初めましてのご挨拶
昨年の本公演などのブログで紹介して頂きましたが、投稿するのは初めてです。
準劇団員の矢﨑  和哉と申します。
改めてこのブログを見てくださる皆様、よろしくお願いします!



小道具を作る風景
(ピースをしてるのは、『召命』に黛役で出演していた、同期の脇坂です。)

そして、今年の新人はTwitterでも画像が載っていましたが、入団1年目、まずは舞台の裏を学びます。
そして、今回の「リア王」で、学んだ事を秋の本公演などに生かして欲しいものです。
彼らは現在、目の前の目標に向かって、日々頑張っております!

さて、以前「召命」で紹介された、福永光生、舘田悠悠、山本有希子、以外の5人の紹介がまだ済んでいませんでしたので、スパッと、彼らの今年の目標/抱負とともに紹介したいと思います。



1列目右側 広瀬 和(ひろせ なごみ)
「自分にできることを精一杯やっていきたいと思います。
できないことは少しずつ、出来るようにしていきたいです。
まず一年、笑顔でがんばります! 」

1列目左側 村松 妙子(むらまつ たえこ)
「始めてのことばかりで失敗することも多々ありますが‥
前向きに前進し続けて行きます! 」

2列目右側 末森 靖彦 (すえもり やすひこ)
「 早く皆さんに覚えて頂き、劇団員として貢献、活躍出来るよう頑張りますので応援よろしくお願いします!! 」

2列目真ん中 白倉 裕人 (しらくら ゆうと)
「今日の自分より、明日の自分を越えて行きたい。」

2列目左側 桑原 良太 (くわはら りょうた)
「全身全霊で何事にもチャレンジしていきたいと思います。 」

と言うことで、本人達の生の声を載せました。
この5人も、これからよろしくお願いします。

矢﨑  和哉
| 稽古場日記::リア王 | 00:39 | comments (x) | trackback (x) |
野性のままに
車のハンドルを握ると性格が変わる人がいるように、
刃物を握ると人格が変貌する方もいるようです。

リア王の三人娘の中でいちばんの武闘派、リーガン役の林佳代子さん。
今回、唯一女性で立ち回りがある佳代子さん。
稽古中、刀を持つや否や、その突然のテンションの上がりっぷりに、僕は若干気圧されてしまいました。

血をみると興奮するという野性を稽古場で解き放つ佳代子さん…あぁ尊敬します。



熱く戯れる佳代子さん、吉澤さん。
(※厳粛な舞台ですので、本番ではこの様な場面はございません)

三姉妹、ゴネリル、リーガン、コーディーリア。
戯曲の中でゴネリルとリーガンは、冷酷な人間として描かれています。
どちらも“冷酷な女性”と括られがちです。
しかしながら今回の舞台では、ふたりの冷酷さに違いが生まれつつあります。
冷酷さの質が全く異なる、それはそれは恐ろしく、そして魅力ある姉妹になりそうです。

その俳優の持っている質感を観て、その役のキャラクターに昇華させてしまう菊池准さんの演出…毎度、観ながら、ふむふむと勉強させて頂いております。

人間の愚かさ、残忍さで溢れる台本を、みんなが楽しみながら稽古を重ねています。

「演じることは遊ぶこと、遊ぶことは狂うこと。」

恐くて素敵な稽古場です♪

| 稽古場日記::リア王 | 20:17 | comments (x) | trackback (x) |
テキストレジ
リア王ブログ、第4回をお送りします。今回の担当は、オズワルド役の江﨑です。

さて、世間は大型連休、GWでしたが、皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか?
リア王の稽古は、この休みの間も着々と進んでいます。

今回上演するリア王は、数あるシェイクスピア作品の中でも長編にあたります。
原文の長さで比較すると、ハムレットに次いで二番目の長さです。

当然、これを日本語で上演するとなると、4時間近くに及ぶこともあるのです。
日本語と英語のテンポ・スピード感はもちろん違うので、英語だとどれくらいの上演時間だったのでしょう?

