テキストレジ
リア王ブログ、第4回をお送りします。今回の担当は、オズワルド役の江﨑です。

さて、世間は大型連休、GWでしたが、皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか?
リア王の稽古は、この休みの間も着々と進んでいます。

今回上演するリア王は、数あるシェイクスピア作品の中でも長編にあたります。
原文の長さで比較すると、ハムレットに次いで二番目の長さです。

当然、これを日本語で上演するとなると、4時間近くに及ぶこともあるのです。
日本語と英語のテンポ・スピード感はもちろん違うので、英語だとどれくらいの上演時間だったのでしょう?

そこで行われるのが、テキストレジ。テキレジとも呼ばれる作業です。
テキレジをすることで、日本語の言い回しや説明がすっきりして、テンポやリズムが生まれて、
見ているお客様にストレートに感情が伝えられることもあるのです。
作品の内容が損なわれないように気をつけつつ、台詞やシーンをカットしていきます。

今回のリア王も、読み合わせ稽古でいろいろそぎ落とした方が良いかと、演出家はその話合いを出演者と繰り返し、
より、作品のエキスをストレートに表現出来るよう試行錯誤しています。

そして変更になった台詞は、張り出されます。
それを毎日稽古場に来た役者は、チェックします。

台本と頭を整理しつつ稽古に臨む毎日です。


| 稽古場日記::リア王 | 22:48 | comments (x) | trackback (x) |
新人のお仕事
本日の「リア王」ブログ担当、吉澤恒多です。

「リア王」は立ち稽古に入りました。

立ち稽古とは、言うまでもなく、仮の装置を組んで、キャラクターを背負って動き、芝居を立体的に作り上げるための稽古。
相手役との位置関係や意志疎通を図りながら、自分の感情と動きが自然に繋がるよう、いろいろ試みます。

なので、当然台本は手放します。
しかし、完璧に覚えたつもりでも、動きが入るとセリフが出て来ないこともしばしば……。

そんな時に、そのセリフを声に出して教えてくれるスタッフの仕事があります。
これを「プロンプター」と呼びます。

さて、このプロンプター。
劇団昴では毎年、新人の通過儀礼…失礼、新人に任される大事なお仕事。

ただ、「忘れたところでセリフを教える」。一見、単純な仕事に思えますが、実際にはこれがなかなか難しい!
台本と芝居との両方を同時に見ていなければならないのです。

台本だけに集中し過ぎて芝居を見ていなかったりすると、プロンプが遅れてしまったりすることもしばしばです。
セリフを忘れたのか、心理を切り替える間(ま)なのかを見誤ったり、プロンプターがセリフを噛んでしまったり、
緊張のあまり、声が小さすぎて聞こえなかったりと、苦い経験はいろいろあります(苦笑)



今年の新人たちも交代でプロンプター挑戦中。
(画像は舘田悠悠)
誰しもが通る道、失敗するのも勉強です!

立ち稽古は始まったばかり!
| 稽古場日記::リア王 | 12:12 | comments (x) | trackback (x) |
大切!
さて、テーブルを囲んでの読み合わせも終了して、
いよいよ台本を手放しての稽古に突入いたします。

手放したからと言って、お役御免というわけではなく、
引き続き我々俳優にとってとても大事な台本。

この台本の扱い方は俳優によって様々です。



リーガン役の林佳代子先輩は、
カバーをかけてお使いです。
お気に入りのシールなどでデコレーション。
大切さ具合がビンビン伝わってきます。



今回劇団本公演デビューの矢﨑和哉くん。
各シーン毎にラベルシールを貼り、
「あそこのシーンなんだけど…」などと突然先輩に声をかけられても
さっと開けます。
若手らしく気合いじゅうぶんであります。



エドガー役の中西陽介先輩は、
付箋紙を貼るパターンです。
汚いから恥ずかしいよ~とのことで
こんな写真のポーズですが、
中西先輩は、移動中も手に持ち
時間さえあれば台本を開いているので、
本番の頃には台本がボロボロになってしまうんですよ。
これも愛するが故の結果と言えましょう。

