【フツーの生活~長崎編~】「あれから二年とちょっと」
芝山秀樹役の、砂田佑樹です。

中島淳彦さんが書かれた『フツーの生活 』は全部で三作あり、現在稽古中の「長崎編」は三作目となります。
そして今回のキャストの中で、わたしと結城清美役の賀原は、昴の養成所公演として上演した『フツーの生活 沖縄編』に出演しておりました。

沖縄編では、「知念たもつ」という地元兵の役でした。
長崎編の上演が発表された時、何らかの形で作品に関わりたいなと思っていましたが、キャストとして参加させて頂けることになるとは予想しておりませんでした。
また、沖縄編で一緒に出ていた同期だけでなく、その時に三線指導をして頂いた高橋慧先輩と舞台に立てるとは。



ご縁に感謝しつつ、良いものをお届け出来るよう、精一杯頑張ります!
| 稽古場日記 | 09:03 | comments (x) | trackback (x) |
【~音楽付き朗読劇~『原爆詩を読む』】「原爆詩を読んで思い出した長崎」
今回の担当は「原爆詩を読む」に出演する、江川泰子です。

長崎の原爆資料館に見学に行ったのは、東日本大震災の年でした。
「イノセント・ピープル」という、原爆を造ったアメリカの人々の芝居の再演が決まり、まだ行った事が無かった長崎の原爆資料館を見たいと思いたったのです。あの年は、放射能が身近に有り、今日は何デシベルと毎日発表がありました。
風向きが変わり、太平洋側に流れていた放射能が東京方面に変わった事を心配していた私に、長崎のタクシーの運転手さんが「大丈夫だよ、長崎だって山の反対側にいただけで助かった人が沢山いるんだから」と慰めてくれた事が心に残っています。

平和公園に着くと、アメリカの17歳の男の子に写真を撮って欲しいと頼まれました。一人旅で原爆資料館を見に来るという選択してくれた事が明るい未来に繋がるような気がして少し嬉しくなりました。
戦後80年経っても、まだ戦争は無くなりません。フツーの生活をしている、フツーの人々の上に二度と原爆が落ちることのないように、この芝居がもう一度、戦争を考えるきっかけになってくれる事を願っています。

| 稽古場日記 | 10:41 | comments (x) | trackback (x) |
【フツーの生活~長崎編~】「三年の月日を経て」
皆様、こんにちは!
本日のブログ担当は岡田謙市役の宮崎貴宜(ミヤザキ タカノリ)です!
世間ではゴールデンウィーク真っ盛り!
しかし、我々はしかと稽古に励んでいます(笑)

さて、ちょっと個人的なお話になってしまうのですが……
今回の「フツーの生活~長崎編~」。
僕にとって少し特別な公演だったりします。
(もちろん、出演する全ての舞台が特別なんですが!)

というのも今回の演出である北村総一朗さん、言うまでもなく尊敬する大・大・大先輩なのですが、実は演出をして頂くのは今回が初めてではありません。
2022年3月、僕が”初めて”出演した昴の本公演「一枚のハガキ」も総一朗さんの演出でした。
正劇団員になって初の公演ということで、めちゃくちゃ緊張しながら稽古に臨んでいたことを、昨日のことのように覚えています。

あれから三年の月日が流れ、もう一度、総一朗さんの演出する舞台に立てるとは。
しかも「戦争」という大きなテーマで繋がった作品同士。
初心を思い出して気が引き締まる思いです。

そして、実は「一枚のハガキ」で共演していたメンバーが今回の座組にも!

右からから武田里実役の髙橋慧さんと平石良吉役の吉澤恒多さん、宮崎貴宜です!

あの頃から劇団で経験を積んだ三年間、それを詰め込んで詰め込んで、お客様に全力で届けたいと思います。
劇場でお待ちしております!

| 稽古場日記 | 12:41 | comments (x) | trackback (x) |
【フツーの生活〜長崎編〜】「繰り返し繰り返し」
平石良江役の横井麻子です。

良江さんは、怪我して病院に運び込まれた良吉さんの奥様です。
度々、病室に登場します。なんなら泊まってます。

良吉さんのために必死に生きている良江さんは、とても可愛くて、とてもとても強くて、とてもとてもとても素敵だなあと、稽古を重ねる度に思います。
その背中を追っかけて、役を掴む作業を毎日繰り返している訳ですが、さて今どれくらい追いついたのか。
他の登場人物も稽古が進むにつれて輪郭がだんだんハッキリとしてきました。
こうなると、全登場人物がどんどん愛しく見えてくるんですよね!
みんなで足掻いてもがいている最中ですが、すごく楽しい創作時間です。

もう5月。でもまだ1日!
皆でどんどん挑戦して形作っていきたいと思います!

