劇団昴公演「ラインの監視」近畿演鑑連ツアー、〝ひこね〟のブログ担当はクルト・ミューラー役の石田博英です。
             
この日は朝一でスタッフ・スタッフ行動キャストは岸和田から彦根に移動し舞台の仕込み、そして夕方に本番を行い、終演後には舞台のバラシと更に終電前に京都への移動という行程でした。本当に、お疲れ様の一日でした・・・(^-^)v。 
             
キャスト組みの一部も午前中には彦根へ移動、駅には〝ひこね演劇鑑賞会〟の事務局長・浦美砂子女史とサークルの皆様が温かい御出迎えをして下さりました。ありがとうございました!!。  
              
そして無事に本番を終え、交流会に参加のメンバーは東京から駆けつけた劇団の代表・荒川秀樹氏と鑑賞会の皆様との楽しい一時を過ごしました、重ねて御礼を申し上げます。         
そして交流会参加組みのキャストは翌朝、京都への移動前に国宝五天守の一つ彦根城に立ち寄り一瞬の観光気分を味わいました(*^.^*)。 

彦根


2人
   
写真は「ラインの監視」劇中では対立する立場のテック役の金尾哲夫氏と私、クルト役の私。7月の九州巡演を含め10月の近畿ツアーでも常に白Tシャツは変わらず!!。近畿後の神奈川演鑑連ツアーでも、その装いは変わらないのか変わるのか・・・!?。              
最後に改めて〝ひこね演劇鑑賞会〟の皆様、ありがとうございました!!。

彦根
| 稽古場日記::ラインの監視 | 23:22 | comments (x) | trackback (x) |
千両蜜柑
ファレリー家の家政婦アニーズを演じています要田禎子ようださちこです。
旅も中盤過ぎ。沢山頂いたみかんでビタミン補給。有り難いです。


みかん

落語に「千両蜜柑」という演目があります。
ある大店の若旦那が急に患って日に日に衰弱していく。医者は、これは気の病で想いが叶えば必ず全快すると見立てます。父親は番頭にその原因を聞き出すよう命令し、番頭は若旦那の気の煩いの原因が恋煩いなどではなく「蜜柑が食べたい事」なのをやっと聞き出します。なーんだそんな事だったんですか、と直ぐに蜜柑を持って来ると約束してしまう番頭さん。しかしながら季節は八月、夏真っ盛り。蜜柑などあろうはずもありません。番頭は必死で探し回ります。すると蔵いっぱいに蜜柑の木箱が積み上げられている問屋に行き当たります。あー助かったと木箱を開けてもらうと、蜜柑はことごとく夏の暑さで腐っています。
全ての木箱を開けてみるとたった一つだけ腐らずに残っていた蜜柑が見つかります。値を聞くと千両だという。父親は息子の命が千両なら安い買い物だとその蜜柑を息子に与えます。番頭は蜜柑を剥いてあげます。蜜柑は丁度十袋ありました。

この辺りで蜜柑を食べる落語家は、若旦那が房を取り分けてひとつづつ口に入れて中身をチュっと口に含む芝居を実に美味しそうに幸せそうに演じるのですが、そうなんですね、昔の蜜柑て袋がしっかりとしていて、中身を吸って出して食べて、袋は食べなかったんですね。昔の蜜柑は皮も袋もスジもしっかりしていました。今のみかんは柔らかくて袋ごと食べられます。
でも「千両蜜柑」の蜜柑は昔の蜜柑です。幾度も幾度も袋をチュッチュッと啜るのです。聴いていると思わず唾が出てくるシーンです。

さて、若旦那は十袋の最後の三つを両親と番頭の為に残して上げます。貰った番頭は、「こりゃあ一袋百両、三つで三百両だ」と「三百両」を持って逃げちゃうっていうのがオチなんですよ。

そういえば夏だって美味しい蜜柑は沢山ありますね。林檎だって今年の夏はニュージーランド産の「ふじ」を食べましたよ。「JAZZ」って銘が付いていました。思いの外美味しかったです。食べ物の季節感がどんどん変わっていきますね。


| 稽古場日記::ラインの監視 | 23:17 | comments (x) | trackback (x) |
「再び、この地へ…」
演出部スタッフとして同行してます矢崎です。

劇団に在籍して五年目で三度目の近畿ツアー、そして二度目の粉河の地であります。

以前は『親の顔が見たい』で近畿を回らせて頂きましたが、その時は新人として他のスタッフさんやキャストの方々にお世話になっておりました。
また、今回もですが演鑑の方々にもみかんを沢山頂いたり、和歌山の秋の果物たちや地産のものを堪能させて頂いたりと前のツアーを思い出させてもらいました。

さて、新人と言えば、近畿ツアーより二人の新しい顔が!