その他の出演者の台本もご紹介したいところではありますが、
今日はこの辺で。

あそうそう、台本の書き込みにも色々なこだわりが俳優にはあるのですが、
それはまたの機会に。

それこそ役者の秘密満載なので、
見せてもらうのは難しいかなぁ…

三輪学
https://twitter.com/miwa_manabu

| 稽古場日記::リア王 | 00:21 | comments (x) | trackback (x) |
『リア王』始動!
劇団昴公演『リア王』の稽古がはじまりました。
まずはキャスト・スタッフが揃っての顔合わせ、
そして本読みが行われました。



いくつもの作品で、この初日顔合わせを経験してきましたが、
毎回毎回変わらず緊張いたします。
緊張と言いますか、身が引き締まるといいますか…。



キャスト・スタッフ個人で用意してきたもの、
そしてこれから作り上げていくもの、
色々な思いが今日から本番に向けてひとつになっていく、まさにスタートです。

こちらのブログで出演者がその模様をお伝えしていきます。

本番までよろしくお願いいたします!

三輪
| 稽古場日記::リア王 | 00:18 | comments (x) | trackback (x) |
ありがとうございました!
勉強会「召命」、無事千秋楽を迎えました!
観に来て下さった皆様、ありがとうございました。

あっという間の稽古、あっという間の本番でした。

演出家、役者共に、本当に学ぶ事の多い公演でした。

そして、日本芸術専門学校のスタッフの生徒さん、
お手伝いをしてくれた生徒さん、先生方にも心から感謝!


本当に、このメンバーで公演できて幸せでした!

また、いつか大森劇場で何かオモシロイ事ができたらいいなあ、と思っています。

   高山佳音里





はい、続きまして宮島です。

打ち上げ一次会終了後、星野亘先輩に手招きされ、

「……わかるな?」

と言うわけで、朝まで宴会をセッティングさせていただきました。
本番を何度こなしてもへっちゃらだったのに、今はふらふらです。

お会計時のつり銭をジャンケンで奪い合ったり、この勉強会を締めくくるに
相応しい、とっても愉快でハードな一夜でしたよー。


さて、

今回は「勉強会」と言うことで、劇団ブログの新しい形を勝手に模索したり、
新人君たちに劇団ブログを経験しておく場を与えてみたり、
収支報告書をクラウド化して、僕のタブレットでそのつど編集してみたり、
お芝居以外にも色々と挑戦的に勉強させていただきました。

……すみません、クラウド化って言ってみたかっただけです。


ちなみに、そのタブレットは劇中で永井将貴が使ってたものです。

なので稽古中は永井に貸す訳ですが、例えば甘栗を購入したとかで
収支が変化する度に、タブレットを返してもらって収支報告書を編集してたので、
なんか悪かったなぁ、と……。

あ、会計と甘栗で思い出しましたが、亘さんは稽古期間も含めると、
トータルで8,000円分の甘栗を食べたようです。
この勉強会のエンゲル係数をべらぼうに上げた要因が、まさにコレでした。


――なんだか、書きたいことが沢山あって、とりとめがなくなりそうなので
この辺でやめておきます。


最後に、お気に入りの画像を2点、載せておきますね。




※クレーマー・黛さんのボツ衣装(脇坂の自前) ←


それでは、劇団ブログは「召命」から「リア王」にバトンタッチです。
約3ヶ月に渡るお付き合い、どうもありがとうございました。

   宮島岳史
| 稽古場日記::日本芸術専門学校コラボ公演 | 11:00 | comments (x) | trackback (x) |
千秋楽!!
最終日、残すところあと1ステージ!
ここで今更ですが、キャスト紹介です。

※今回は、この艶やかな「衣装」だけはネタバレ禁止としていたため、
最終日まで公開できなかったのです(編注)




教頭先生役の金房求さん、安宅先生役の星野亘さん。



こちらは国語科の教師三人。
草野先生役の寺内よりえさん、諏訪先生役の林亜紗子ちゃん、
豪徳寺先生役の私、高山佳音里。(ジャージ着てるけど体育教師ではありません!)



