第2話 看護婦メアリー
こんにちは、ギャルビン宮本です。
『評決』の稽古も中盤に入り、各シーンを細かく作り始める段階になってきました。
キャストも各々、演出家のアドバイスをもとに自分の役を模索している模様。
僕も負けてはいられません。

というわけで、



ギャルビン役のための弁護士修行の一環、
『出演者に尋問!』第2回目、いってみましょう♪



メアリー・ルーニー看護婦役の高山佳音里さん、出廷してください。



ギャルビン宮本
「かおちゃん(※高山さんのこと)との共演は、『隣で浮気?』『汚れた手』以来だね。コメディ、硬派なサルトルの芝居の後、今回の印象は?」

メアリー高山
充さんがスーツでカッコいいです!!!(ニンマリ笑う)

ギャルビン宮本
「…いや、無理して僕を褒めなくていいから。作品や稽古の印象は?」

メアリー高山
「私も、充さんと同じく、裁判物は舞台では今回が初めてで…吹替えの仕事だと、法廷シーンが出てくるのって結構ありますよね。でも、舞台だとなかなか機会がないですよね。
原田さんの演出は、私は今回で2回目なんですが、台詞の細かい部分にこだわりつつ、ダイナミックなシーンを目指してるバイタリティーがすごいです。特に法廷シーン。この作品の法廷シーンは本当に男の戦い…すごい緊迫感を感じます。私は法律関係の台詞は一切ないので、そこは気楽ですけど(笑)」

ギャルビン宮本
「かおちゃんの役=メアリー・ルーニー看護婦は医療関係者側だもんね。かおちゃんの看護婦役って珍しい気がするけど?」

メアリー高山
「あんまり看護されたくない、とか思ってます?」

ギャルビン宮本
あ、いやいやいや…

メアリー高山
「看護婦は何回か演じたことあるんですよ、これでも。でも今回は産科の看護婦さんで助産師の資格も持っている設定。看護婦の友人にリサーチしたりしてます。
しかも時代設定が40年前なので、今よりも女性の社会的立場が弱かったんじゃないかな、と。」

ギャルビン宮本
「そういえば、かおちゃんはさっき挙げた過去の僕との共演作でも、女性の社会進出を理想とする乱暴な…もとい、強い主婦の役や、過激派組織の女性党員とかを演じたけど、今回もそういう女性の強さ、を考えたりしてる?」

メアリー高山
「メアリーは自分の仕事に誇りを持っている強い女性だと思います。でも、やはり弱者の側であって、それは当時の男性社会の中だから、かもしれません。
職業への愛情や誇りが強いからこそ、追い込まれてしまう…そんなメアリーは重要なキーパーソンでもあるので……あ、えーと、ストーリーに関わるので、これ以降は黙秘します(笑)」

ギャルビン宮本
「そうだねえ…男性社会かぁ。今の日本だって、そういう所はまだまだあるのかも知れないねえ。
僕は大丈夫なのかしら…?」

メアリー高山
「は?」

ギャルビン宮本
「いや、自分で気づかないうちに、男性中心に物事を考えてやしないかと。」

メアリー高山
「いえいえいえ、充さんに限ってそれは無いです!!!『女性にジェントルな充さん』は、昴女優陣の共通認識ですからっ!!!」

ギャルビン宮本
「そう!?ほんとに??よかったぁ~、えへへへ…」

メアリー高山
「じゃ、ジェントルついでに、今度焼き肉奢ってくだ…」

ギャルビン宮本
却下します!

