アシバー、ピットインしました!
 「アシバー~沖縄遊侠伝~」チーム、ブログ担当の服部です。

先月からPit 昴にて、試演会や卒業公演、Page公演など、実に様々な公演がありました。
このようにアトリエが賑わうのは昴の一員として、本当に嬉しく、そして有難く思います。
本当に皆様のご支援あってですね。深く感謝しております。

さて、Page3「セイザーとドラーナ」が千秋楽を迎え、別場所で稽古中だった我らアシバーチームも
いよいよPit 昴に稽古場を移し、初日の幕が開くまでここで鍛錬を積んで参ります!
アトリエを持つことの幸せを、本当にひしひしと感じます。
本番で使用する舞台で思う存分お稽古できますし、徐々に仕上がっていくセットや、揃っていく小道具
衣装を着用しての稽古で、皆のボルテージが上昇していくのですよ。

 

さて、今回のキャスト紹介は…!


タイトルロールを演じる、男たち!沖縄アシバーの、「カッちゃん&コーちゃん」コンビです。

右から…上原勝男役の佐々木誠二さん、知念浩二役の福永光生さん。



ちなみにお二人は、シングルキャスト。
このお二人、生粋のウチナンチューの役です。
沖縄地方の独特の方言や舞台上のアクション、長台詞もあったりと
メインの役どころなだけになかなか大変そうですが、アシバーというキャラクターを
自由に嬉々として演じているようにお見受けします。

佐々木さんとは、最近では「グリークス」で共演させていただきました。
大柄で鍛えあげられたボディに、太くて迫力満点のボイスで圧倒的な存在感を発揮されていました。
復讐を成し遂げ、雄叫びをあげるアイギストスは、間近で見ていても怖かったですね~。

今回はヤクザと対等に渡り合うアシバーですが、ただ強いだけでなく、カッちゃんが辿ってきた人生の光も闇も
繊細に、そしてエネルギッシュに表現なさっているように思います。


福永君とは「グリークス」や「ふくろう」で共演しました。
残念ながら、この二つの作品では、ガッツリ絡むシーンがなかったのですが、
今回、福永君のコーちゃんと波子役の私は、大いに絡むのです。

福永君と言えば、若くても頼りがいのある、落ち着いたイメージがあったのですが
今回のコーちゃんは、真逆!すご~く、ユニークなのです!
しかも個人的な感想ですが、つぶらな瞳がなんとも素敵!
あの目で見つめられると、なんだかキュンとしてしまうのでございます(笑)
福永君の新境地なるか!? 先輩としても大いに期待するところであります。

お二人の演じるアシバーコンビ、乞うご期待です!
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 23:09 | comments (x) | trackback (x) |
「アシバー~沖縄遊侠伝~」より、稽古場レポートです!
先日、なんと、A,B両チームで通し稽古を敢行!

初日まで、まだ20日近くある中で、ノンストップで「通し」というのはかなり早いです。

猪崎監督は、映像の監督だけあって、俳優の「集中力」を重要視します。
我々新劇団の俳優は、舞台の立ち位置や、見え方など色々気にかけながら
時間をかけてシーンを作っていくことが多いのですが
猪崎監督は、まだまだ舞台上での位置や細かなきっかけやタイミングにこだわるより
今は、兎に角その役になり切って、「生きる」ことを要求し、今回の通しに踏み切りました。

マスコミの仕事で、キャスト全員揃わない「通し」でしたが、監督の鋭い眼光の中
心地よい緊張感で、無事(?)初の通し稽古を終えました。

通し稽古の利点は

・物語の全体の流れをつかみやすくなること
・メリハリをどこで付けなければならないか

などが演出家や俳優達が実感できるところですね。
そしてダブルキャストに関しては、自分と同じ役を他人が演じているのを見ることで
自分の役を客観視できるというメリットもあります。

あ、でもシングルキャストの方は、続けて同じシーンを繰り返さなくてはならないので大変ですね・・・。
同じ役でも、演じる俳優が変わると、微妙に、あるいは全く異なるアプローチをしてくるので
その都度、適切に対応しなくてはなりません。
完全ダブルキャストではなく、シングルキャストとダブルキャスト混合で構成されるチームは
通常の公演とは違った苦労も、そして面白味もあるのです!

