージさんを、家族を大切に思うフレッドとファンの、親子の心が皆様に届きますように、心を込めて演じます!!

どうぞご期待ください!

加藤和将
| 稽古場日記::クリスマス・キャロル 2021 | 00:58 | comments (x) | trackback (x) |
私の家族をご紹介!
気づいたら肌寒くなり、長袖で快適に過ごせる季節になりましたねー
私はこのくらいの気候が大好きです!

そんな秋の空気を感じる今日この頃ですが、稽古場は早くも冬を迎え、クリスマスを祝う言葉や歌が響いております。

今回ブログを担当するのはファン、マーサ他を演じます、上林未菜美です!

このクリスマスキャロルも4年目になり、少しずつ変化していきながらその年その年のストーリーが紡がれております。

私も1年目はピーター(クラチット家の長男)、2年目・3年目はベリンダ(次女)を演じ、今年はマーサ(長女)を演じます!

ティムを含め、4兄弟のうち3役演じたことがある人はなかなかいないのではないかなと思うとちょっと不思議な気持ちになります。

私自身は上に姉と兄がいて、自分は末っ子なので、年下の兄弟がいるマーサを演じるということにドキドキと楽しさを感じております。
そんな私演じるマーサの家族、クラチット家の紹介をしたいと思います!!


まずは我が家の大黒柱、ボブ・クラチット役の田徳真尚(たとくまなぶ)さん!



とっても心が広くて、いつも優しい眼差しで私たちを見てくれます。
いつも面白い話をしてくれて、田徳さんの周りはいつも笑顔で溢れてます。

そんな田徳さん演じるボブ・クラチットはスクルージのもとで働きながら、私たち家族を支えてくれる、心の広い家族思いのお父さんです。
いつも私を包み込んでくれる手のひらから温かい愛を感じます。


続いてとっても強い心を持つ我らの母、クラチット夫人役の米倉紀之子(よねくらきしこ)さん!



柔らかな笑顔でいつも明るく接してくださる紀之子さん。
稽古中も、これはどう?ここは大丈夫?と私たちをよく見て気にかけてくださいます。

クラチット夫人もとても大きな愛情と母親としての強い心を持ったお母さんです。
お母さんの笑顔が見たい、笑顔にしたい、そう思える存在です。


ここからは私の可愛い兄弟たちの紹介!
まずはしっかり者でとっても素直な弟、ピーター役の聡鳥圭さん!



準劇団員で今年からの新メンバー!
大人になる前の少年の様なとても純粋な心の持ち主で、色んなことに興味を持ったり、考えたりしている姿をみると微笑ましい気持ちになります。
そんな所がピーターとも重なる部分でもあり、本人の持つ素直さがピーターの心の優しさに出ているのかなと思います。


次は元気いっぱい!家族のことが大好きなベリンダ役の賀原美空さん!



こちらも今年からの新メンバー!
彼女とはWE HAPPY FEWの演出部としてついてくれたり、とりつくしまでは逆に私が音響でつくなど、度々一緒に舞台を作っていましたが、舞台上で一緒にお芝居をするのは初めて。

本人とベリンダはあまり似ていないように思うところもあれば、一生懸命に取り組むところや全力でやりきる思い切りの良さは似ているのかなと思います。

そして最後に、
我が家の最年少、愛しい笑顔と澄んだ歌声でみんなに幸せをもたらす。
ティム役の竹原優支くん!



昨年に引き続きティムを演じる優支くん。
今回はマーサとしてどんな関係性になるのか、稽古をしながら日々楽しく思っています。

先日の運動会のリレーでなんと1位を取ったそうです!
稽古場でもクラチット家のみんなで、おめでとう!すごいねー!と盛り上がりました。

昨年より歌声もパワーアップ!
透き通るような歌声の中に、力強さも併せ持つそんなティムの歌にご注目ください。


まだまだ伝えたいことはありますが今回はこの辺で。


クリスマスの夜、家族や大切な人と過ごしたくなるような今作。
スクルージという1人の男に起きる聖夜の不思議な物語。
ぜひお楽しみください!