そこで行われるのが、テキストレジ。テキレジとも呼ばれる作業です。
テキレジをすることで、日本語の言い回しや説明がすっきりして、テンポやリズムが生まれて、
見ているお客様にストレートに感情が伝えられることもあるのです。
作品の内容が損なわれないように気をつけつつ、台詞やシーンをカットしていきます。

今回のリア王も、読み合わせ稽古でいろいろそぎ落とした方が良いかと、演出家はその話合いを出演者と繰り返し、
より、作品のエキスをストレートに表現出来るよう試行錯誤しています。

そして変更になった台詞は、張り出されます。
それを毎日稽古場に来た役者は、チェックします。

台本と頭を整理しつつ稽古に臨む毎日です。


| 稽古場日記::リア王 | 22:48 | comments (x) | trackback (x) |
新人のお仕事
本日の「リア王」ブログ担当、吉澤恒多です。

「リア王」は立ち稽古に入りました。

立ち稽古とは、言うまでもなく、仮の装置を組んで、キャラクターを背負って動き、芝居を立体的に作り上げるための稽古。
相手役との位置関係や意志疎通を図りながら、自分の感情と動きが自然に繋がるよう、いろいろ試みます。

なので、当然台本は手放します。
しかし、完璧に覚えたつもりでも、動きが入るとセリフが出て来ないこともしばしば……。

そんな時に、そのセリフを声に出して教えてくれるスタッフの仕事があります。
これを「プロンプター」と呼びます。

さて、このプロンプター。
劇団昴では毎年、新人の通過儀礼…失礼、新人に任される大事なお仕事。

ただ、「忘れたところでセリフを教える」。一見、単純な仕事に思えますが、実際にはこれがなかなか難しい!
台本と芝居との両方を同時に見ていなければならないのです。

台本だけに集中し過ぎて芝居を見ていなかったりすると、プロンプが遅れてしまったりすることもしばしばです。
セリフを忘れたのか、心理を切り替える間(ま)なのかを見誤ったり、プロンプターがセリフを噛んでしまったり、
緊張のあまり、声が小さすぎて聞こえなかったりと、苦い経験はいろいろあります(苦笑)



今年の新人たちも交代でプロンプター挑戦中。
(画像は舘田悠悠)
誰しもが通る道、失敗するのも勉強です!

立ち稽古は始まったばかり!
| 稽古場日記::リア王 | 12:12 | comments (x) | trackback (x) |
大切!
さて、テーブルを囲んでの読み合わせも終了して、
いよいよ台本を手放しての稽古に突入いたします。

手放したからと言って、お役御免というわけではなく、
引き続き我々俳優にとってとても大事な台本。

この台本の扱い方は俳優によって様々です。



リーガン役の林佳代子先輩は、
カバーをかけてお使いです。
お気に入りのシールなどでデコレーション。
大切さ具合がビンビン伝わってきます。



今回劇団本公演デビューの矢﨑和哉くん。
各シーン毎にラベルシールを貼り、
「あそこのシーンなんだけど…」などと突然先輩に声をかけられても
さっと開けます。
若手らしく気合いじゅうぶんであります。



エドガー役の中西陽介先輩は、
付箋紙を貼るパターンです。
汚いから恥ずかしいよ~とのことで
こんな写真のポーズですが、
中西先輩は、移動中も手に持ち
時間さえあれば台本を開いているので、
本番の頃には台本がボロボロになってしまうんですよ。
これも愛するが故の結果と言えましょう。

その他の出演者の台本もご紹介したいところではありますが、
今日はこの辺で。

あそうそう、台本の書き込みにも色々なこだわりが俳優にはあるのですが、
それはまたの機会に。

それこそ役者の秘密満載なので、
見せてもらうのは難しいかなぁ…

三輪学
https://twitter.com/miwa_manabu

| 稽古場日記::リア王 | 00:21 | comments (x) | trackback (x) |
『リア王』始動!
劇団昴公演『リア王』の稽古がはじまりました。
まずはキャスト・スタッフが揃っての顔合わせ、
そして本読みが行われました。



いくつもの作品で、この初日顔合わせを経験してきましたが、
毎回毎回変わらず緊張いたします。
緊張と言いますか、身が引き締まるといいますか…。



キャスト・スタッフ個人で用意してきたもの、
そしてこれから作り上げていくもの、
色々な思いが今日から本番に向けてひとつになっていく、まさにスタートです。

こちらのブログで出演者がその模様をお伝えしていきます。

本番までよろしくお願いいたします!