皆様、ぜひ、A,B両チームご覧くださいね。比較して観劇するのも楽しいですよ♪



そして、本日ご紹介するのはシングルキャストのボス、『宮下 智』役の、金尾哲夫さん!
今回は、沖縄の組のヤクザ役。しかも東京出身。もちろん、ワケアリ…。




金尾さんと言えば、昴でも「悪の魅力」に定評があり
どちらかと言えば知的でクールなワルというイメージでしょうか。

ブログ担当の服部も、最近「ラインの監視」でご一緒しましたが
ブランコーヴィス伯爵役は、ジワジワを、獲物を追い詰めていく狡猾さが光っていらっしゃいました。

でも、今回の宮下役は「悪」といっても、ヤクザでございます。しかもかなり庶民的(笑)。
コワ~イのはもちろんですが、あれれ?と思うような意外な一面も見せてくれます。
その辺も楽しみにしてくださいね。

このサングラス、ちょっと、アブナイ感じでしょう?

手にしているのは、今回の舞台で使用する小道具「オリオンビール」!

・・・の、空き缶。
もちろん、飲んで稽古しているわけではありません(笑)
男の職場、土建屋事務所が舞台。沖縄ですからね、ビールと言えばオリオンビール!…というわけです。


後輩がどんな芝居をしようと、ド~ンと広いお胸で受け止めてくださる金尾さん。
ベテランとはこうあるべき!という素晴らしいお手本です。

金尾さん、千秋楽まで、そのお胸に飛び込んでまいります!
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 10:17 | comments (x) | trackback (x) |
アシバー ~沖縄遊侠伝~
劇団昴 ザ・サード・ステージLABO公演「アシバー ~沖縄遊侠伝~」の稽古場ブログ担当の服部幸子です。

外部出演や、座内試演会、JOKO終了公演のゲスト出演など、キャストが多忙で
なかなかメンバーが揃いませんでしたが、
2月末から、ようやく皆揃っての稽古がスタートしました。
短期集中決戦方式で、怒涛の稽古に汗を流しておりますよ~。


舞台が沖縄ということで、方言、三線や舞踊など、演技以外のことも学び、こなさなくてはなりません!
さあ、結構忙しくなりますよ~。

そして、コメディ作品は、台詞のテンポが命!稽古終了後も、自然と…

  「台詞合わせましょうよ~」
  「さっきのシーン、もうちょっと動きの確認させてください」

…などの声が上がり、ベテランも新人も初心にかえって、真剣に、そしてアットホームに残業(笑)?しております。


昴では、今までお目にかかったことのない、日本の、しかも沖縄のアシバー&ヤクザたちの物語!
実験的公演ですからね、役の幅も広げるためにも、固定観念にとらわれず、
色んなアプローチを試みたい作品です。


皆様に「あら~、昴の役者ってこんなこともやるのね~!」なんて楽しんでもらえたら、嬉しいです♪



キャスト紹介のトップバッターは…!

舞台で、三線を披露する、古謝昌吉(こじゃ しょうきち)役のお二人さん!

Aチームの落合撤君(左)と、Bチームの遠藤鮎喜君(右)。


毎日、熱心に三線のお稽古に励んでいます。
二人とも準劇団員。スタッフ仕事やプロンプ、先輩方の代役もきちんとこなしてくれています。

ダブルキャストで、お互い切磋琢磨して、それぞれの個性を生かした昌吉を演じてくれるでしょう。

頑張れ!若人!先輩方もいい刺激受けてます。
| 稽古場日記::ザ・サード・ステージLABO『アシバー』 | 23:47 | comments (x) | trackback (x) |
フィンケルバウムの台所
「ポーランドの人形遣い」に出演していた宮本充です。
公演が終わってから明日でちょうど1ケ月。
ああ、時のたつのは早いもの!
そして間もなく、2017年も終わる。
そしてまた、ひとつ歳をとる…

今回は「フィンケルバウムの台所」です。
皆さん、まだ覚えていらっしゃいますでしょうか、主人公のフィンケルバウムは幕開きに朝食を作っていました。
その時に使っていた台所道具を紹介したいと思います。



舞台正面奥が小さな台所になっていました。
流し台の奥の棚には色々な缶詰が置かれていましたが、もちろん当時のポーランド製ではありません。
ポーランド風のラベルをスタッフが作り、日本の缶詰に貼っていました。
稽古の終盤までは、確か近所のスーパーの缶詰が並んでいたと思います。