最後に家族写真をパシャリ!



| 稽古場日記::クリスマス・キャロル 2021 | 11:59 | comments (x) | trackback (x) |
子供のパワー
「街の少年」とクラチット家の次女「ベリンダ」、その他街の人々を演じます、賀原美空です。
今回から新キャストとしてキャロルに参加させていただきます!

つい一昨年まで、観る側として楽しんでいた「クリスマス・キャロル」
今はその世界の一員として生きていることが不思議です…。

今回私が演じる4役のうち、3役は10歳前後の少年少女で、言葉では説明できないエネルギーに満ち溢れています。
私はマイペースであまり活発なタイプではないので、どうすれば子供ならではのパワーが出せるのかと日々自問自答しております…。

子供ってすごいな…敵わないな…と度々思いますが、自分だって長い間子供だったはず…!と思い、10歳ごろの自分のビデオを発掘して観てみると、自分の過去とは信じられないくらいエネルギーに満ち溢れていて、自分にもそんな時代があったのかと不思議な気分になります。
でもきっと忘れているだけで、今も無邪気な自分は、私の胸の中で元気に遊び回っているのだと思います。雪合戦したり、雪だるまを作ったり、雪の上を滑ってみたり、転んだり、転んだり…。よく転ぶ子供でした…(笑)

そんな自分の中の無邪気さと手を繋いで、役と共に、キャロルの世界をパワフルに駆けずり回ります。子供に戻ってクリスマスを過ごせるなんて、なんて幸せなんでしょう!!

劇場に足を運んでくださる皆様にも、クリスマスの幸せを目一杯お届けしたいです。
ご来場を心よりお待ちしております。

最後に、稽古のサポートをしてくれている同期たちとの一枚を!



(左から:賀原美空、砂田佑樹、工藤凪紗、葛西佳貴)

| 稽古場日記::クリスマス・キャロル 2021 | 10:50 | comments (x) | trackback (x) |
はじまり
こんにちは!
今回から『クリスマス・キャロル』に参加させていただきます。
準劇団員の聡鳥圭です!

劇団昴を代表する作品の一つである本作。
昨年、養成所に所属していた際に座・高円寺での公演を観劇いたしました。
その時に感じた包み込まれるような温かさと特別なキラキラとした気持ちを今も覚えています。
そんな作品に参加できることをとても幸せに感じると共に、身の引き締まる思いです。


稽古が始まる2ヶ月ほど前。
8月某日、早朝。
クリスマス・キャロルを見据えて、浅草カトリック教会さんへ行って参りました。




(撮影の許可をいただいております。快く承諾いただきありがとうございます!)

キャロルの舞台は1843年のイギリス・ロンドン。
生活に色濃く根付いたキリスト教の文化を肌で感じたいと思い、カトリックの友人に案内をお願いしてはじめてミサに参加してきました。

厳かで神聖な空気。
聖書を読む神父様の言葉。声。
祈りを捧げる地元の人々の姿。
包み込まれるような温かさ。
今でも思い出されます。

稽古に入って1週間と少しが経過した今。
あの時ミサに参加したことが生きていると思える瞬間が沢山あり、また自分自身にも影響を与える経験となった実感があります。

快く迎えてくださった教会の皆様、本当にありがとうございました。



今回、複数の役を演じさせていただくのですが、その中でも特に印象的なのはクラチット家の長男・ピーターです。

ピーターは両親の他に姉・妹・弟がおり、6人家族で暮らしています。

クラチット家は決して恵まれた環境にいるとは言えない貧しい家庭ですが、家族の間にある愛情やお互いを思う心はとても温かく豊かです。

現代と時代背景や文化は違っても、人と人との繋がりや心のやり取りが人間の営みを形作ることに変わりはありません。

そんな普遍的な愛に満ちた家族の姿を通して、どう作品に影響を与え、なにを皆様に届けることができるのか。

本番まで約1ヶ月。

まだまだ未熟な私ですが、先輩方に見守り支えていただきながら、自分にできる精一杯でその答えを探していきたいと思います。


左/次女(妹)ベリンダ役・賀原美空さん
右/長女(姉)マーサ役・上林未菜美さん

(本日も稽古後にたくさん語り合った上3きょうだい。既に本当の兄弟のように居心地が良く他人の気がしない…。)

さて、明日も稽古です!
歌にダンスに…課題は山積み!
皆様にお会いできるのを楽しみに、頑張って参ります。

これから何卒よろしくお願いします!