三輪
| 稽古場日記::リア王 | 00:18 | comments (x) | trackback (x) |
ありがとうございました!
勉強会「召命」、無事千秋楽を迎えました!
観に来て下さった皆様、ありがとうございました。

あっという間の稽古、あっという間の本番でした。

演出家、役者共に、本当に学ぶ事の多い公演でした。

そして、日本芸術専門学校のスタッフの生徒さん、
お手伝いをしてくれた生徒さん、先生方にも心から感謝!


本当に、このメンバーで公演できて幸せでした!

また、いつか大森劇場で何かオモシロイ事ができたらいいなあ、と思っています。

   高山佳音里





はい、続きまして宮島です。

打ち上げ一次会終了後、星野亘先輩に手招きされ、

「……わかるな?」

と言うわけで、朝まで宴会をセッティングさせていただきました。
本番を何度こなしてもへっちゃらだったのに、今はふらふらです。

お会計時のつり銭をジャンケンで奪い合ったり、この勉強会を締めくくるに
相応しい、とっても愉快でハードな一夜でしたよー。


さて、

今回は「勉強会」と言うことで、劇団ブログの新しい形を勝手に模索したり、
新人君たちに劇団ブログを経験しておく場を与えてみたり、
収支報告書をクラウド化して、僕のタブレットでそのつど編集してみたり、
お芝居以外にも色々と挑戦的に勉強させていただきました。

……すみません、クラウド化って言ってみたかっただけです。


ちなみに、そのタブレットは劇中で永井将貴が使ってたものです。

なので稽古中は永井に貸す訳ですが、例えば甘栗を購入したとかで
収支が変化する度に、タブレットを返してもらって収支報告書を編集してたので、
なんか悪かったなぁ、と……。

あ、会計と甘栗で思い出しましたが、亘さんは稽古期間も含めると、
トータルで8,000円分の甘栗を食べたようです。
この勉強会のエンゲル係数をべらぼうに上げた要因が、まさにコレでした。


――なんだか、書きたいことが沢山あって、とりとめがなくなりそうなので
この辺でやめておきます。


最後に、お気に入りの画像を2点、載せておきますね。




※クレーマー・黛さんのボツ衣装(脇坂の自前) ←


それでは、劇団ブログは「召命」から「リア王」にバトンタッチです。
約3ヶ月に渡るお付き合い、どうもありがとうございました。

   宮島岳史
| 稽古場日記::日本芸術専門学校コラボ公演 | 11:00 | comments (x) | trackback (x) |
千秋楽!!
最終日、残すところあと1ステージ!
ここで今更ですが、キャスト紹介です。

※今回は、この艶やかな「衣装」だけはネタバレ禁止としていたため、
最終日まで公開できなかったのです(編注)




教頭先生役の金房求さん、安宅先生役の星野亘さん。



こちらは国語科の教師三人。
草野先生役の寺内よりえさん、諏訪先生役の林亜紗子ちゃん、
豪徳寺先生役の私、高山佳音里。(ジャージ着てるけど体育教師ではありません!)



養護教諭・小峰先生役の市川奈央子嬢、正岡先生役の宮島岳史君。
2人は同期です。



いけにえオタクの永井将貴君、歌う技能主事の加賀谷崇文君。
こちらも同期。



最後は、オープニングで睨み合う2人、
モンスターペアレント・黛役の脇坂陽菜ちゃん、近藤先生役の茂在眞由美ちゃん。


ラスト1ステージ、頑張ります!
まだお席あります。よろしければぜひ!!!

   高山佳音里
| 稽古場日記::日本芸術専門学校コラボ公演 | 16:00 | comments (x) | trackback (x) |
ちょっと疑問に思ってること

勉強会「召命」、2日目!