蛇口からは水は出ません。
本物の水を出す芝居もあります。
その場合は、壁の裏に、水の入ったタンクを蛇口より高い位置に置き、蛇口とホースでつなぐのです。
今回そうしなかったのは演出家の指示だと思います。
「ポーランドの人形遣い」はそういうリアルさを必要としない芝居なのです。



その棚の左側。
左端に、舞台冒頭で管理人が持ってきた買い物袋の網が見えています。
その奥には、フィンケルバウムが劇中で食べる半熟卵があらかじめセットされていました。
もちろん半熟卵は本物。
毎日、新人達が作ってくれていました。

鍋とカップの底には布(紙?)が敷かれていますが、これは、卵や角砂糖を入れた時に、コツンと音が出ないようにするため。
お湯とコーヒーが入っている設定ですから、音が出るとおかしいのです。



棚の右側の台上。
右端に部屋の扉が見えています。
布をかけられた籠がありますが、この中には小型のスピーカーが仕込まれていました。
フィンケルバウムが扉の鍵を開けたり閉めたりする音をここから出していたのです。

以上、フィンケルバウムが使う小道具類でした。
簡単ですみません。
だって、自分が使うものではないので、殆ど触ったことがないのです。
というより、勝手に触ってはいけないものでした。
特に公演中は。
芝居が始まる前などは厳禁。
人形なども勿論そうです。
それらは、置く場所、向きなど、非常に繊細にセットされていました。
少しでもズレていたりすると、芝居が狂ってくるのです。

そう…本当に繊細な舞台でした。

「ポーランドの人形遣い」公演ブログ、これで終わりです。
皆さま、ご愛読、有難うございました!
もう一回だけ、ひょっとしたら舞台裏の動画が出るかもしれません。
でも無いかもしれません。
なんて曖昧な…オフィシャルな場で…!
すみません!

| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 16:09 | comments (x) | trackback (x) |
フィンケルとリュシェール
「ポーランドの人形遣い」に出演していた宮本充です。

公演が終わって、はや10日が過ぎました。
芝居が終わった直後は、例えば千秋楽の翌日などは、大抵の役者が、朝、目を覚ました時に一瞬考えて、「…そうだ…芝居は終わったんだ…」と安心して、また眠りについたりするものですが、1週間もたてば、皆、いつもの生活に戻ります。

そんな日常に戻った今頃、まだ公演ブログを書いている理由は、公演中には書けなかったことを書こうと思ったからです。
例えば、舞台で使っているものは、公演中はあまり詳しくブログで紹介できません。
衣装や舞台装置などの画像なども。
まだ舞台をご覧になっていないお客様がいらっしゃるからです。

今回の公演中、あるお客様からご要望がありました。
「フィンケルバウムが部屋の奥で使っている料理道具を見たいのですが」
公演中はブログでお見せできませんでした。
でも終われば大丈夫。
という訳で、フィンケルバウムの台所道具をご紹介したいと思います。
ですが、それは次回にして、今日は千秋楽の打ち上げ会場でのスナップを。
お見せしたい写真があるのです。



左は主役の中西陽介。
右は劇団プークさんの佐久間さん。
今回の舞台で使った人形を作って下さいました。
その人形達は今は劇団の倉庫に。
彼が持っているのは、佐久間さんが中西のために作って下さった、フィンケルバウムと妻のリュシェールのミニチュア版。
打ち上げ会場で彼にプレゼントしてくれたのです。
可愛らしくて素敵で、一同、しばらく見とれていました。



幸せそうに寄り添う2人。

中西がこの人形を使って、皆の前で即興の芝居を始めました。
舞台のフィンケルバウムがそこにいました。

| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 01:47 | comments (x) | trackback (x) |
千秋楽!
「ポーランドの人形遣い」、本日、千秋楽を迎えました!
大勢の皆さまのご来場、本当に有難うございました!