聡鳥圭
| 稽古場日記::クリスマス・キャロル 2021 | 21:50 | comments (x) | trackback (x) |
2024年首都圏演鑑連巡演「クリスマス・キャロル」
こんにちは!
若いスクルージ他役の笹井達規です!
「広い世界のほとりに」にご来場いただきました皆様、ありがとうございました!
アレックス役大変でした!!

休む間もなく、2024年首都圏演鑑連巡演「クリスマス・キャロル」の稽古が始まっております!
今回は新メンバーも加わって、よりパワーアップした「クリスマス・キャロル」になりそうです。
稽古も着々と進んでおります!
ちょこちょことブログをアップしていきますのでお楽しみに!
| 稽古場日記::クリスマス・キャロル 2021 | 09:17 | comments (x) | trackback (x) |
『広い世界のほとりに』にご来場ありがとうございました。
『広い世界のほとりに』ブログの最後の記事をお届けするのは、ピーター・ホームズ役の江﨑泰介です。

今回、一般的なストレートプレイの作品とは少し違う作劇と演出で、出演者一同、非常に悩み、苦しみながらの稽古でした。

各人物の心情を深く細かく捉えながらも、出てくる言葉は想いとは裏腹で、どんな口調や態度、目線で言えば人物の心理状況をお客様に伝えられるか。
そして舞台はナマモノである以上、毎回全く同じことが出来るわけではありません。
相手役から受ける印象と、そこから湧き上がってくる自分の感情に素直に従いながらも、演出意図からは外れないように台詞を発する。
これはどの作品のどんな役でも共通のルールというか、演じる上で忘れてはならない約束事だと、僕は思っています。
『広い世界のほとりに』は、何故かそれをするのがとても大変でした。

なぜ大変だったのか、実は未だ答えが出せていません。それは、まだまだ実力不足なのか演劇の真髄に辿り着けていないからなのか…この先何年かかるかわかりませんが、答えを探していこうと思います。

そして、この作品をご覧になってどのような感想を持たれたでしょうか?
年代や性別、さらに恋人がいるかどうか、結婚されているか独身かなど、それぞれの社会的な立場によって、見え方や感じ方が違うと思います。
「こう見えるのが正しい」というのは、きっとないのだと思います。
少しでも、何か皆さんの心に残せたなら嬉しいです。


少しずつ気温も下がり、夜は急に冷え込む日も増えてきました。体調にはくれぐれもお気をつけください。

それではまた劇場でお会いしましょう。
ありがとうございました。

| 稽古場日記::広い世界のほとりに | 22:44 | comments (x) | trackback (x) |
2日目終了
劇場入りしてから、地獄、いや、怒涛のスケジュールで、
本来なら昨日ブログ当番だったのですが、完全にグロッキーでした!

長い芝居な上、毎日2公演なので、千秋楽まで心身が休まる日はありません!
毎回ユンケル飲んでますよ!

くっきりと刻まれた私のクマを見てかわいそうに思われたのか、
ご自分もめちゃくちゃ疲れてらっしゃるはずなのに、な、な、なんと姉崎ねえさんが「マッサージしてあげるわ!
そこに寝て」と・・!!



女性楽屋は2つに分かれていて私は姉崎さんと2人部屋。
誰にも知られないところで、大先輩にマッサージさせる落合るみ・・
姉崎さん、「私、人にマッサージすると自分に元気がもらえるタイプなの」(そんなタイプあるのか?!)と、まさかの20分以上してくれたんです!
そしてめちゃくちゃうまい!
お気に入りのマッサージ師さんが中国に帰国してしまい、マッサージ難民の私、姉崎さんが起業したら通いつめる!
力は強いし、ツボを知り尽くしてる!
時間がなくてマッサージ屋さんに行けない中、まさかの至福の時間でした。姉崎さんとは「親の顔が見たい」で10年以上ご一緒してましたが、その時は私があまりにヘビーな役だったこともありあまり交流がなく、
今回たくさんお話できて、本当に柔軟でチャーミングでユーモアがあって大好きな先輩です。