顔合わせの日の大雪、衣装合わせの日の嵐――
あれらは何だったんだと思うような、快晴が続いております。


ところで、今日はちょっと個人的な疑問を書かせてください。

以前、「召命」の物語の鍵の一つとして「歌」があると書きました。

もう一つの鍵に、ある「子供の遊び」があります。
まだ見ていない方の為に詳細は伏せますが……。

んで。

子供の遊びって、基本、口伝ですから、地域によって様々な派生を生みますね。

「缶蹴り」一つ取っても――
僕の育った地域では「ケント」という名の遊びとして伝わっていました。

電柱をケント柱と呼び、それを空き缶の代わりに見立てて、缶蹴りをするのです。

当時の電柱は、コンクリではなく「木」でしたから、まー、電柱にタッチする度に
手に棘が刺さったもんです。


さて、

皆さんは「グリコ」という子供の遊びをご存知でしょうか?

階段を舞台に、数人でじゃんけんをし、

グーで勝ったら「グ、リ、コ」と言いながら階段を3段登り、
チョキで勝ったら「チ、ヨ、コ、レ、イ、ト」と言いながら階段を6段登り、
パーで勝ったら「パ、イ、ナ、ツ、プ、ル」と言いながら階段を6段登り、

一番早く階段を登りきった人が勝ち、という遊びです。


先日、近所の階段坂から、子供の「グ~リ~コ!」の掛け声が聞こえてきました。

30年以上経っても、この遊びが子供の間に伝わっていることに
感動を覚えたのですが……

考えたらちょっとおかしい。

個々が「グ、リ、コ」と発しているならともかく、
参加者全員が「グ~リ~コ!」と掛け声を発するのは、どういうことだ?

どうも、「じゃんけんぽん!」の掛け声が、子供の間で伝わる内、
「グ~リ~コ!」に変化してしまったようなのです。

じゃあグーで勝ったとき、彼らは何と発しながら登るんでしょう……?
誰かご存知の方、いらっしゃったら教えてください。

明日はとうとう千秋楽です!

   宮島岳史
| 稽古場日記::日本芸術専門学校コラボ公演 | 23:00 | comments (x) | trackback (x) |
本日初日!
勉強会「召命」、無事に初日の幕が開きました!
ご来場いただきましたお客様に心から感謝致します。

本当にありがとうございました。


日本芸術専門学校大森校の在校生・卒業生の子たちも
受付や会場案内でとても頑張ってくれました。


「し・な・て・も・お(←こっちからスタート)

いつもいつもありがとう!



さて。

今回の公演は、日本芸術専門学校さんのご好意で、
一週間前から劇場入りすることが出来ました。

ですから、本番は25日(金)~27日(日)の3日間なのですが、
その何日も前から、何度も、何度も、入念なリハーサルを
重ねることが出来たのです。

――普通、この規模の公演ですと、

本番前日の朝に劇場入りして舞台セットを組み上げ、
夜にテクニカルリハーサルを行い、
明けて、本番当日の朝にドレスリハーサルをして、
夜には本番、

というスケジュールになります。
今回の我々が如何に恵まれているか、お分かりいただけますでしょうか?


某先輩が仰ってました。

「劇団の本公演でも、こんなにリハしたことねーぞ???」

……お付き合いいただき、本当にありがとうございます。(^^;)


と言うわけで、何日も本番さながらの日々を過ごしてきた我々ですが、
お客様の前で上演するのは――今日が、初めて!!

いやー、なんだか不思議な感覚でした。

いつも通りの芝居なのに、お客さんの反応がある!!

お客さんの反応って、こんなに俳優に力を与えるものなのか!?

とうの昔に理解したつもりでいたことなのに、今日改めて、
とても新鮮なこととして、実感することが出来た次第です。


今日の開場前、
演出家が今までの稽古を総括して、皆の前で言いました。

「お客様と一緒に、日々進化していく舞台にしましょう」

今日得た実感を踏まえて、残り4ステージ!
お客様の笑顔を力に変えて、ラストステージまで進化し続けたいと思います。


もちろんリピーター大歓迎ですよ!!
大森にてお待ちしております。

   宮島岳史
| 稽古場日記::日本芸術専門学校コラボ公演 | 23:00 | comments (x) | trackback (x) |

  
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