この写真は、今日の舞台の開場前に撮ったもの。
出演者4人と、スタッフをやってくれた役者たち。
手前に座っているのは、中西陽介と一柳みる。
後ろに立っているのは、右から、遠藤鮎喜、古谷みちる、牛山茂、三輪学、高山優介、そして私、宮本充。
遠藤、古谷、高山は今年入ったばかりの研修生。
みんな、ご苦労さんだったね。

この装置もすでに取り壊され、Pitはいつものフラットな空間に戻りました。
ベルリンのアパート最上階の一室が、また、東京・板橋区のビルの地下に。
今度はここが、来年早々、また、ある国の、ある街の、ある一室に変わります。
そこで演じるのは、この三人の研修生たち。
楽しみにしてるよ。

短い間でしたが、このブログをご覧いただきありがとうございました。
あと数回、更新して終了したいと思います。
公演中にはお見せできなかった写真や動画など。
お楽しみに!    宮本充

| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 02:01 | comments (x) | trackback (x) |
リンちゃんの思い出
再び、「おしゃべりバアさん」の一柳みるです、お邪魔します!

先日、視覚障がい者の方と一緒に、
盲導犬が来場してくれました。
黒のラブラドールです。最前列で観劇!

私にはRindy-リンちゃんという友達がいました。
やはり黒のラブラドールの盲導犬です。
Sさんといつも一緒に劇場に来てくれて、
犬好きの私のために、Sさんは、ほんのちょっとの間、ハーネス(※)を外してくれるのです。
ハーネスをつけている時はお仕事モード…
外した時は…ただの犬‼
まあ、別人のように(別犬ですかね)なり、
“遊んで、遊んで…”と、飛びかかるわ、舐めるわ…
ほんの2~3分でも、私には至福の時です。
そして、帰る時にハーネスをつけると…
また別犬に戻る。キリッとするから、これまたカワイイ!お利口ちゃん!
そのリンちゃんも、だんだん大人しくなり、
ハーネスをはずしても、あまりはしゃがなくなりました。
舐めたり、愛情表現はしてくれるのですが…。
そう…犬は人間の何倍もの速さで老化しますから。
その後、引退したというカードをいただきました。
しばらくして、死んだと聞きました。
こうして書いていても、泣けてしまいます。
リンちゃんの肖像画つきのカード、今でも大切にとってあります。

黒ラブちゃんが劇場に来てくれた翌日、
電車の中で、またまた黒ラブの盲導犬と一緒になりました。
よほど黒ラブに縁があるんですね。
まだ新人のようで、しきりに近くにいる人の臭いを嗅いだり、
キョロキョロとあたりを見回したり…
若い頃のリンちゃんもこんなだったかなーと。
嬉しかったのは、周囲の方が、尻尾を踏まないように
気を配っていたり、降りる際にも、何気なく
通り道をあけてくれていたり、理解を示してくれたこと。

世の中には犬が苦手の方もたくさんいらっしゃるでしょう。
が、盲導犬は、高度な訓練を受けた特別な犬です。
決められた時間以外に排泄もしないし、食べない。
吠えることもない。視覚障がい者の方の大切なパートナーです。
暖かく見守ってくださいますよう、お願いいたします。

いつでしたか、本多劇場の上手花道から、
盲導犬をそーっと見ていました。
何かを感じたんでしょうね…怪しいと思われたか?
振り向いて、私をじーっと見てるんですよ。
そのうち、客電が落ち始め、音楽が入り、
緞帳が上がりだしたら、
パッと正面を向いて、尻尾をパタパタパタパタ(笑)
分かるんですね。何度も劇場に来ているのかも。
もしかしたら、犬同志で「あの役者、ヘタだねェ」
なんて話しているかもしれません。

「ポーランドの人形遣い」も、残すところ、あと2回!!!
一同、心をこめて勤めます。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。



ハーネスをつけた盲導犬のキーホルダー。
売り上げの一部が寄附になってました。



本物の写真は撮れなかったので、代わりに
我が家のヌイグルミです。

(※)ハーネス…盲導犬やペットの犬の胴体に装着する胴輪。

| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 02:03 | comments (x) | trackback (x) |
最後のピース
11月18日のブログを読んでいて、ちょっと書き加えたくなりました。
またお邪魔します、管理人役の一柳みるです。

休演日明けの今日、
中西君はあいかわらず早-くに楽屋入り。
そして終演後も、何やらやっています。
小姑3人組、牛山、宮本、一柳もあいかわらず、
素知らぬ顔をしながら、今日もチェック…(笑)

でも、でも、忘れてならないのはお客様です!!
若い頃、先輩から「最後はお客様が教えてくれる」と教わりました。
その時は…???