では、稽古中の写真を少々…
なんてったって群像劇、人数が多い多い


舞台上に所狭しと人間がいます


(左:横井麻子 右:立花香織)

こちらは自分が使用する小道具を製作中の様子
何を作っているでしょうか!お楽しみに♪

それでは!
皆様にご覧いただける日を楽しみにしております!
Pit昴でお会いしましょう〜!
| 稽古場日記 | 20:31 | comments (x) | trackback (x) |
【フツーの生活〜長崎編〜】「物語を読むということ」
こんにちは!そして初めまして!
「フツーの生活 長崎編」で、“演出助手”を務めさせて頂いております、準劇団員の小川瑞奈です!
今回は私がブログを担当いたします。

初めて“演出助手”をやるということで、右も左もわからず緊張していましたが、先輩方や同期・後輩の子たちに、たくさん助けて頂いています。
自分の力不足を痛感し、「もっと頑張らねば!」と奮起すると同時に、とても贅沢な位置からお稽古を見させていただいていてありがたいなぁとも感じる毎日です。

演出助手は、演出の北村総一朗さんの横に座るので、ご指導を1番近くで見させて頂けます。私では気づけなかった、セリフに隠された意図に気付かされ、自分がいかに本を読めていないかを実感します。反省しつつ、また台本を読み返すと新たな発見があり、そんな発見をし続けることが、役者の醍醐味の1つでもあるのかなと思ったりしました。
今は立ち稽古も進んでいき、更に物語が鮮やかになっている最中です。この先にどんな発見が待っているのかワクワクしながら、物語と忘れてはいけない過去と真摯に向き合って、素敵な舞台を作り上げるサポートをしていきたいです。

そして、そして!!終演後の音楽付き朗読には私も参加させていただいております!!!
朗読は磯辺さんのご指導のもと、言葉を真っ直ぐにお伝えできるよう、向き合っております。
こちらも、是非チェックして下さい!
| 稽古場日記 | 20:19 | comments (x) | trackback (x) |
【フツーの生活〜長崎編〜】「平和であることの尊さ」
かつて吹き替えの仕事で、9.11を予言するような映画やドラマに関わったことが何度かあった。
しかし、“事実は小説より奇なり”だった。
あの日、想像を軽く飛び越えた悪夢のような光景に絶句するしかなかった。
ツインタワーに二機目が突っ込んでゆくさまを、リアルタイムで見た衝撃…。
その後、繰り返し放送されていたあの場面に、いつしか涙が溢れていた。
語り尽くされた言葉だとは思うが、敢えて言わせてください。
平和だからこそ、我々は歌を歌い、ダンスをしたり、演劇も出来たりするし、愛する人と一緒に同じ時間を共有出来たりするのです。
今が平和な時代だからこそ、自分の思ったことを自由に発言し、表現出来るのです。
現在進行形で戦争をしている国であれば、これら全ての事は容易には叶わないでしょう。
そして悲しいかな、いつも何処かで、人間同士の争い事は止まる事なく続いている。
平和である事の尊さを、この戯曲を通じてお届けしたい一心で稽古に参加しています。

今の世界情勢を考えた時、まさにこの戯曲の持つ強いメッセージ性こそが、今の日本には必要だと感じています。
戦争が始まることで傷付くのは人間だけではありません。
抵抗する術を持たない動物も植物も犠牲になるでしょう。
この国が、ずっと戦後のままでいられる為に、二度と悲劇を繰り返さない為に、一緒に考える機会にしませんか?


大原勇蔵役 遠藤純一
| 稽古場日記 | 12:28 | comments (x) | trackback (x) |
【フツーの生活〜長崎編〜】 「粗立ちの準備」
今回のブログは安本兄弟の兄、安本耕一役の須々田浩伎(ススタ ヒロキ)です。

舞台の稽古は、読み稽古→立ち稽古→通し稽古と進んでいきます。

本日は立ち稽古の序盤である“荒立ち”。
読み稽古でキャラクターや、キャラクターの内面を掴んでから、台本を離しての最初の立ち稽古です。

物語やキャラクターをより立体にしていくために、動きを作っていく作業です。

粗立ち稽古の一幕です。

立稽古をしてみるとキャラクターの心理や、相手役との距離感が明確になっていき、読み稽古では気づけなかった新たな発見も!