ブログ担当宮島
記録します



~~~~~



“尋問”というには今回も程遠いけれど、

ギャルビンが『女性の為に行動する弁護士』だということを、改めて再認識できた!

…かも。


よしっ!一流弁護士への道を、一歩進んだことにしとこっと。。



     ~つづく~
| 稽古場日記::評決 | 12:50 | comments (x) | trackback (x) |
第1話 産科医タウラー
昴ブログをご愛読の皆様、
たいへんお待たせ致しました、

『評決~The Verdict~』
主人公フランク・ギャルビン弁護士役の宮本です。

舞台で“弁護士”を演じるのは僕自身初めてのことで、
稽古場では 慣れない法律用語や弁論術に四苦八苦の日々。

それを習得するには、普段から弁護士らしい思考と行動を 実践しながら学ぶ必要がある…


…というわけで前置きが長くなりましたが、



今回の『評決』ブログでは、私、駆け出し弁護士ギャルビン宮本が、
出演者一人一人を“尋問する”という形式で紹介していこうと思います。


では さっそく一人目を召喚しましょう。
レクスフォード・タウラー医師役の永井誠くん、出廷してください。



ギャルビン宮本
「永井くんとは『ヴェニスの商人』以来の共演ですね。
あの作品も一種の法廷劇でしたが、今回の『評決』にはどんな思いがありますか?」


タウラー永井
「確かに『ヴェニス』にも法廷シーンはありましたけど、それ以前に“シェイクスピア劇、古典劇”という感じが。一方、今回の『評決』は、アメリカの現代劇。ちょっとは想像しやすいと言うか身近な気がするというか…。

何より「映画(1982年)が有名」というのが頭にあって。…って、公開当時まだ子供でしたから観ていませんでしたけど。
宮本さんは学生時代ですよね、好きな映画だったそうで。

実は、今年の秋公演が『評決』と発表され、すぐ原作小説を一気読みして……「主人公のギャルビンは、宮本さんだよなぁ」と思ったんです。年齢や風貌からではなく、俳優としてのキャリアからでもなく、ただただ“性格”から。
“正義感が強く”、“程良く遊び好き”、そして何より“ロマンチスト=理想家”。。ギャルビンそのものだなぁ、と。
劇団内でも異論は無いと思いますよ、ことに“程良く遊び好き”に関しては(笑)

“正義感が強い、理想家”…これについては、僕のよく知るところですが…、あんまり言うと 先輩を持ち上げてるみたいなので割愛します。
一言だけ宮本さんファンの皆様に申すとすれば、「甘い笑顔のヤサ男、だけでは決してないゾ」ってことです。

そんな宮本さんが果たしてギャルビン役に決まり、幸運にも僕も役を得て、改めてキャストを見渡すと…
宮本ギャルビンを支えるが如く、諸先輩方が適所で囲んでいる。。
後輩の僕は、支える力は無いまでも、宮本さんのギャルビンを“信じてぶつかる”ことは、誰にも増して出来る気がしているんです。胸を借りてぶつかりますよ!

自分の役=タウラー医師に関しては、これはもうね、『ブラック・ジャック』から得た知識を活かす時がついに来たな、と(笑)
手塚治虫の熱烈なファンとして同じ穴のムジナの宮本さんには、僕の昂る思い(※昴ではない)をお分かりいただけるでしょう。

作品全体の魅力や、僕個人は久々にお世話なる原田さんの演出の見どころ等についても、まだまだ語りたいところですが……長くなりますのでこのくらいで。。


ギャルビン宮本
「…いや、もう充分長いよ、永井。でもありがとう、僕の演じるギャルビンに期待を寄せてくれて。
お互いぶつかり合って、良い芝居にしよう!

ところで…

前々から、機会があれば
一度君に、じっくり聞きたいと思ってたんだけどさぁ…

永井って、

なんで未だに独り者なの??」


タウラー永井
……………黙秘します。



~~~~~



ウ~ム、
人は自分の喋りたいことについてはいくらでも喋るけど、都合の悪いことには黙る…と。


“尋問”って、意外と難しいなぁ…

一流弁護士への道、遥かなり。。


     ~つづく~
| 稽古場日記::評決 | 00:57 | comments (x) | trackback (x) |
前売り開始
劇団昴公演『評決 The Verdict』、チケット前売りが始まりました。
連日、沢山のご予約をいただき、本当に有難うございます!

おかげさまで…

12/1(土) 14時
12/1(土) 19時
12/2(日) 14時


以上、3つの回が完売致しました。

その他の回も、徐々に残席が少なくなって来ております。
チケットのご予約は、どうぞお早めにお願い致します。



ここで、私事で大変恐縮なのですが…

今回のblog担当、ワタクシ宮島は、目下、外部出演の音楽劇『ヴェニスの商人』
本番を間近に控えておりまして、blogの更新が滞っておりますことをお詫び致します。

16世紀イタリア法廷劇が終わり次第、こちら、20世紀アメリカ法廷劇
戻って参ります。blogの更新は、もう少々お待ち下さいませ。


と、言うわけで、次回予告!



どうぞお楽しみに!!
| 稽古場日記::評決 | 00:39 | comments (x) | trackback (x) |
評決、始動!
劇団昴公演『評決 The Verdict』の稽古が始まりました。

本公演としては暫くぶりの、出演者・総勢20名という大所帯。
演出家の原田一樹さんを船頭に、スタッフの方々も加え、
これからの二ヶ月弱、苦楽を共にしていきます。


顔合わせの後、さっそく台本の読み合わせをしました。

が、稽古中の写真は撮れなかったので…


稽古後に行われた、稽古初日乾杯の風景をば。


「乾杯!」


チケットの前売り開始は、10月17日(水)です。

チケットコール(平日10:00~18:00)
03-6907-8415

WEB予約(Corich コリッチ)
https://ticket.corich.jp/apply/95400/

ご予約お待ちしております!
| 稽古場日記::評決 | 23:16 | comments (x) | trackback (x) |


『改訂版 無頼の女房』にご来場くださった皆様、ありがとうございました!