ではどうぞ!

2人


うん、フレッシュながらも勇ましい後ろ姿…って、こらっ!

2人

近い近い!

ということでこの二人が仲間入りです。
左は 落合撤(おちあい てつ)くん
右は 近藤瑞希 (こんどう みずき)くん
こんなお茶目な二人が新しく参戦いたしました。

この二人はなんとキャスト兼スタッフとして同行している、ジョシュア役の笹井くんと同期という。
同期の男達三人でツアーを回るというのはどういう気持ちなのか。
さぞ、不思議な毎日でしょう。


三人

いつもの決まり文句ではありますが、次こそはキャストとして再びこの地を踏めるようにまた戻ってこれたらと思っております

矢崎
| 稽古場日記::ラインの監視 | 22:20 | comments (x) | trackback (x) |
ボードーとバベット
ボードーとバベット


ボードー役の横山温人です
紀北
紀北演劇鑑賞会の方々のお通しとても美味しかったです。
ホールの中はメトロモダンな感じでとても綺麗だったです。



ホールの周りはとても自然豊かで、山や透き通って綺麗な川もありました。紀北演劇鑑賞会の人の熱烈な歓迎とホールの周りの自然のおかげで舞台を成功させることが出来ました。

またいつか紀北演劇鑑賞会のみなさんの前で演じたいです。


バベット役の小林柚葉です。

あっと言う間に近畿公演も、残すところあと4公演となりました。
昨日は和歌山県岩出市というところで、公演しました。
紀北演劇鑑賞会の会員さんたちが作ってくださったお通しが美味しい!
たくさんの種類があって本番前にお腹いっぱい食べてしまいました
| 稽古場日記::ラインの監視 | 23:15 | comments (x) | trackback (x) |
姫路
ブログ担当 ディービッド役 髙草 量平です。

近畿巡演 5ヶ所目。夜はライトアップされた美しい白鷺城お膝元、姫路市民劇場さんの例会です。

姫路城

ディービッド役としても参加してますが、スタッフとしても参加しております。
劇場の機構によっては事前にスタッフ部屋で舞台監督を中心に会議などもしています。

黒服

左から真剣な眼差しの矢崎和哉君、桑原良太君、落合徹君、白倉祐人君、ジョシュア役の笹井達規君、近藤瑞希君、舞台監督の後藤さん。

これは、バラ打ちといって終演後の撤収作業の打ち合わせをしているところです。

そしてこれは音響をして頂いている小倉裕子さんの音響卓です。

宅


精密機器なので搬入搬出では扱いに1番注意が必要です。舞台効果の一つとして作品の大きな力になっています。

次の1枚は上手側で小道具(舞台で使用する軍手、タオル、グローブ等、、)を管理してくれている、桑原君の仕事場です。写真の小道具達はいつ登場するのでしょうか、、?お楽しみに!

上手

さて、次は紀北演劇鑑賞会さんへ移動です。スタッフ、俳優一丸となり皆様に素敵な舞台が届く様頑張ります!



| 稽古場日記::ラインの監視 | 21:17 | comments (x) | trackback (x) |
「ラインの監視」ジョシュア役の笹井達規です。
神戸演劇鑑賞会の方から、このような物を頂きました。

顔

ジョシュアの似顔絵です!
中々似てると思いませんか?
舞台上では、自分の姿が見えないのでこの様に見えているんだなあと思うと不思議な感覚です。
顔の造形こそ笹井達規と一緒ですが、ジョシュアにはジョシュアの顔つきがあります。
この絵を見て、笹井達規ではなくジョシュアで安心しました。
ひと公演ひと公演、ジョシュアのドラマを紡ぎ出していきたいです。
神戸のカーテンコールの拍手はとても心に響きました。
皆様、ありがとうございました!