養護教諭・小峰先生役の市川奈央子嬢、正岡先生役の宮島岳史君。
2人は同期です。



いけにえオタクの永井将貴君、歌う技能主事の加賀谷崇文君。
こちらも同期。



最後は、オープニングで睨み合う2人、
モンスターペアレント・黛役の脇坂陽菜ちゃん、近藤先生役の茂在眞由美ちゃん。


ラスト1ステージ、頑張ります!
まだお席あります。よろしければぜひ!!!

   高山佳音里
| 稽古場日記::日本芸術専門学校コラボ公演 | 16:00 | comments (x) | trackback (x) |
ちょっと疑問に思ってること

勉強会「召命」、2日目!


顔合わせの日の大雪、衣装合わせの日の嵐――
あれらは何だったんだと思うような、快晴が続いております。


ところで、今日はちょっと個人的な疑問を書かせてください。

以前、「召命」の物語の鍵の一つとして「歌」があると書きました。

もう一つの鍵に、ある「子供の遊び」があります。
まだ見ていない方の為に詳細は伏せますが……。

んで。

子供の遊びって、基本、口伝ですから、地域によって様々な派生を生みますね。

「缶蹴り」一つ取っても――
僕の育った地域では「ケント」という名の遊びとして伝わっていました。

電柱をケント柱と呼び、それを空き缶の代わりに見立てて、缶蹴りをするのです。

当時の電柱は、コンクリではなく「木」でしたから、まー、電柱にタッチする度に
手に棘が刺さったもんです。


さて、

皆さんは「グリコ」という子供の遊びをご存知でしょうか?

階段を舞台に、数人でじゃんけんをし、

グーで勝ったら「グ、リ、コ」と言いながら階段を3段登り、
チョキで勝ったら「チ、ヨ、コ、レ、イ、ト」と言いながら階段を6段登り、
パーで勝ったら「パ、イ、ナ、ツ、プ、ル」と言いながら階段を6段登り、

一番早く階段を登りきった人が勝ち、という遊びです。


先日、近所の階段坂から、子供の「グ~リ~コ!」の掛け声が聞こえてきました。

30年以上経っても、この遊びが子供の間に伝わっていることに
感動を覚えたのですが……

考えたらちょっとおかしい。

個々が「グ、リ、コ」と発しているならともかく、
参加者全員が「グ~リ~コ!」と掛け声を発するのは、どういうことだ?

どうも、「じゃんけんぽん!」の掛け声が、子供の間で伝わる内、
「グ~リ~コ!」に変化してしまったようなのです。

じゃあグーで勝ったとき、彼らは何と発しながら登るんでしょう……?
誰かご存知の方、いらっしゃったら教えてください。

明日はとうとう千秋楽です!

   宮島岳史
| 稽古場日記::日本芸術専門学校コラボ公演 | 23:00 | comments (x) | trackback (x) |
本日初日!
勉強会「召命」、無事に初日の幕が開きました!
ご来場いただきましたお客様に心から感謝致します。

本当にありがとうございました。


日本芸術専門学校大森校の在校生・卒業生の子たちも
受付や会場案内でとても頑張ってくれました。


「し・な・て・も・お(←こっちからスタート)

いつもいつもありがとう!



さて。

今回の公演は、日本芸術専門学校さんのご好意で、
一週間前から劇場入りすることが出来ました。

ですから、本番は25日(金)~27日(日)の3日間なのですが、
その何日も前から、何度も、何度も、入念なリハーサルを
重ねることが出来たのです。

――普通、この規模の公演ですと、

本番前日の朝に劇場入りして舞台セットを組み上げ、
夜にテクニカルリハーサルを行い、
明けて、本番当日の朝にドレスリハーサルをして、
夜には本番、

というスケジュールになります。
今回の我々が如何に恵まれているか、お分かりいただけますでしょうか?