無事、千穐楽を迎えることができました。

なんだか祭りの後のようなさみしさがありますが、次なる演目、『評決 The Verdict』が待っております。

皆さま、次の公演も、どうぞよろしくお願いいたします。


あんどうさくら
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージ『改訂版 無頼の女房』 | 12:06 | comments (x) | trackback (x) |
大矢:今回、役者紹介最終回ブログです。

丸日新聞の新米編集者・林田役の大矢が、僭越ながらお届け致します。

江﨑泰介

紹介しますのは、ベテラン編集者・平井役の江崎くんです。

「さき」は立つが上にある「さき」です。

ひらいさ~ん、変換できませ~ん、スミマセン。


さてさて、お盆は過ぎましたが、ご実家の岐阜への帰省の頻度は?


江﨑:学生時代は年末年始帰省してましたが、入団してからは数年に1度。今年は9月に帰ります。


大矢:今回はメイクで白髪をつけるような年上の役ですが、役へのアプローチ、例えば こんな俳優さんを目指したとかありますか?


江﨑:最初「吹○満さん」でした。でも、年齢のことがあったので別の方に切り替えてます。


大矢:稽古後半では演出家から、越後屋さん風にならない様に!とのダメ出しありましたね。

お腹の出っ張りは、立派なオヤジの「えさきくん」です、これも役作りですよね!


今回パンフレットに役者の血液型が載ってますが、平井さん(役名)は何型ですかね?


江﨑:自分と同じO型かなぁ。


大矢:えさきくんと言えば、前回ご一緒した「アシバー沖縄遊侠伝」の沖縄方言が素晴らしかった。習得方法は?


江﨑:とにかく、耳で聞いた音のリズムを覚えて、あとは反復練習あるのみ!


大矢:えさきくんの次の舞台は、来年の旅公演「アルジャーノンに花束を」ですね。

ガンバロウね!


もちろん、今回の「改訂版 無頼の女房」まだまだ進化し続けられるよう、切磋琢磨し励みましょう!



大矢朋子
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージ『改訂版 無頼の女房』 | 13:41 | comments (x) | trackback (x) |
皆様、こんにちは。

丸日新聞の竹原役、加藤和将です。

本日は私の部下、林田けいこ役、大矢朋子さんをご紹介致します!


大矢さんは、今回、私の部下役ですが、現実世界では私の大先輩です!

なので、大変恐縮しながら一緒に芝居をしております。


私の中で、大矢さんの印象が一番強いと言えば、昨年ご一緒させていただいた「アルジャーノンに花束を」の

主人公チャーリーの母、ローズ役です。

この役は、私も大変好きな役で、もし自分が女性だったら絶対にやりたい役です。

ローズは、息子を愛するあまり、愛し方が間違った方向に行ってしまう人ですが、これがこの役の難しいところだと私は思っていました。


人を愛するのは非常に難しい!!(僕だけかも…)


しかし、大矢さんは一幕一場から(大矢さんの出番は30分以上先)袖で息子のチャーリーの姿を

じっと・・・微かに微笑んで見つめておりました・・・

それを見て、一瞬でチャーリーへの愛が伝わりました・・・

私は、それを目の当たりにし、尊敬し同時に感激したのを覚えています。


大矢さんは、とても愛の深い女優さんです!

今回の「改訂版無頼の女房」林田役でも、形は違えど随所に大矢さんの愛が滲み出ています。

皆様、そんな愛の深い女優!

大矢朋子!大矢朋子をよろしくお願い致します!!



大矢朋子


後輩の僕にも愛が深いです・・・


加藤和将
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージ『改訂版 無頼の女房』 | 22:00 | comments (x) | trackback (x) |
中日です!


「改訂版 無頼の女房」、早くも中日です!

まだお席取れますので、ぜひぜひご観劇くださいませ!


↓チケットコール

03-6907-8415


↓WEB予約(Corich コリッチ)

https://ticket.corich.jp/apply/90780


| 稽古場日記::ザ・サード・ステージ『改訂版 無頼の女房』 | 13:05 | comments (x) | trackback (x) |
皆さんこんにちは!こんばんは!おはようございます!!