笹井達規
| 稽古場日記::ラインの監視 | 22:22 | comments (x) | trackback (x) |
奈良
芝居作りでよく思うのは、稽古を始めてから本番、そして千秋楽を迎える頃にはいつも季節が一つ移り変わっているということです。

私共の旅公演は、7月の夏の九州公演に始まり、今回は秋の近畿公演です。今は奈良に居ます。昨日は公演が休みで昼過ぎに当地に到着。奈良観光の決行です!子役の横山温人君も一緒で、(彼は奈良は初めてと言うので)修学旅行の定番コース東大寺、春日大社、興福寺などを見学。しかもレンタ・サイクルで!実は私は神社、仏閣よりも、古都の秋風を浴びながら疾走(?)するサイクリングそのものの方が年甲斐もなく内心楽しさを感じていた次第です。(実は電動自転車。初体験。何と楽なこと!感動!)温人君ゴメンね。そして奈良の木々の匂いや風、有り難う。

しか

そうなんです旅公演で変わるのは季節だけではありません。勿論土地も変わります。食べ物の味、言葉遣い、街並み、人柄、何となくその土地の醸し出す空気感や匂い。それぞれが独特、独自の味わいを感じさせてくれます。
ところで私共の行っている演劇は、人間というものの普遍的なテーマを扱い、またそれを追求していくものだと思っています。この普遍的なるもの(変わらないもの)を仲介として、様々な土地の方々と交流を深めることが出来るといいですね。またそうしなければと思いつつ、日々舞台に 立っています。

近畿の演劇鑑連の皆さま、どうか宜しく!
| 稽古場日記::ラインの監視 | 22:27 | comments (x) | trackback (x) |
 「ラインの監視」サラ役の服部幸子です。

 今日は、近畿演鑑連巡演3日目、泉南演劇鑑賞会さんの例会です。
 運営サークルの方々との対面式で、代表の方が、「ラインの監視」への熱い想いを語っていただきました。そして、会員さん達から沢山のバナナの差し入れを頂戴しました。  皆さんの想いを胸に今日も舞台に立たせていただきます。そして本番前のエネルギーチャージにバナナはピッタリ!皆様、ありがとうございます。

 さて、今回は、私が会場が変わる度に行っている確認作業の一部をご紹介しましょう♪

サラ1

この景色…サラが初めて舞台上に登場する際、目にする景色なのです。下手袖奥から、リビングルーム入口までゆっくり歩いての登場です。20年振りの我が家に足を踏み入れるサラは、期待と不安で相当気持ちが昂っています。そして役者服部自身も緊張マックスに達しております(笑)

サラ

これは、舞台下手から見上げた、サラの亡き偉大な父、ジョシュア・ファレリーの肖像画!宙に浮かんだ不思議な肖像画。客席からは裏側が見えていますよね。舞台上の俳優からは、こんな風に見えているのですよ。俳優達がそれぞれ自由にファレリー氏の顔をイメージできるようにでしょうか、あえてその姿は描かれていないのです。サラがリビングルームに入って最初にこの肖像画を見上げます。「おかえり、サラ」という深い声に包まれているような気持ちになる、大好きなシーンです。

サラ

綺麗でクラッシックな電話!素敵でしょ?サラが後半クライマックスで、夫クルトを高飛びさせるため、飛行機のチケットをこの電話を使って予約します。ダイヤル回すのって懐かしい動作ですね。私の実家にあった昭和の黒電話を思い出します(笑)。

☆なぜ会場毎に、リビングルーム入口や肖像画をチェックするかといいますと…会場によって、袖から舞台登場口までのストロークや、肖像画の高さや角度が微妙に違う事があります。ですから、ウォーミングアップ時に、下手袖奥から、自分が客席から見えるまでの距離を計ったり、肖像画を見上げる位置や角度を確認しておくのです。
 電話はコードが反対側に来ていないか、電話帳との位置等をチェックします。こういった確認も大事な作業なんですよ。

一通り確認作業を終えたところで、客席通路でウォーミングアップ中のボードー役の横山温人君を激写!今日も、頭に置いたタオルは照れ隠し?可愛いですね。

ボードー

お次は、バベット役の小林柚葉ちゃんを発見!家政婦アニーズ役の要田先輩と気合いの入った?ストレッチの真最中!(笑)