某先輩が仰ってました。

「劇団の本公演でも、こんなにリハしたことねーぞ???」

……お付き合いいただき、本当にありがとうございます。(^^;)


と言うわけで、何日も本番さながらの日々を過ごしてきた我々ですが、
お客様の前で上演するのは――今日が、初めて!!

いやー、なんだか不思議な感覚でした。

いつも通りの芝居なのに、お客さんの反応がある!!

お客さんの反応って、こんなに俳優に力を与えるものなのか!?

とうの昔に理解したつもりでいたことなのに、今日改めて、
とても新鮮なこととして、実感することが出来た次第です。


今日の開場前、
演出家が今までの稽古を総括して、皆の前で言いました。

「お客様と一緒に、日々進化していく舞台にしましょう」

今日得た実感を踏まえて、残り4ステージ!
お客様の笑顔を力に変えて、ラストステージまで進化し続けたいと思います。


もちろんリピーター大歓迎ですよ!!
大森にてお待ちしております。

   宮島岳史
| 稽古場日記::日本芸術専門学校コラボ公演 | 23:00 | comments (x) | trackback (x) |
日本芸術専門学校 道案内
はじめまして、こんにちは!
日本芸術専門学校演劇学科の鈴木華歌です。

この記事は学校までの道案内、ただそれだけの記事です(笑)


早速説明を始めます。

日本芸術専門学校は「大森駅」西口を出て、上島珈琲横の
天祖石段を上がった先にあります。


……と説明しても結構分かりにくくて、初めて来る方は迷う事が多いです。


なので、写真を使って分かりやすく学校までの道案内をします!


まず大森駅中央口改札を出ます。

※写真ではガラガラですが実際は人が多いです。撮影午前4時



改札を出で真っ直ぐ進むとnew daysがあり、



西口への案内に従い右に曲がり、外に出ます。



外に出て、左に進んですぐのところにコンビニのローソンがあり、
その正面にある横断歩道を渡ります。



横断歩道を渡り数歩右に進むと鰻屋さんがあり、
その正面にある階段を上ります。

※ここからの撮影は昼の12時



左にパスタ屋、右に神社を見ながら長い階段を上っていきます。



階段を上りきり、神社を右に見ながら進み、



別れ道を左に(真っ直ぐ?)進んでいけば……



日本芸術専門学校に到着です!

※写っているのは演劇学科の高原麻奈美


スムーズにいけば大森駅から徒歩3分で着けます。
以上です!

沢山のご来場お待ちしております!

   日本芸術専門学校 演劇学科 鈴木華歌
| 稽古場日記::日本芸術専門学校コラボ公演 | 23:00 | comments (x) | trackback (x) |
劇場案内
どうも!劇団昴在籍6年目の、永井将貴です。

6年目にして劇団ブログデビューでございます。
以後、宜しくお願い致します。


さてさて、今回は『召命』で使わせていただいている
日本芸術専門学校大森校さんの劇場をご紹介したいと思います。


まずは外観。

天祖神社の石段を登り切ったところに そびえ立つ立派な劇場です。


では、次に劇場内を。
照明さんが明かり作りをする前と後の状態を比較してみましょう!


こちらがBefore。

後輩 亜沙子さんのセクシーポーズと入学式看板がなんともミスマッチ。



こちらがAfter。

おぉ、途端に劇場空間になりましたね!
セットも出来上がって、いよいよって感じです。


如何ですか?
舞台照明って凄いですよね!
(´人`)ありがたや~


本番は芝居の中身も照明ももっと凄いことになってます。
『召命』だけにね!!


( ´艸`)ふふっ


劇場にて、皆様のご来場を出演者・スタッフ一同、心よりお待ちしております。

   永井将貴
| 稽古場日記::日本芸術専門学校コラボ公演 | 23:00 | comments (x) | trackback (x) |

  
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