今回は春朝社編集者 横山 役の永井将貴から丸日新聞編集者 竹原 役の加藤和将くんへの質問です。

それでは早速いってみまーしょう!!


加藤和将


永井:まずは自己紹介をお願いします。


加藤:え〜(笑)劇団昴、新劇団員の加藤和将です。よろしくお願いします。


永井:照れてますねぇ〜(笑)よろしくお願いします。

「新」劇団員という事ですが、昴に入団したきっかけは?


加藤:専門学校の時、新劇の有名な劇団を観て周り「一番」好きなお芝居をしていた劇団だったからです。

永井:ほほぉ〜、それが劇団昴だったと。

では、今まで観てきたたくさんのお芝居の中でも「コレは印象に残ってるな」「今の自分に影響を与えているな」という

お芝居を教えて下さい。


加藤:テアトルエコーさんの「バレるぞ急げ」ですね!


永井:ほう…どういった作品?


加藤:じつはこれ昴の試演会でやってるんです。

原題は「Run For Your Wife」という、レイ・クーニーの作品です。


永井:あぁ〜!金尾さん演出で同期の樋山くん、望月さん、秋田さん達と演ってたねぇ!

あれ面白かったよ!!


加藤:そうですそうです!!(笑)

僕は喜劇が好きなので、お芝居をする中での「間」とか「テンポ感」をその試演会で教わったような気がしています。


永井:なるほどねぇ〜、やっぱり喜劇が好きだと(メモメモ)


加藤:そうですね!観るのも演るのも好きです!!


永井:じゃ今回も…ね?(笑)


加藤:えぇ、もう今から楽しみです(ニヤニヤ笑)


永井:フフフ、では次はですね、今回演じる「竹原」についてざっくり(ネタバレしない程度に)教えてください。


加藤:ん〜、ある意味気真面目で…だが、抜けているところがあって、凄く情熱的な…まぬけ!だと思っています(笑)


永井:あはは、分かりやすい(笑)これは是非観て確かめてほしいですね!

では最後に「改訂版 無頼の女房」をご覧になる皆様へ一言、メッセージをお願いします!!


加藤:ご来場頂いた皆様の一日が笑いで包まれるよう、頑張ってお芝居したいと思います!!


永井:今回の座組でムードメイカー的な存在の加藤くん。

しっかりと先輩の芝居を盗みつつ、後輩への指導や気配りも忘れないお調子者…

憎めない後輩です(笑)

さぁ!!いよいよ初日の幕が上がります!「改訂無頼の女房」をお楽しみに♪♪


永井将貴
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージ『改訂版 無頼の女房』 | 12:41 | comments (x) | trackback (x) |
今日のブログは、塚口圭吾先生の担当編集、平井役の江﨑がお送りします。

今回ご紹介するのは、同じ編集者チームの横山役、永井将貴君です!



…と、ここまでは役者同士で質疑応答する形式でしたが、ちょっと変化をつけまして…

名付けて、『勝手に役者紹介!』をお送りします。

なので、ここから先は多分に嘘が紛れ込みますので、何卒ご了承ください…!




永井将貴


彼の名前は永井将貴(ながいまさき)。

宮城県出身の好青年だ。

今回演じるのは、春朝社勤務の編集者、横山というキャラクター。

作中ではフルネームは出て来ないが、永井君本人は『横山タテオ』という名前をつけているらしい。


「いやぁ、実は考えてないんですよね〜。

何か面白い名前ないですかね?」(談:永井将貴)


だが、私は知っている。

彼がこの名前を思い付くのに3日ほど悩み苦しんでいたことを…。

苦しみぬいた末に生まれた答えが、『横山タテオ』。



………何も、言うまい。



気を取り直して次の質問。

『自分のチャームポイント』はどこか?

これは、こちらの予想した通りの答え。

『目』だ。


しかし、この答えが出てくるまでに、数十秒を要した。

これはつまり、彼の中に他にも候補となる答えが存在するということだ。


自分が大好き!という証拠であろう。

役者という職業を選んだのも分かる気がする。



他にも質問事項は用意したのだが、本番間近で時間が取れず、今回はここまでとなってしまった。

非常に残念である…。

可能であれば、再度取材を試みてみたい。

(文責:平井)



役者紹介は、以上になります。
さて。
この中の、何が本当で、何が嘘か…。

想像を膨らまして、楽しんでみてください!

江﨑
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージ『改訂版 無頼の女房』 | 18:27 | comments (x) | trackback (x) |

  
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