2人


☆この二人の子役さんたちのお蔭で「ラインの監視」チームは毎日明るく和やかに舞台を務めさせていただいてますよ。柚葉ちゃん、温人君、ありがとうね。

 泉南での例会終了後も、温かい拍手を頂き、私たちの励みとなりました。泉南演劇鑑賞会の皆様、お世話になりました。ありがとうございました。 

 次回の例会は、古都奈良でございます。

 私たちの旅はまだまだ続きます… 

 
| 稽古場日記::ラインの監視 | 23:53 | comments (x) | trackback (x) |
近畿
いよいよ始まりました近畿演鑑連の巡演!
最初の公演の地は…和歌山です!!

和歌山市民会館大ホールにはいり、約二か月ぶりの仕込みをしました。

あれ?あれあれ?いつも通りに仕込みをしてるはずなのに、忘れてることがあったり前回では気がつかなかったことが気付けたりとなんとも不思議な感覚でした。

沢山の方が搬入のお手伝いにきてくださり無事セットを組むことができました。

立て込んだセットに立ち心が踊ります。

開演前に皆様とお会いして元気をいただき開幕!

対面式

2日間本当にありがとうございました!
カーテンコールでは沢山の拍手をいただきまた「ラインの監視」を公演できる喜びをかみしめることができました。

最後までエネルギッシュに駆け抜けたいと思います!

皆様劇場で会えるのをたのしみにしてます!


マート役 舞山裕子


| 稽古場日記::ラインの監視 | 08:51 | comments (x) | trackback (x) |
九州公演
「ラインの監視」チームは八月五日、約一か月間の九州公演から全員無事に東京に戻りました。

七月三日出発し、先ず北九州では大雨に見舞われ、福岡県、大分県に大きな被害がありました。
豪雨の被害にあわれた地域の皆様にお見舞い申し上げます。
豪雨のあとには鹿児島では地震もありました。このことも大きな出来事でした。

豪雨の影響も大きかった状況のなか、小倉では客席には市民劇場の会員の皆様でいっぱいで、胸が熱くなりました。予想外の自然災害で休演することは一度もなく、全行程29ステージ滞りなく全うすることが出来たことは、各地の市民劇場の皆様のお心遣いのおかげと感謝しております。

 九演連の皆様には大歓迎をしていただきました。
温かいおもてなし、熱い拍手、搬入、搬出のお手伝い、そして私たちがスムーズに進行出来る様に考え抜かれたスケジュール。そして私は、仲間の皆さんのフォローのおかげで、東京での稽古疲れも、旅の準備のストレスも徐々に回復し、上り調子で元気になり、照りつける太陽、蝉の声、夏の暑さが気持ちよく感じられる毎日になりました。

 殆どが九州の街中の公演だったなか、今回の巡演の千秋楽の地となった「諫早」は、初めて感じる、街の静けさと温かい気配、木々の緑の多さに癒されました。でもこんなに静かな町の何処から千人以上の方々が集まってくれるのか?……。全く心配には及びませんでした。熱い拍手はもちろんの事、「感動をありがとう」と言う垂れ幕まで用意して下さり、私達は客席と一体となり、幸せな千秋楽を迎える事が出来ました。
各地でこんなにたくさんの皆さんが、私たちの公演を心待ちにしてくださっている事に感謝の気持ちでいっぱいです。そして演劇は今、こういう皆様に支えられていると実感しました。

 三年前、東京でたった五日間の公演だった「ラインの監視」。その公演を見つけてくださり、今回の九州公演に結び付けて下さった九州の演鑑連の皆様の熱意とご努力。私たちはこの喜びをしっかりと受け止め、精一杯の舞台を務めました。この舞台の一員である事に、誇りと、喜びと、そして全国の皆様に見て頂きたい意義のある舞台である、と確信しています。しばらく休むとまた近畿、神奈川での巡演が始まります。

 九州の皆様、本当にありがとうございました。私にとっては「想い出の、最高の夏」になりました。

八月十日   久保田民絵

チラシ
| 稽古場日記::ラインの監視 | 10:13 | comments (x) | trackback (x) |

  
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