そして、楽屋は違いますが、舞台上で出会った女子チーム!
賀原美空ちゃんが座ってるソファは、私演じるアリスのソファです。

最初は私が座って撮ろうとしたのですが、稽古場で撮ったものとアングルが同じになってしまうことに気づき、私が美空ちゃんをソファに座らせました。
なのに撮影後「キャプションは、先輩をさしおいてソファに座る若手、みたいな感じでどうかしらね?ひひひ」とタチの悪い先輩・・



2人とも本当に芝居が好きで、ハングリー!
今回ご一緒できて私は幸せです。

あ、男子たちも大好きですよ!
大好きな息子と、微妙な関係のある男性!



全員多分疲労困憊ですが、鼻息荒く頑張りますよー!!
まだチケットあります!見に来てください!!
| 稽古場日記::広い世界のほとりに | 11:04 | comments (x) | trackback (x) |
衣裳が決まるまで
こんにちは。
準劇団員の関谷あづみです!
今回、衣裳チーフとして「広い世界のほとりに」に携わっています。このブログでは『広い世界のほとりに』衣裳部の様子をお届けします。


衣裳プランナーは三百人劇場時代にお願いして以来の樋口藍さんに久方ぶりに担当していただくことになりました。

今回の衣裳はほぼ東宝コスチュームさんからお借りしました。衣裳部は樋口さんにくっついて東宝スタジオへ。
東宝スタジオさんの玄関にはゴジラなどが私たちを迎えてくれました。


 



2回に渡って選ばれた衣裳たちは『衣裳あわせ』と呼ばれる日に演出家・キャスト陣に披露されます。
お借りした衣裳を着てみて、眞鍋さんがOKを出したら決まり!「別も見てみたい」となったら樋口さんを中心に組み合わせを変えたり試行錯誤をしながら進めていきます。



そして来る9月27日。衣裳付き通しが行われました!!衣裳の点数が多かったり、早替があったりでバッタバタでしたが、なんとか終了。その後、眞鍋さんが衣裳で気づいたこと・気になったことをふまえ、衣裳部は直しや再び探しにいきます。時間と体力勝負な部分はありますが、最後まで眞鍋さんにOKをもらえるまで駆け抜けていきます!!

今回はキャストの舞山さんをはじめ、新しく準劇団員にあがった方々で衣裳を担当してくれる仲間たちにとても助けられています。みんなありがとうございますっっ!!



後列左から舞山裕子さん、水本名海子ちゃん、小川瑞奈ちゃん
前例左から井下真美子ちゃん、岸川明玉ちゃん


劇団昴本公演『広い世界のほとりに』の幕がもうすぐ開きます。皆さまのご来場を心よりお待ちしております!!!
| 稽古場日記::広い世界のほとりに | 11:00 | comments (x) | trackback (x) |
お知らせ
本番まで残り数日となりました。私、ジョン・ロビンソン役の須々田浩伎から皆様にお知らせをお届けします!!


「広い世界のほとりに」10月5日(土)17時開演の終演後のポスト・ショートーク司会が決定いたしました!
一柳みるさんと、宮本充さんのお二人が司会を担当いたします。
参加は劇中のホームズ家の面々、江﨑泰介・落合るみ・金尾哲夫・姉崎公美・笹井達規・福田匡伸。
どんなお話を聞けるのか楽しみですね。是非お楽しみに!

そしてさらにポストショートークの他にバックステージツアーも行います。ナビゲートは出演者の舞山裕子と私、須々田浩伎。10月4日(金)14時の回終演後、準備でき次第始めます。ぜひご参加ください!俳優の演技とは別の舞台のたのしみをご披露いたします!

他にもまだお知らせが!

