「親の顔が見たい」九州編 北九州市(5)
柴田純子役の大坂史子です。
小倉にお邪魔して、今日が6日目。
北九州市民劇場・例会も、明日と明後日の残り2ステージとなりました。
そして、明日は、新宿シアター・トップスの初演から数えて、110ステージ目。
ついこの間、函館演劇鑑賞会・例会で100ステージ目を迎えたばかりなのに…。
先のことを考える余裕もなく、一回、一回を一所懸命演じているのですが、こうして、舞台は積み重なっていくのですね。

今回のお芝居は「いじめ」がテーマです。
8月のブログで、「いじめにあった事はあるか、またいじめた事はあるか」という質問に対し、若手が色々な経験を語っていました。
そこで今日は私の体験談を…。
私は小学校、中学校の時にいじめにあった事があります。
お約束のクラス全員からの無視に始まり、先生に気が付かれないようになされる暴力、親と出掛けている所を目撃されれば、翌日「あいつお母さんと一緒に万引きしてた!」とクラス中に言いふらされる…。
いつ誰に見られているか分からない家族との外食は恐怖の時間でした。
それでも劇中の井上道子ちゃんに比べればかわいいイジメです。
でも当時14歳の私を傷付けるには十分で、両親にはそのような目にあっている事を気取られないように細心の注意を払っていました。
自分達の娘が学校でそんな恥ずかしい目にあってるなんて、死んでも知られたくなかった。
しかし両親にはただの反抗期としかうつらなかったようで、事あるごとに対立。
理解しようとも気づこうともしてくれない両親に、硬く心を閉ざしてしまったのは言うまでもありません。
オトナになってもそんなトラウマから逃れきれていなかった私は『親の顔が見たい』の台本を初めて読んだ時、これは井上道子ちゃんの復讐だと思ってしまいました。
だって道子ちゃんの母親の珠代さんだって彼女の苦しみに気づいてあげられなかったのですから…。
誰だって大切な人には幸せになって欲しい…幸せにしてあげたいと思います。
それが自分の子供なら尚更でしょう。
ただどんなに大切にしているつもりでも気持ちはすれ違う。
親子の関係なら尚更。
少し大人になった今ではそれが分かります。
そしてオトナになれたであろう私は、道子ちゃんはもちろん、志乃・翠・のどか・麗良・愛理…グループ6人、それぞれの孤独を思わずにはいられません。
世の中のお父さん、お母さん、子供達のサインを見逃さないよう、聞き逃さないようにしてあげて下さい。
愛されるべき人に確かに愛されたという記憶が、優しい気持ちを作って行くはずです。
ただそれだけの気持ちの積み重ねが、このようなお芝居の必要のない世の中を作って行くのだと 思います。
あまり楽しくない話…大変失礼致しましたm(__)m

         大坂史子


ここからは宮本充が担当します。
僕も、若手の体験談を聞いた時は驚きましたが、共演者の中にも いじめの経験者がいたんですね。
僕は幸い、そういう経験はありませんでしたが、自分の息子達にとって、君の願うような親でいたいと思います。
オーちゃん、貴重な話をどうも有難う。

今日、劇場の楽屋廊下で、ブログ用に彼女のスナップを撮りました。



手に持っているのは、「か」の字。
一体、何でしょう、これは…?
引き続きブログをご覧頂ければ分かります。
乞うご期待!



今日は、北九州市民劇場・例会の中日。
昼の部と夜の部の間に、会員の皆さまの手作りのお料理を頂きました。
初日に続いて、これが2回目!
本当においしい料理ばかり。
至福のひと時でした。
どうもありがとうございました!

これからも、一回、一回の舞台を大切に。
まずは、明日の110回目を精一杯、演じます!


| 地方公演::親の顔が見たい | 01:24 | comments (x) | trackback (x) |

  
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