次はこうしてみよう、どう工夫できるか楽しくなっていきます。

明日からはもっと細かく立ち稽古をしていきます。

様々な発見や工夫を通して、皆さんにお見せできるのが楽しみです音符
| 稽古場日記 | 12:14 | comments (x) | trackback (x) |
【~音楽付き朗読劇~『原爆詩を読む』】 「思いを込めて」
今回の担当は、『原爆詩を読む』に出演する奥原千加です。
『原爆詩を読む』の企画者は、『フツーの生活~長崎編~』と同じく磯辺万沙子さん。
読み手のリーダーであり指導者です!
出演者はお姉さん組?と呼ばれる4名と若手5名です。
そしてピアノを演奏をしてくださるのは、笈沼甲子(おいぬま こうこ)さん。
(昴の公演・養成所でも歌唱指導していただいている方です。私も一昨年の『イェルマ』で大変お世話になりました!)
先日、初めて曲をつけての稽古、とても深みのある演奏でした!
ご期待ください!

上段左から
奥原、笈沼甲子さん、磯辺さん、江川さん、小川さん、葛西さん
下段左から
遠藤さん、岸川さん、工藤さん、中島さん。


3月末には、演出の北村総一朗さんが『原爆詩を読む』の稽古場にいらして、全員に丁寧で的確なアドバイスをしてくださいました。
後輩への愛情を感じずにはいられません!!
ありがとうございました!!

上段左から
工藤さん、小川さん、岸川さん、中島さん、葛西さん
下段左から
磯辺さん、江川さん、北村総一朗さん、遠藤さん、奥原


朗読は“広島編”・“長崎編”で計8作品、約30分の上演です。
私は、“原爆の詩”を読むのは初めてです。
もちろん戦争も経験していないので、映画や写真集・資料などを見て、想像を膨らませるしかありません。
感情を出すところ、思いを抑えて事実だけを伝えるところ、とてもとても繊細で難しいのですが、聞いてくださる方にそれぞれの情景が目に浮かぶように、ただいま懸命に稽古に取り組んでおります。

日本は戦後80年となりましたが、現在も世界で戦争や紛争が続いています。
今生きている人たち、そして次の世代、そのまた次へと永遠に平和が訪れてほしい――
思いを込めて読ませていただきます。

ご来場お待ちしております。
| 稽古場日記 | 15:13 | comments (x) | trackback (x) |
【フツーの生活〜長崎編〜】 「三人ぼうズ」
山口平蔵役の石井海翔です。

今回のお話は、今から80年前の1945年。
長崎の坂の上の病院が舞台です。

僕の役は、結核を患っている海軍航空隊の飛行機乗りです。
時代と役柄もあり、役作りのために初めて坊主にしました。
当時は石鹸や整髪料は貴重で、水も今のように水道から出てくる訳ではなく井戸から汲んで来るため自由に使える量も少なかったそうです。
その為、頻繁に洗髪が必要な長髪は衛生管理が難しく、主に軍部では坊主か短髪が推奨されていたそうです。
先輩方も坊主にし始めて少しずつ坊主仲間が増えてきました。

既に坊主にした3人組。
左から芝山役の砂田さん、平蔵役の石井、耕一役の須々田さんです。

残り1ヶ月ほどの稽古、まだまだやれることが沢山あると思うので、精一杯頑張りたいと思います。
| 稽古場日記 | 16:47 | comments (x) | trackback (x) |
【フツーの生活〜長崎編〜】 「さよなら筋肉、こんにちは立ち稽古」
今回のブログを担当する、安本耕太役の洲本大輔です。
只今絶賛、読み稽古中です。
そんな中、安本兄弟のこんな稽古写真が撮られていました!

( [上]弟・耕太役 洲本、[下]兄・耕一役
須々田)

総一朗さんのご提案で、あるシーンを動きを付けて台詞を言ってみることに。
実際やってみると新鮮な気持ちで演じられ、新しい発見がありました。
そして何より楽しい!!
これから始まる立ち稽古が、待ち遠しいです。

しかし、このシーンが終わると須々田さんの息が上がっていました。
やはり、成人男性を背負ったまま芝居をするのは、しんどいらしい…。
話し合いの結果、須々田さんは“筋トレ”を始める事になりました。

一方、僕は二月の舞台でギリシャ兵役の身体作りとして、筋肉を短期間で4kg増量しましたが…日課になった筋トレとサヨナラを…。
役に合わせて身体を変えるのも、役者の仕事だと実感する1年になりそうです!!
| 稽古場日記 | 10:05 | comments (x) | trackback (x) |

  
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