劇団昴では、出演者、裏方スタッフ以外にも公演を支えてくださる皆さんがいます!
劇場受付、お客様のお席への誘導、事務所での電話対応に、劇団昴所属の俳優がご案内いたします。
今作品「広い世界のほとりに」でのメンバーをご紹介します。当日、色々ありメンバーが変わるかもしれませんが…

【劇場受付メンバー】
※順不同掲載

⚫︎10/2(水)19:00開演
一柳みる、石井ゆき、遠藤英恵、高山佳音里、新野美知、町屋圭祐、横井麻子、砂田佑樹

⚫︎10/3(木)14:00開演
金房求、米倉紀之子、中西陽介、岩田翼、田徳真尚、吉澤恒多、新藤真耶、山田梅

⚫︎10/3(木)19:00開演
宮本充、竹村叔子、石田博英、大坂史子、新藤真耶、宮崎貴宜、葛西佳貴、中島鱗

⚫︎10/4(金)14:00開演◇バックステージツアー
岡田吉弘、江川泰子、湯屋敦子、永井誠、大矢朋子、永井将貴、横井麻子、葛西佳貴

⚫︎10/4(金)19:00開演
一柳みる、要田禎子、林佳代子、石田博英、市川奈央子、坂井亜由美、横井麻子、葛西佳貴

⚫︎10/5(土)12:30開演
一柳みる、竹村叔子、相沢恵子、湯屋敦子、髙草量平、永井将貴、上林未菜美、工藤凪紗

⚫︎10/5(土)17:00開演□ポスト・ショー・トーク
宮本充、寺内よりえ、佐々木誠ニ、市川奈央子、新藤真耶、坂井亜由美、上林未菜美、工藤凪紗

⚫︎10/6(日)14:00開演
磯辺万沙子、佐藤しのぶ、奥原千加、湯屋敦子、矢﨑和哉、宮崎貴宜、中島鱗、工藤凪紗、脇坂晴菜

劇場にて、お待ち申し上げます。
| 稽古場日記::広い世界のほとりに | 13:36 | comments (x) | trackback (x) |
翻訳者、広田敦郎さん

「広い世界のほとりに」の稽古場から…

エレン・ホームズ役、姉崎公美が3回目の投稿です。
今回私は、演出家、演出助手、翻訳者の3名の方のご紹介文を書くように、ブログ班長の須々田君から命じられました!



(ブログ班長、須々田浩伎。今回非常に面白い役に挑戦中!)

と、言う訳で今日は翻訳者、広田敦郎さんをご紹介致します。

翻訳劇を上演する場合、翻訳者がご存命であれば(ご存命で無い場合も多々あるので)、そしてお時間があれば、たいていは稽古初日に1回、稽古半ばに1回くらい(その間、演出家と連絡を取る事はありますが)、稽古場を訪れて下さり、質問に答えたり、変更箇所を承諾されたり… そして初日にご観劇。
私の拙い経験では翻訳者が稽古に参加されるのはこんなパターンが多いように思われます。

今回の作品は16年ほど前、広田敦郎さんの翻訳で一度上演された事がありますが、この度新たに翻訳をし直してくださり、さらに、稽古初日以来、「読み」の期間はほとんど毎日稽古場に見えて、イギリスの風土や文化、作者サイモン・スティーヴンスの人となりなど解説して下さいました。
(作者本人は相当な酒飲みだとか。登場人物の中の“あの人“は本人なのかな?)

そして、私達の「読み」を聞きながら、眞鍋さんと共に、翻訳の変更、変更… 
思えば贅沢なお稽古場です。

時代と共に変わって行く“言葉“を使い、さらに時代を考証して私達に伝えてくれる。今回、翻訳者はもう一人の作家なんだと感じました。


ところで、稽古初日に初めてお目に掛かり、びっくりしたのはその素晴らしい「声」。テノールとバスの間くらいの、よ~く響く素敵な声の持ち主で…
よくよく伺うと劇団四季出身! やっぱり~ 四季の役者さんだったのぉ?と、思いきや、制作畑だったそうで… 
しかし、さらに伺うと、役者になろうかどうしようか迷った時期もおありだそうで、そうですよね~ あの声なら… 



「昴と言えば翻訳劇のイメージです」
演劇観賞会の方や、見巧者の方から度々伺う言葉です。

翻訳者の方とこれほど密に言葉を交わしながらの稽古は初めてだったかも知れません。
翻訳者としての責任と情熱で、お稽古に参加して下さった広田さんに感謝致します。
それがいい芝居に反映されるよう願うばかりです。


姉崎公美

| 稽古場日記::広い世界のほとりに | 21:22 | comments (x) | trackback (x) |

  
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