でも、でも、これは本当のことでした!!
回数を重ねるうちに、思わぬ反応があったり…
ビミョーな空気が伝わったり…
稽古場では絶対に分からなかった事が見えるのです!
本当に、お客様が教えてくれるのです。
すみません、具体的に云えなくて…あ~~!もどかしい。

芝居を創る時…
台本があり、演出家がいて、役者もいて、
そして、装置、照明、衣装、音響と、
助けてくれるスタッフがいて…
(今回は、特にスタッフ陣のお力に感動!)
そして、最後のピースは観客、お客様なんです。

宮本君のいう“韓国式”ですか?
楽日にむけて少しずつ、ミリ単位でも良くなっているとしたら、
それはお客様の力だと思います。

半分を過ぎてしまいました。
まだまだ進化するはずです。
がんばりま~~す!

劇中、「おしゃべりバアさん!」なんて言われてる管理人。
また近いうちに、しゃべります!




音響オペレーターの窪田亮さん(右)と、照明オペレーターの笹田真珠さん(左)
毎日、私たちと一緒に芝居をつくってくれています。


| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 00:25 | comments (x) | trackback (x) |
韓国式
「ポーランドの人形遣い」の宮本充です。
早いもので、明日が中日となりました。
すみません…初日の翌日から、ブログ、全然更新してませんでした。
今日は唯一の休演日。ちょっと余裕が出来たので、久しぶりに書きます。
舞台は一日に2時間弱。残りの時間で幾らでも書けそうなものですが、それがなかなか出来ないのです。
ほとんど一日中、芝居のことで頭が一杯で…



主役の中西陽介。
彼は今、頭も、体も、全て芝居で一杯でしょう。
中西は初日の幕が開いた今でも毎日、早い時刻に劇場に入り、ひとりで稽古をしています。
そして、終演後も遅くまでずっと残って稽古をしています。

膨大な台詞、人形操作、本当に大変な役。
稽古中も苦労していました。
先輩3人は稽古中、彼に色々とアドバイスをしました。
でも、ある所からそれ以上は、本人が自分で作り上げていかなければならないもの。
公演が始まってからは、彼の体を心配しつつも、じっと見守っていました。

そして、ここ数日、彼の演技が日増しに良くなって来ているのを感じるのです。
舞台の最中、薄暗い楽屋で彼の声をじっと聞き、また舞台のソデからこっそり覗いては、「今のところ、良くなったね!」「もうちょっと、惜しい!」などと囁き合ったりしているのです。

舞台には「二落ち」という言葉があります。
長い稽古を積んで初日を迎え、初日の舞台を終えると今までの緊張が緩み、二日目の演技が無意識の内に緊張感のないものになるという意味です。
時々、そういうことが起こります。
昔、韓国から日本に来ていた演劇青年に、「韓国にも二落ちはあるの?」と聞いたことがあります。
彼は「韓国にはそういう言葉はありません」と答えた後、こう言いました。
「韓国では、初日の舞台は大抵、出来が良くありません。でもその後どんどん良くなって、最終日が一番良くなるんです」

中西は今、韓国式。
日々、進歩の最中です。
今日は昨日より良い舞台に。
そして、明日は今日より良い舞台に。
そして我々も!

さあ、残り半分!
皆さまのご来場、心からお待ち申し上げております!

| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 00:09 | comments (x) | trackback (x) |
チケット追加販売決定
「ポーランドの人形遣い」連日たくさんのお客様にお越しいただき、ありがとうございます。

急遽、皆様にお知らせです!

予約のキャンセルがあり、

明日11月18日(土)14:00開演、
24日(金)19:00開演、
25日(土)14:00開演の回、

直前ですが売り止めにしていたこの3つの公演の再予約を急遽受付けることになりました!
※18日(土)14:00開演のお申込みは劇団のみ取扱い、
コリッチでのご予約不可。
24日・25日の予約はコリッチでもご予約可能。

満席になり次第締め切らせていただきますが、未見の方、もう一度観ようと思ってくださっている方!ぜひ、この機会にご予約を!!!
劇団昴=03-6907-8415(昴チケットコール10~18:00/土日は10~15:00)
| 稽古場日記::ポーランドの人形遣い | 15:49 | comments (x) | trackback (x) |

  
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